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エネルギー・フロント P.1(エネルギー最新情報)Energy-Front P.1


メタンハイドレード米国会社と試掘最近注目されるエネルギーメタンハイドレード天然ガス採掘実験   メタンハイドレード試掘開始

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 最新ニュース



米シェールガスが急増 2040年推計、輸出も加速


米エネルギー情報局は5日、2040年にかけて米国でシェールガス生産が急増し、国内の天然ガス生産量の半分を占めるようになるとの推計を発表した。石油や石炭に代わって発電所や工場などで導入が進み、天然ガス輸出も加速するとした。

 また自動車の新燃費規制によってガソリン消費が減少。風力や太陽光など再生可能エネルギーの導入や省エネも進み、地球温暖化を引き起こす二酸化炭素(CO2)の排出が少ない社会に向かうとしている。

 推計によると、全発電量に天然ガスが占める比率は40年に30%となり、11年の25%から上昇。再生可能エネルギーも同期間に13%から16%に増える。一方、石炭は42%から35%、原子力も19%から17%へとそれぞれ低下する。(共同)
---産経新聞(24.12.6)


米シェール層掘削拡大で砂の輸送需要が急増-鉄道車両製造追い付かず


平成24年11月9日(ブルームバーグ):米国でシェール層の原油や天然ガス掘削に利用する砂の需要が急増し、鉄道車両の生産が3年ぶりの高水準に達している。このため、米グリーンブリアー・カンパニーズ やアメリカン・レールカー・インダストリーズによる鉄道車両の増産ペースが需要に追い付かない状況になっている。

アメリカン・レールカーのデール・デービス最高財務責任者(CFO)はミズーリ州セントチャールズにある自身のオフィスから電話インタビューに応じ「今は、皆、鉄道車両を必要としている。できる限り輸送能力を増強しようとしている。2012年は完全にフル稼働だ」と述べた。

米国では、失業率 が約9%に達し住宅市場は低迷、所得が停滞し景気が抑制されているにもかかわらず、チェサピーク・エナジーなどの原油・天然ガス生産関連企業は好調だ。ペンシルベニアやワイオミング、ノースダコタ、テキサスなどの州で掘削が再び活発になっていることから輸送需要が増加。掘削会社による鉄道車両の需要が伸び、鉄道供給会社の雇用創出や業績拡大につながっている。

原油やガス抽出のため地下約1マイル(約1.6キロメートル)の地層を砕く水圧破砕プロジェクト1件当たりで最大2500トンの砂が鉄道輸送される。この「フラッキング」と呼ばれる工程が完了すると、新たに発見された数千バレルの燃料が別の鉄道車両で輸送される。

グリーンブリアーのウィリアム・ファーマン最高経営責任者(CEO)は3日、アナリストとの電話会議で「北米ではエネルギー輸送が活発だ」と指摘。「鉄道や鉄道車両、鉄道事業の需要は、長期にわたってこの業界を国内総生産(GDP)や米国経済の健全性と結び付けていた全般的な景気の推進力からは切り離されている」との見方を示した。

キーバンク・キャピタル・マーケッツ(クリーブランド)のアナリスト、スティーブ・バーガー氏は鉄道供給協会の統計を引用し、フラッキングに利用する原材料などの輸送需要に伴い、建造予定の鉄道車両の数は6万5044台と、2008年以来の高水準に達し、7四半期連続で増加していると述べた。
ーーーブルムバーグ(24.11.7)


ミズリー州のシェールガス採掘の様子



アメリカシェールガス 急増 輸送追いつかず
テキサス州のシェールガス採掘現場。昨年7月撮影。提供写真(ロイター)







日本海・オホーツク海にメタンハイドレート 明治大など、浅い海底で確認


明治大学と北見工業大学、東京大学の共同調査グループは29日、メタンハイドレートが日本の排他的経済水域(EEZ)内の日本海からオホーツク海にわたる広域の海底で見つかったと発表した。海底下数メートルの浅い部分に埋まっており、これまでに太平洋で確認された海底下深くのメタンハイドレートと比べ掘り出しやすい。埋蔵量は不明だが、国産エネルギー源としての期待が高まる。


 メタンハイドレートが見つかったのは北海道網走市のオホーツク海沖と、秋田県から新潟県にかけての日本海沖。一部を掘り出して回収した。兵庫県から島根県にかけての日本海沖でも存在を示す証拠を確認した。

 明大の松本良特任教授は「こうした場所はたくさんあると考えてよい」と述べ、日本海やオホーツク海の海底に広く未利用資源が眠っている可能性を示した。


日本海で採取されたメタンハイドレート(29日、明治大)

 メタンハイドレートは海底から数メートル掘った浅い地下に円盤型のシャーベット状になって埋まっていた。これまでに太平洋側の南海トラフなどで見つかったメタンハイドレートは海底下数十メートルより深い部分にあり、掘削に向けて技術とコストが課題となっている。海底の表層にあれば掘り出しやすく、日本海のメタンハイドレートが有望な資源となる可能性も出てきた。
--日経新聞(24.10.29)

日本EEZに「メタンハイドレート」集積場所

日本の排他的経済水域(EEZ)内の日本海とオホーツク海で、次世代のエネルギー源として期待される「メタンハイドレート」の集積場所が新たに見つかった。明治大などの研究チームが29日発表した。

