福島第一原発の現状・最新情報

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最新の1号機から4号機までの2月の近況を見る

福島第一原発モニタリング
原子炉の水温、水位モニタリング
モニタリング測定値  構内モニタリング
事故前の平均値:0.15μSv/hr
福島県立医科大学の放射線量測定値・現在時・
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福島第1原発:規制委、1号機の調査を指示 汚染水問題(25.8.12)


東京電力福島第1原発2号機東側の護岸から放射性汚染水が海へ流出している問題で、原子力規制委員会は12日、1号機東側の護岸でも高濃度の放射性物質が検出されたとして、護岸周辺の地中にある1号機のトレンチ(配管などが通る地下トンネル)の調査を東電に指示した。地下水の「汚染源」とみられる2号機トレンチ内に残る高濃度汚染水が、1号機のトレンチに移動している可能性がある。規制委は23日に現地調査することも決めた。



拡大する福島第1原発の汚染水

 この日、規制委の作業部会が開かれ、1号機東側の護岸に掘った観測用井戸で10日に採取した水からトリチウム(三重水素)を1リットル当たり3万4000ベクレル検出したことが東電から報告された。3、4号機東側の護岸での検出値1500〜210ベクレルと比べて高く、規制委の更田豊志委員は「1号機の前でも高濃度の放射性物質が検出されたことは重く見ざるを得ない」との見方を示した。


汚染水の問題が深刻化する福島第1原発。左上が1号機原子炉建屋、その手前が2号機原子炉建屋=福島県大熊町で2013年7月9日、本社ヘリから中村藍撮影

 東電によると、1号機トレンチには低濃度の汚染水(放射性セシウム137が89ベクレル)が残されているのが分かっているが、最後に調査したのは昨年12月で、最近の濃度は把握していない。規制委は2号機から1号機方向に延びるトレンチを通じて高濃度汚染水が移動している可能性もあるとみて、1号機トレンチ内の水の再検査と周辺に井戸を掘ってモニタリング調査をするよう指示した。
---毎日新聞(25.8.12)











福島第一、作業員10人に放射性物質の汚染確認(25.8.12)


東京電力は12日、福島第一原子力発電所の20~50歳代の男性作業員10人に、放射性物質による身体汚染が見つかったと発表した。

 同原発では、作業員の熱中症対策のため、作業拠点の免震重要棟前で水を噴霧している。10人は移動用のバスを待っている間、この霧を浴びた可能性が高く、東電は、霧に放射性物質が混じっていたとみて原因を調べている。

 噴霧装置は敷地西側にある浄水場の水を使っているが、浄水場の水からは放射性物質は検出されなかった。

 東電によると、同日午後0時半頃、同棟前にある放射性物質の測定器で、周辺の空気が汚染されているのを示す警報が出た。その後、作業員10人が同原発を出ようとして検査を受けた際、頭や上半身の表面に汚染が確認された。内部被曝(ひばく)はなかった。

 同棟前では、汚染が少なくなったため、防護マスクなどの着用は義務づけられていない。

---読売新聞(2013年8月12日)










タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(25.8.7)


1-2号機取水口間の排水計画
平成25年8月9日撮影東京電力株式会社
集水ピット(南) ノッチタンク水タンク
集水ピット(南)





1・2号機取水口間の護岸地盤改良工事の進捗状況

7月8日より地盤改良を開始し、現在、10班の地盤改良機により実施中
(作業時間:19時~翌7時)
海側(114本):7月31日完了、海側(114本):8月9日完了



地盤改良(薬液注入)施工手順


---東電提供(25.8.7)









【汚染水1日300トン流出】無責任な政府の試算 「喫緊の課題」だが対策なし?(25.8.8)


 政府は東京電力福島第1原発の敷地内から毎日300トンの汚染水が海に流出しているとの試算を初めて明らかにした。7月に海洋流出を認めた東電は、護岸の改良工事や井戸からの水のくみ上げなど対策を講じているが、汚染水の流れを止める決定的な策は今のところなく、住民の不安や新たな風評被害につながっている。

 ただ今回の政府の試算は根拠が乏しく、流出しているとされる水にどの程度の放射性物質が含まれているかを考慮しない試算は無責任だ。

 政府が根拠としたのは、東電が原発の海側敷地で9日から始める地下水のくみ上げ量。東電は1、2号機の海側敷地の地下水位上昇を受け、敷地に井戸を掘り1日100トンの地下水をくみ上げる。ほかに2カ所掘る予定で、政府は1カ所のくみ上げ量を単純に3倍して「海への流出量は1日300トン」とした。