  
                                   日本EEZで採掘されたメタンハイドレート     

 埋蔵量は不明で、資源化できるかどうかも分からないが、日本海に広く分布している可能性があり、チームはさらに調査を進める。

 メタンハイドレートが見つかったのは、日本海の秋田―新潟県沖とオホーツク海の北海道網走沖。掘削調査したところ、海底の表層部分(地下数メートル)からメタンハイドレートの塊が採取された。日本海ではこれまで新潟県上越沖でしか見つかっていなかった。

 メタンハイドレートは太平洋側でも見つかっているが、海底下数百メートルにある。今回見つかったメタンハイドレートは表層部分に集積しており、採掘しやすいとみられる。
--読売新聞(24.10.29)





メタンハイドレート日本海側広く存在か


新たなエネルギー源として期待を集めている天然ガスの一種、「メタンハイドレート」が、太平洋側だけでなく、日本海側でも広い範囲に存在する可能性が高いことを明治大学などの研究チームが発見しました。
研究グループは今後、埋蔵量を詳しく調査することにしています。

メタンハイドレートは、メタンガスと水が結びついて、氷のようになっている天然ガスの一種で、圧力が高く、温度の低い海底の地下などに存在しています。
日本周辺では、これまでに太平洋側の東海地方から和歌山県にかけての沖合などや、日本海側では、新潟県の沖合の海底で見つかっていました。
こうしたなか、明治大学の松本良特任教授たちの研究グループは、去年からことしにかけて、北海道の網走沖のオホーツク海と、秋田県の沖合の日本海の海底をボーリング調査しました。
その結果、いずれの場所でも、陸からおよそ30キロから50キロ沖合の、水深およそ800メートルから1000メートルの海底で、地中数メートルの場所からメタンハイドレートの塊を発見したということです。
さらに、研究グループが島根県から兵庫県の沖合の日本海についても、船から音波を使って調べたところ、メタンハイドレートが存在する可能性が高いことを示す「ガスチムニー」と呼ばれる構造があることが分かったということです。
「ガスチムニー」は、海底にメタンガスなどが吹き出している状態を言い、研究グループでは、日本海やオホーツク海の広い範囲に、メタンハイドレートが存在している可能性が高いとみて、今後、埋蔵量を詳しく調査することにしています。
松本良特任教授は「今回の発見で見つかったメタンハイドレートが資源化できれば、エネルギーの大部分を輸入に頼っている日本にとって、大いに役に立つのではないか」と話しています。
--NHK(24.10.30)



メタンハイドレート、 2013年に掘削開始、日本近海


日本近海に眠るメタンハイドレート、2013年に掘削開始
日本の近海に存在するメタンハイドレートを掘削する取り組みが2013年1月にスタートする。海底からメタンガスの産出に成功すれば、世界初の快挙だ。掘削を行う石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は既に2012年2月から3月にかけて事前掘削を実施済みで、まずまずの成果を挙げている。今回、固体の状態で地中に存在するメタンハイドレートから効率的にメタンガスを採取するために、「減圧法」と呼ばれる手法を開発した。生産に成功すれば、海洋資源開発に大きな弾みがつくことになりそうだ。
北緯33度56分、東経137度19分。愛知県渥美半島沖のこの地点でメタンハイドレートの海洋産出試験が2013年1月から3月にかけて実施される。海底からじかにメタンガスの産出に成功すれば世界初の快挙となる。
石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が2012年の2月から3月にかけて実施した事前掘削では、産出試験に使う生産井1本と、地層の状態を監視するモニタリング井2本を掘削した。作業終盤では、坑口付近の作業を海底で監視する遠隔無人探査機のケーブルが切断されるトラブルが発生。3本の予定だったモニタリング井は1本少なくなってしまったが、まずまずの成果を挙げた。

実際には、メタンハイドレート層まで掘削した生産井から気化したメタンだけを回収する。その意味では、海底天然ガス田の生産風景と外見上は変わらない。しかし、固体の状態で地中奥深くに眠るメタンハイドレートをどうやって効率よくメタンと水に分解するのか。これが大問題なのである。その解決を目指して様々な研究が進んでいる。「今回の産出試験で何より重要なのは、海底地層からガスを取り出せるのかどうかを確かめることだ」(JOGMEC メタンハイドレート開発課の中塚善博課長代理)。
メタンハイドレートは「低温高圧」という特殊な条件下ではじめて存在し得る。常圧(1気圧)ではマイナス80℃以下であることが条件だ。この極低温を満たす環境は地球上では限られる。温度条件は圧力が高くなるほど緩和され、「10気圧下でマイナス30℃以下」「50気圧下で6℃以下」となる。
陸地では一般に地下深くなるほど圧力は高まるが地熱で温度も上昇する。例外として地表から数百m地下まで凍った永久凍土層が「低温高圧」の条件を満たす。1974年、北極域のカナダ・マッケンジーデルタでメタンハイドレート層が発見され、2002 年に日本・米国・カナダ・ドイツ・インドの共 同研究グループが永久凍土層からメタンガスの回収に成功した。
これに対して水深500m 以深の海中は水圧で50気圧以上になり、温度も4℃程度と低い。海底地層も深くなるほど温度は上昇するが、「水深500m以上の深海海底地下数百mまで」なら「低温高圧」の条件を満たす確率は高くなる。メタンハイドレートが海の資源と言われる理由だ。
■「減圧法」で挑戦するガス生産
「低温高圧」でしか存在しないということは、この条件が崩れればメタンガスと水に分解される。
2002年に共同研究グループが永久凍土層からガスを回収した方法は、生産井を温水で暖める「温水循環法」だった。地下1100mの坑底を約50℃に保ち、5日間で470m3のガスを生産したが、加熱に相当なエネルギーを要し、商業化には適さないことが判明した。
ーーーneomeg(24.103)


 メタンハイドレード新採掘方法・減圧法


■「減圧法」で挑戦するガス生産
「低温高圧」でしか存在しないということは、この条件が崩れればメタンガスと水に分解される。
2002年に共同研究グループが永久凍土層からガスを回収した方法は、生産井を温水で暖める「温水循環法」だった。地下1100mの坑底を約50℃に保ち、5日間で470m3のガスを生産したが、加熱に相当なエネルギーを要し、商業化には適さないことが判明した。



JOGMEC と産業技術総合研究所の共同研究グループ、メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム(MH21)が商業生産の手法として開発を続けてきたのは「減圧法」だ。生産井内に注入した水をポンプでくみ上げることで井戸周辺の地層の圧力を下げる。メタンハイドレートをガスと水に分解し、発生した水をくみ上げ続けることで、ガスを連続生産するというものだ。2008年にはカナダの永久凍土層で実証試験を行い、5日半で1万3000m3の連続生産に成功している。
2013年1月から予定している海洋産出試験はそれ自体が世界で初めての試みになるが、「新技術はほとんど使わない。基本的には現在ある海底油田の掘削技術を流用する」(JOGMEC の磯部氏)。過酷な環境で使う機材類は実績に支えられた信頼性が第一。一方でメタンハイドレートには油田やガ ス田とは生産条件で異なる面も少なくない。現場に合わせた使いこなしが求められる。
例えば、柔らかい砂層のため井戸内に砂が入り込みやすい。油田やガス田以上に生産性を維持するための出砂対策が重要になる。
あるいは、「吸熱反応であるメタンハイドレートの分解自体が周囲の温度を下げて分解が止まる恐れもある。周辺の地熱で想定通り温度低下を防げるかどうかが鍵」と中塚氏は話す。未知の自然が相手だけに“想定外”も起こり得る。産出試験を通して得られるデータや経験は商業化に向けて生産性を高めていくための貴重な材料になる。
2013年1月から予定している海洋産出試験はそれ自体が世界で初めての試みになるが、「新技術はほとんど使わない。基本的には現在ある海底油田の掘削技術を流用する」(JOGMEC の磯部氏)。過酷な環境で使う機材類は実績に支えられた信頼性が第一。一方でメタンハイドレートには油田やガ ス田とは生産条件で異なる面も少なくない。現場に合わせた使いこなしが求められる。
例えば、柔らかい砂層のため井戸内に砂が入り込みやすい。油田やガス田以上に生産性を維持するための出砂対策が重要になる。
あるいは、「吸熱反応であるメタンハイドレートの分解自体が周囲の温度を下げて分解が止まる恐れもある。周辺の地熱で想定通り温度低下を防げるかどうかが鍵」と中塚氏は話す。未知の自然が相手だけに“想定外”も起こり得る。産出試験を通して得られるデータや経験は商業化に向けて生産性を高めていくための貴重な材料になる。
ーーーneomeg(24.103)



減圧法の作業、JOGMEC


作業の様子、JOGMEC



日本近海に眠るガス田・メタンハイドレード


日本の近海には日本の天然ガス消費量の100年分のメタンハイドレートが埋蔵されているという推計もあるが、詳しいことは分かっていない。
ただ、メタンハイドレートが存在する可能性のある地層が数多く見つかっているのは事実だ。音波探査の結果、メタンハイドレート層の最下部を 示すとされる「海底疑似反射面」は日本の面積の3分の1に相当する12万2000km2も確認されている。このうち詳細な調査が進んでいる渥美半島沖を含む東部南海トラフ(海底疑似反射面で約5000km2)に限っても、開発可能なメタンガス資源量は5789億m3と推定されている。これは世界的に見ても大ガス田の規模で、日本の天然ガスの年間輸入量(2011年)の5.5年分に相当する。
井戸を掘れば自噴する石油や従来の天然ガスと比べて、技術を工夫しないと回収できない資源を「非在来型」と呼ぶ。メタンハイドレートは非在来型天然ガス資源だ。
岩盤に存在するシェールガスは非在来型の代表だが、シェールガスを効率的に回収する技術が確立したことで、資源の世界地図は一変した。未知の部分が多く残されているメタンハイドレートだが、第2のシェールガスにならないとは限らない。
ーー日経エコロジー(2012 年10 月号の記事)







シェールオイル、試験採掘に成功 秋田で国内初

石油開発大手の石油資源開発は10月3日、秋田県由利本荘市にあるガス田の泥岩層から、「シェールオイル」と呼ばれる原油を掘ることに成功したと発表した。シェールオイルは、すでに米国などで商業生産が本格化しているが、日本で掘り出されるのは初めて。

 シェールオイルとは、地中深くの岩盤に含まれている原油のこと。由利本荘市の「鮎川油ガス田」の深さ約1800メートルにある泥岩層から採取された。

   

 同社は1日から、商業生産に向けた試験採掘として塩酸などをポンプで送り込み、周りの石灰岩を溶かす作業を始めていた。3日朝、溶かしてできた隙間からごく少量のオイルを採ることに成功したという。
---朝日新聞(24.10.4)


    
シェールオイル採掘場所、秋田                      試掘されたオイル



  
シェールオイルの採掘玲                           シェールガス

  
シェールガスの埋蔵量                             シェールガスのある段層




シェールオイル 採算と環境に課題

http://www.imart.co.jp/roujinhome_aichi_amue-residence-matubakouen.htmlhttp://www.imart.co.jp/roujinhome_aichi_amue-residence-matubakouen.htmlhttp://www.imart.co.jp/soogisha_kakaku_chiba.htm

技術進歩と原油相場の高止まりで、商業化が視野に入ってきた日本産のシェールオイル。資源に乏しい日本だけに、実現に期待感が膨らむ。本格的な生産に移れるかは、コスト削減を含めた採算性と環境対策の成否にかかっている。

 「シェール革命」-。頁岩(けつがん)の間に埋まっていた未採掘の資源活用を米国では、

こう呼んだ。資源開発できる場所が都市部などにも広がり、世界的なエネルギー需給の緩和につながる可能性があるからだ。

 米国では、2000年代から、シェールオイルと同じ地層にある天然ガス「シェールガス」の開発で先行。ノウハウは、シェールオイルに応用されている。

 これにより、1970年をピークに減少していた米国の石油生産量は2009年から増加に転じたほど。シェールオイルの生産が、供給量を押し上げたためだ。

ただシェールオイルは、ガスよりも、採掘が難しいという課題を抱える。気体に比べ取り出しにくく、実際の埋蔵分から採掘できる歩留まりは、ガスの2~3割に比べ、数%と少ないのが実態だ。石油資源開発の担当者も「採掘コストも高く、安定して長期的に産出できなければ、商業ベースに乗らない」と指摘。技術開発が商業化のカギだ。

 さらに、環境対策も見逃せない課題だ。

 米国ではシェールガスの開発ラッシュが住宅密集地のそばにもおよぶ。「台所の蛇口から炎が出た」といった訴えさえあり、当局が地下への薬品注入規制などの強化に乗りだしている。鮎川油ガス田で採用された、塩酸注入は既存鉱法で認められていたため、追加許認可は必要なかったが、水圧で破砕する新技術や掘削範囲拡大の場合には、環境問題が浮上。採取に制限がかかる可能性がある。

---産経新聞(24.10.4)








秋田の油ガス田でシェールオイル試掘へ 国内初、来年にも 採算見込める可能性


石油資源開発は6日、秋田県由利本荘市の「鮎川油ガス田」で来年にも、新型石油として注目される「シェールオイル」の試掘に乗り出すことを明らかにした。米国を筆頭に世界で開発が加速しているシェールオイルだが、日本国内での開発は初めて。これまで存在は確認されながら採掘は難しいとあきらめていたが、技術の進歩で採算性が見込めると判断した。

 同社によると、シェールオイルの埋蔵が確認されているのは、同油ガス田の地下1000~1500メートルにある、頁岩(けつがん)と呼ばれる粘土質の岩盤層。付近の地層での十数年にわたる石油や天然ガスの採掘作業の中で、存在が明らかになっていたという。

 シェールオイルは頁岩の中に閉じ込められており、通常の石油のように地層の間に貯留していないため、パイプで掘削しても自噴しない。これまで、採掘は不可能と考えられていた。


秋田県由利本荘市西沢、石油資源開発提供

 だが、米国で水平採掘や水圧を使って岩を砕く技術が発展し、採掘コストも低下。同社は、日本国内でも「採算に見合う可能性が高まった」として、試掘に踏み出す。まず、詳しいシェールオイルの分布を調べるため、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の補助金交付を受け、探鉱作業を本格化させる。500万バレル程度の採掘が見込める地層が見つかれば、試掘のうえ、来年にも試験生産に着手する計画だ。

 シェールオイルは広範囲に分布するのが特徴。同社は、周辺地域でも埋蔵が有望視されるとして、探鉱作業のエリアの拡大も検討中だ。これらを合わせれば、国内の年間石油消費量の数%に当たる1億バレルの採掘も視野に入るという。

 ただ、シェールオイルの採掘は、通常の石油掘削と比べ多くのパイプを土中に埋め込む必要がある。先行する北米などでは環境問題も指摘されており、試験生産に成功したとしても、生産拡大への課題は多い。
--産経ビジネス(24.7.7)



シェールオイルがある女川層

シェールオイル:秋田で採掘 来年度以降に開始


石油・天然ガス開発会社「石油資源開発」(東京都千代田区)などが、秋田2件県由利本荘市の鮎川油ガス田で、新資源として注目される石油「シェールオイル」の採掘を来年度以降に始めることが6日、分かった。同社は総量で日本の1日の石油消費量にほぼ相当する500万バレル程度の石油が生産可能と見込んでいる。


(朝日新聞)

 鮎川油ガス田については80年代から、地下1000〜1500メートルの女川層にシェールオイルが存在する可能性が指摘されていた。米国などで開発が進んだことを受けて同社が調査し、採掘可能と判断した。

 同社は今年3月、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と共同採掘の協定を締結。掘削のための詳細な調査を今年度中に行う。同社は「鮎川油ガス田の周辺にもシェールオイルが存在する所が複数あり、最大で1億バレルの石油生産が期待できる」としている。【仲田力行】

 ★シェールオイル 頁岩(けつがん)=シェール=と呼ばれる硬い泥岩層に含まれる石油。原油に比べ採掘コストが高かったが、水圧破砕法という技術の確立により生産しやすくなり、原油価格の高騰でコストも見合うようになった。米国や中国、ロシアなどが開発を進めている。
--毎日新聞(24.7.6)




シェールガス、カナダ産も輸入へ 三菱商事が権益取得

三菱商事は16日、ロイヤル・ダッチ・シェルなどとともに、カナダ西部に液化天然ガス(LNG)の輸出基地を建設すると発表した。投資額は未定。三菱は2割の権益を取得する。シェールガスなどをもとに2019年にも生産を始め、日本にも輸出する方針。これで米国産に続き、カナダ産シェールガスも輸入される見通しとなった。
ーー朝日新聞(24.5.20.)

カナダ シェールガス 開発基地
カナダのシェールガス 開発場所


カナダ シェールガス「開発状況
カナダのシェールガス開発活動状況


カナダのシェールガス採掘サイト
カナダ シェールガス採掘サイト、ジャクスボイト


北アメリカのシェ-ルガス埋蔵地図
北アメリカにおけるシェールガス埋蔵地図


シェールガス採掘説明図
シェールガス採掘説明図


米国産シェールガス初輸入へ 三菱商事と三井物産


国産のシェールガス(岩盤層にある天然ガス)が、初めて日本に輸入されそうだ。三菱商事と三井物産は17日、ガス輸入に向け、液化天然ガス(LNG)基地を所有する米国の事業者から、基地の使用権を得ることで基本合意した。年800万トン規模で、日本の年間購入量の1割超にあたる。2016年にも輸入が始まる。従来より安く買える可能性もある。

 合意の相手は、米カリフォルニア州のキャメロンLNG社。三菱商事、三井物産が年400万トンずつ調達することで合意。主に日本向けで、一部は韓国などにも供給されそうだ。

キャメロン LNG
Cameron LNG

 米国では最近、技術革新でシェールガスを安く掘れるようになった。米国は自由貿易協定(FTA)を結んでいる国にしかシェールガスを輸出していないが、今後はそれ以外の国への輸出も視野に入れている。
ーー朝日新聞(24.4.12)


アメリカ テキサス シェールガス採掘サイト
アメリカのシェールガス採掘サイト、テキサス州

シェルガスのある地層断面図
シェールガス埋蔵断面説明図

北アメリカシェールガスマップ
北アメリカにおけるシェールガス埋蔵地図



ちきゅう:震源解明に挑む 水深6910mを掘削

海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)の地球深部探査船「ちきゅう」(約5万6700トン)が、宮城県牡鹿半島の約220キロ沖で、東日本大震災をもたらした巨大地震のメカニズムを探るため、震源掘削に向けた作業を進めている。11〜13日に乗船取材した。調査は5月24日まで続く。

ちきゅう資源開発に挑む 水深6910mを掘削
東日本大震災の震源掘削に向けた作業を行う地球深部探査船「ちきゅう」の作業員ら=宮城県牡鹿半島の約220キロ沖で2012年4月12日

 地震後間もないプレート(岩板)境界の断層(海底下約850メートル)を掘り抜く世界で初めての試み。ここ数日は、強風やしけが続いたため作業が遅れ、掘削開始は今月15日ごろになる見通し。水深6910メートルの海底で最初の掘削を始め、海底下1000メートルまで掘り進める。

 船上では、技師らが海底の状態を見る水中カメラをワイヤで海中に下ろしたり、地殻の岩石の性質を分析しながら掘り進めるドリルパイプの設置準備をしたりしていた。研究者たちは断層近くに埋める温度計の点検などを行った。

 10カ国28人の研究チームを率いる共同首席研究者のジェームズ・ジロウ・モリ京都大防災研究所教授(地震学)は「地震学、地質学、海洋科学の専門家を集め、この地震で実際に何が起きたかを突き止めて社会に説明する責任がある」と語った。
--毎日新聞(24.4.14)


深部探査船 ちきゅう 資源開発に挑む
地球深部探査船「ちきゅう」





深海の資源など無人探査…新型3機を同時公開



海洋研究開発機構は5日、神奈川県横須賀市の同機構横須賀本部で、新型の無人探査機3機を公開した。

 いずれも、海上の支援船からケーブルでつながずに、深海の予定した経路を自力で動き回る「自律型」の探査機で、稼働中の「うらしま」に続き、同機構で2~4機目。3機の同時開発は、世界的にも例がないという。

深海探査機 3機公開
公開された(左から)「ゆめいるか」、「じんべい」、「おとひめ」の新型無人探査機、神奈川県横須賀市

深海探査機 3機公開 じんべい ゆめいるか おとひめ
ゆめいるか

 「ゆめいるか」(全長5メートル、重さ2・7トン)は、希少金属などが蓄積する「熱水鉱床」を海底で探索する。深さ3000メートルまで潜り、海底地形を従来の10~100倍の精度で計測したり、熱水を感知したりする。開発費は約8億円で、2013年度から運用を始める。

 「じんべい」(全長4メートル、重さ1・7トン)、「おとひめ」(全長2・5メートル、重さ0・85トン)の2機は、海中の二酸化炭素濃度などを計測する。開発費はそれぞれ約9億、約2億円。年内に試験的な観測を始める。
--読売新聞(24.4.6)



しんかい  
お馴染みの”しんかい”





関門海峡の潮流パワーで電力を 海底に発電実験機を設置


関門海峡の速い潮の流れを活用して発電する潮流発電の実験機が17日、北九州市門司区の海底に設置された。市などが発電能力を調べ、実用可能性を探る。

関門海峡の潮流発電実証実験
設置される実験機、北九州市門司区

 実験機の高さは約7メートル。海中の水車が潮流を受けて回転し、海上の発電機で発電する。1日平均で一般家庭が使う半分程度の電気を生み出すと見込む。

 今月中に稼働を始め、近くの赤れんが倉庫のライトアップにも使われる予定だ。自然エネルギーに注目が集まる中、先進的な実験が未来を照らすか。
ーー朝日新聞(24.3.19)



関門海峡 潮流発電の実証実験


海の難所として知られる関門海峡で、潮の流れを利用した潮流発電の実証実験が始まりました。

この実証実験は、関門海峡の航路などの制約が少ない沿岸部で、潮の流れを利用した発電の可能性を探るため、北九州市などが行います。

関門海峡 潮流パワー 発電  実験

北九州市や九州工業大学などが共同で開発した発電機は、長さ4メートル50センチある軸が2つあり、それぞれに取り付けられた羽根が、潮の流れを受けて軸を回転させ、発電する仕組みです。
17日は、北九州市門司区の岸壁から発電機が船に積み込まれ、沖合30メートルの桟橋の脇に設置されました。
北九州市によりますと、この付近の潮の流れは最大で毎秒1.3メートルあり、発電機の1日の発電量は、一般家庭で使われる電力の4割程度の、4.2キロワットアワーが見込まれています。
実験は1年近く行われる予定で、想定どおりの発電量があるかや、漂流物や貝などが付着した場合のメンテナンスのしかたなどを確認します。
北九州市環境未来都市推進室の香具輝男次長は、「東日本大震災のあと、再生可能エネルギーは期待されているので、潮流発電が実用化できるような成果を出したい」と話していました。

ーーNHK(24.3.18)



メタンハイドレート採掘試験開始へ


次世代のエネルギー資源と期待される「メタンハイドレート」の実用化に向けて、世界で初めて海底から採掘する試験が愛知県沖で始まります。

「メタンハイドレート」は、メタンガスと水が結び付いて氷のような状態で地中に存在し、地上に取り出して天然ガスとして使えることから、次世代のエネルギー資源と期待されています。
世界で初めて海底からの採掘試験にあたる探査船「ちきゅう」が、今月12日、静岡県の清水港を出港し、現在は愛知県の渥美半島沖およそ70キロメートルの海域で掘削作業を始める最終的な準備を進めています。

メタンハイドレード 埋蔵量
採掘試験を行う経済産業省の関連団体は、掘削作業を14日から始める予定でしたが、現場の海域の波が高く風も強いことなどから、まだ作業に着手できず、天候の回復を待って始めることにしています。
掘削作業は来月下旬まで40日間行われ、水深1000メートルの海底に深さおよそ300メートルの井戸を4本掘り、来年1月ごろ、メタンガスを海上に取り出す計画です。
愛知県沖には天然ガスの国内使用量のおよそ14年分に当たる「メタンハイドレート」が存在するとみられ、実用化の道が開けるかどうか注目されます。

ーーNHK(24.2.15)

ちきゅう探査船で試掘
ちきゅう探査船


ちきゅうの試掘方法
ちきゅう試掘イメージ




ちきゅうの試掘方法

試掘場所マップ
試掘場所マップ

日本のメタンハイドレード埋蔵マップ
日本近辺のメタンハイドレード埋蔵マップ(世界でも有望な埋蔵量)



愛知沖でメタンハイドレート試掘…2月中旬にも


政府は18日、日本の排他的経済水域(EEZ)内である愛知県渥美半島の南方沖70~80キロ・メートルの海底で、2月中旬をメドにメタンハイドレート掘削試験に入る方針を固めた。

愛知沖でメタンハイドレード試掘

 次世代のエネルギー源として期待されるメタンハイドレートの海底掘削を本格的に実施するのは世界で初めて。政府は来年には実際に採掘し、ガスを生産する試験を行う予定だ。

 今回掘削を行う周辺海域には、日本の天然ガス消費量の十数年分と見込まれる約1兆立方メートルのメタンハイドレートが埋蔵されているとみられる「東部南海トラフ海域」があり、掘削試験の対象地点として有望だと判断した。2011年度予算に関連経費として89億円を計上している。

 液化天然ガス(LNG)は09年度の国内の発電電力量に占める割合が29・4%で、原子力(29・2%)や石炭(24・7%)、石油(7・6%)を上回っている。東京電力福島第一原子力発電所事故を受け、政府は原子力発電への依存度を長期的に下げる方針で、メタンハイドレートの商業化が実現すれば、我が国の電力供給体制の安定化に大きく貢献することが予想される。 
ーー読売新聞(24.1.18) 

愛知沖試掘位置





メタンハイドレートの埋蔵分布
メタンハイドレード試掘開始
日本近辺のハイドレート分布図


世界のメタンハイドレート分布図






発電コスト:2030年試算 風力8.8円、太陽光12円



政府のエネルギー・環境会議で電源ごとの発電コストを計算している検証委員会(委員長・石田勝之副内閣相)によるコスト計算結果が12日分かった。従来1キロワット時当たり5~6円としていた原発は、事故費用などが上乗せされ、「最低でも8.9円」と5割高になる。石炭や液化天然ガス(LNG)火力も5割程度上がり、直近では10円前後に上昇。一方、再生可能エネルギーは技術革新で30年には風力発電が最低8.8円、太陽光発電が同12.1円に下がり、原子力や火力のコストとほぼ同じ水準になる可能性がある。

                
風力発電コストが8.8円に     太陽光発電が12.1円に      略原子力発電と同じコストに

 同委員会が13日に公表する。政府はこれらの試算をもとに来夏に策定する新たなエネルギー政策で最適な電源構成を示す方針だ。

 原発コストには福島第1原発級の事故費用や立地対策の補助金などを盛り込んだ。同事故の対策費を5・7兆円超と想定し、40年に1度の発生に備えるコストを0.5円と見積もった。立地などの費用も1.1円計上し、福島事故を受けた追加安全対策費が0.2円分押し上げる。さらに事故の対策費が1兆円増えるごとに0.1円上昇し、事故費用が20兆円に膨らむと、コストは10.2円になるとの試算も示す。

 火力発電は、燃料代上昇や温室効果ガス削減費用がコストを押し上げる。石油火力は従来の14~17円が35.5~37.1円と急騰している。一方、再生エネは技術革新や量産効果で大幅にコストが下がり、従来11~26円だった風力(陸上)は、30年に8.8~17.3円に下がるとした。
--毎日新聞(23.12.13)






米大手と天然ガス採掘実験へ


政府は、日本の近海にも豊富に存在し、新たなエネルギー源として期待される、天然ガス、「メタンハイドレート」の実用化を目指して、来年からアメリカの大手エネルギー会社と共同で採掘実験を行うことで合意しました。
メタンハイドレード採掘  アラスカで大手と開発

天然ガスの一種であるメタンハイドレートは、メタンガスと水が結びついて氷状になったものです。政府はこのメタンハイドレートの実用化を目指し、独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構がアメリカの大手エネルギー会社、コノコフィリップスと共同で、来年1月からアラスカ州北部で採掘実験を行うことで合意しました。実験では、地下1000メートルまで井戸を掘り、どの程度の量のメタンガスを採掘できるのかを検証します。メタンハイドレートは、日本近海の海底にも豊富な埋蔵量が確認されており、石油などに代わる新たなエネルギーとして期待されています。日本としては、今回のアメリカとの共同実験で陸地に埋蔵されているメタンハイドレートの効率的な採掘方法を確立することで、海底からの採掘の実用化に生かしたいとしており、成果が注目されます。
--NHK(23.10.19)



政府ハイドレードの試掘試験決定


政府は2012年度末にメタンハイドレートと呼ばれる海底資源から天然ガスを産出する実験に乗り出す。今年度末に掘削に着手し、12年度末に数週間かけて実施する。
政府は日本の和歌山県沖でメタンハイドレード試掘を決定  日本のメタンハイドレード埋蔵図2

海底から産出に成功すれば世界初となる。東京電力福島第1原子力発電所の事故を受けて天然ガスなどの安定確保の必要性が高まっており、政府は18年度までに産出技術の確立を目指す。
産出試験は和歌山県沖から静岡県沖にかけての「東部南海トラフ海域」で行う予定。

日経新聞(23.7.25)


カナダの「シェールガス」、日本に初輸出へ

 三菱商事と、東京ガス、大阪ガス、中部電力などが、カナダのエネルギー大手と共同でカナダの太平洋岸に液化天然ガス(LNG)の大規模プラントを建設する方向で調整に入ったことが7日、分かった。
シェールガス日本へ初輸出  シェールガス

 北米で生産が急増しているシェールガスを、日本向けに初めて輸出する。生産量は、日本のLNGの年間輸入量の1割超に相当する1000万トン規模を目指し、原子力発電の代替で需要が急増しているLNGの調達先の多角化にもつながる。

 カナダ北西部のブリティッシュ・コロンビア州の内陸部で採取したシェールガスを、1000キロ・メートル離れた太平洋岸にパイプラインで運び、プラントで液化して輸出する計画だ。ガス開発の事業費は約4000億円、プラントの建設費は1兆円規模に達すると見られ、2010年代後半から日本などへの輸出開始を目指す。1000万トン規模のLNGプラントは、日本が関わる最大のエネルギープロジェクトであるロシアの「サハリン2」に匹敵する大事業だ。
----読売新聞(23.7.8




メタンハイドレード米国会社と試掘 期待される新しいエネルギー: シェールガス、メタンハイドレード


  1.アメリカで注目されているエネルギー:シェールガス


シェールガス

豊富な埋蔵量 新技術開発 日本のエネルギー

写真説明:

左:シェールガス  中:シェールガスを含む岩石  右:シェールガス採掘プラント(米国ペンシルバニア)

オイルシェールはアメリカ合衆国を始めとして世界各地に埋蔵されている。世界的には2兆8000億~3兆3000億バレル(450×109 から 520×109 m3)が埋蔵されていると予測されている

メタンハイドレート 日本近海に多量埋蔵   メタンハイドレート 南海トラフに埋蔵

「シェールガスのあるとされる地層の断面図」
シェールガスとは、泥土が堆積して固まった岩の層に閉じ込められているガス。


米国発のガス革命が世界の資源地図を塗り替えようとしている。米国では膨大な量が埋蔵されていたが採掘が難しく、放置されていたが「硬い地層からガスを取り出す技術が確立された、数年前から開発が一気に進んでいる。 全米で柔らかい岩石層「シェール層」を採掘して天然ガスを生産する手法「シェールガス」という新型の天然ガスが大増産され、その余波が世界中に及んでいる。
天然ガスの中でも商業生産が難しかった「シェールガス」の開発投資が米国を中心に加速している。地下に堆積するシェール層に天然ガスが豊富に存在し、水圧破砕法(フラッキング)によって採掘が進められている。この掘削技術でガスが安価に生産できるようになったためだ。今のところ商業生産しているのは米国だけだが、今後の拡大が予想される。


シェールガス
  アメリカにおけるシェールガス(エンジ色)の生産実績と予測(2009年米国エネルギー省)

シェールガスの問題点:環境破壊の恐れ

シェールガス開発の問題点についても指摘している。シェールガスの掘削には、採取しやすくするためにシェール層に水圧をかけて破砕するための大量の水が必要で、掘削現場には排水処理施設が欠かせない。これらの施設を建設することで環境問題そのものへの対策は可能だが、このような施設の存在は、地元住民へ心理的な不安を与える恐れがある。又、実際に岩盤掘作業の効率化のために禁止されている化学品を使用し、地下水の汚染など環境破壊の問題が生じているケースがある。


シェールガスの供給量は急増

米エネルギー情報局は、昨年12月に公表した2011年版エネルギー需給見通し(速報版)でシェールガスの採掘可能埋蔵量を827兆立方フィート(cf)と推計し、2010年版の347兆cf比で2.4倍に大幅上方修正した。また、2035年時点の年間生産量推計を2010年版の6兆cfから12兆cfに倍増させた。2035年には米国の全エネルギー消費の24%を天然ガスが占め、その供給量のうち45%を国内産シェールガスが占める、とも予測している。

シェールガスの成長見込

シェールガス採掘現場
    レンジリソースが開発中のシェールガス鉱区

メタンハイドレード

  2.日本で期待されるエネルギー:メタン・ハイドレード

メタン・ハイドレード

メタン・ハイドレード

写真説明:左メタンハイドレード、 右:断面図(中にメタンを含む)


メタンハイドレード海底の様子  メタンナイドレード試掘 
バミューダ沖          試掘したメタン・ハイドレード
 
メキシコ湾海底のメタンハイドレード
海底にあるメタン・ハイドレード・メキシコ湾


メタンハイドレートとは、「燃える氷」とも言われ、天然ガスの主成分であるメタンが、高圧・低温の海底下や凍土下でシャーベット状に固まったもの。

採掘されたメタンハイドレード メタンハイドレードの燃焼 メタンハイドレード採掘予想図

メタン・ハイドレート

写真左:ハイドレート   中:燃焼  右:採掘方法(成功例)







 1990年代には日本の領海内に、日本で消費される天然ガスの約90年分に相当する埋蔵量があるとの研究報告も発表され、「日本資源大国論」が盛り上がることもあった。だが、それは遥か彼方の深海の世界。数年前までは科学的な研究対象でしかなく、メタンハイドレートの採掘や商業利用は夢の領域だった。
2007年に経済産業省が東部南海トラフ海域(静岡県~和歌山県沖)を本格調査したところ、日本の天然ガス消費量の14年分(東京ガスの販売量の約40年分)にあたる約1.1兆立方メートルの埋蔵量が確認された。「日本近海の一部を調査しただけなのに、こんなにも良質な資源があったことに改めて驚いた」(研究者)という。

昨年カナダで行なわれた実証実験では、従来の石油・天然ガス採掘技術の応用である「減圧法」による採取に成功。3月上旬にはロシアのバイカル湖で清水建設が、北見工業大学やロシアの研究機関と共同で、湖底(水深400メートル)の表層面から連続回収する実験に成功するなど、実用化へ向けて着々と開発が進んでいる。

メタンハイドレード日本に大量に存在

日本で大量に存在すると予測されるメタン・ハイドレード(一例;南海トラフ)

日本の領海内に、日本で消費される天然ガスの約90年分に相当する埋蔵量があると予測されている

メタンハイドレード開発手法

メタン・ハイドレードの開発手法

写真説明:自噴しないので生産方法の開発は必要だが、研究は進展している


メタンハイドレレード埋蔵場所

日本近海のメタンハイドレード

日本でメタンハイドレートの分布ガ認められた海域

主な地域:南西諸島、南海トラフ、房総半島東方、千島海溝等



世界のメタン・ハイドレード埋蔵状況

世界のメタンハイドレード埋蔵量図
ハイドレードガス埋蔵予想図・世界

世界の埋蔵量
世界のメタンハイドレードの埋蔵予想図




資料及び資料元の説明


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グーグル、ヤフー、youtube、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、産経新聞、日経新聞、ABCnews、CBSnews, 等

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