 港湾付近の構造は複雑で、流出量を推計するには継続的な地下水位の計測と分析が必要だ。東電は地下水位に加え、港湾内のモニタリングの結果を継続的に公表しているが、政府がこうしたデータを分析した形跡はない。

 安倍晋三首相は「国民の関心が高く喫緊の課題だ」と、国が積極的に対策を講じていく姿勢を強調した。どうやって海洋流出を止め、敷地内にたまり続ける膨大な汚染水をどう処理するのか。具体的で実効性のある対策を打ち出さなければ、首相の言葉は単なる人気取りでしかない。

ーーー共同通信(25.8.8)










島第一の汚染地下水、地中壁越え再び海に流出(25.8.10)


 東京電力福島第一原子力発電所で汚染された地下水が海に流出している問題で、東電は10日、汚染水をせきとめるため地中に作った壁の上から、地下水が海に流出していることを確認したと発表した。
 壁は、地表から約180センチの深さの地中が上端となっているが、壁に近い陸側で汚染水の水位を調べたところ、壁より約60センチ高いことが判明したという。

 東電は、汚染された地下水の海への流出を止めるため、7月から護岸に特殊な薬を入れ、地中に壁を作る工事を始めた。しかし工事の後、地下水の水位が上昇しており、壁を乗り越えて海に地下水が流出する可能性が指摘されていた。

--- 読売新聞(2013年8月10日)










放射能汚染水くみ上げ開始 やっと防止策 福島第一原発(25.8.10)


 東京電力福島第一原発で放射能汚染水が海に流れている問題で、東電は9日、流出を防ぐために岸壁近くの井戸から汚染水のくみ上げを始めた。東電が海への流出を認めてから3週間近くたって、ようやく着手した。


福島第一原発地下水の流れと汚染の概念図

 2号機タービン建屋東側に新たに掘った井戸から、同日午後8時時点で約13トンくみ上げた。しかし、地中の汚染水をすべて回収できるわけではない。東電は今後、井戸を増設してくみ上げる量を増やす。

 くみ上げた汚染水は、タービン建屋と岸壁の間の坑道に移す。坑道は建屋とつながっており、建屋にたまっている汚染水とともに放射性物質を除去し、敷地内のタンクにためる。汚染水が増えることで、管理がさらに難しくなる。
---朝日新聞(25.8.10)








汚染地下水くみ上げ開始=流出防止、1日100トン目標-福島第1原発・東電


東京電力福島第1原発で汚染された地下水が海に流出している問題で、東電は9日、1、2号機の取水口間の護岸の内側に掘った穴(直径、深さ各2.5メートル)に設置したポンプで汚染地下水のくみ上げを始めた。1時間当たり10.8トンをくみ上げることができるという。


 経済産業省は、1~4号機の取水口間の護岸から1日計300トンの汚染地下水が流出しているとみている。東電は今後、護岸から25メートルの位置に細い鋼管を2メートル間隔で約30本差し込んで地下水を吸い上げ、最大で1日100トンの水を減らす計画。
 東電によると、くみ上げ作業は9日午後2時10分開始。穴に設置したポンプから10トンと35トンの二つのタンクを経由し、2号機タービン建屋につながるトレンチ(ケーブルなどの配管用トンネル)に移送して保管する。タンクの容量などをみながら、24時間態勢で断続的にポンプを運転する。同日午後8時までに13トンの地下水をくみ上げた。
 同日までに、海洋流出を止めるため1、2号機取水口間の護岸内側の地中に薬剤(水ガラス)を注入して土壌を固め、山側からの地下水の流れををせき止めた。固めた土壌の手前で地下水位が上昇しているため、くみ上げて水位を下げる。
ーーーー時事ドットコム(2013/08/10)





東京電力が汚染水のくみ上げを始めた福島第1原発=9日午前、共同通信社ヘリから









流出防止の護岸工事完了  福島第1の1、2号機(25.8.9)




東京電力は9日、福島第1原発で汚染水の海洋流出を防ぐため、1、2号機の護岸地中に水ガラスと呼ばれる薬剤を入れて固める地盤改良工事が完了したと発表した。付近の地下水からは高濃度の放射性物質が検出されており、東電は9日午後、福島第1原発1、2号機の海側で、地中の汚染水をくみ上げる作業を始めた。 <写真は、汚染水のくみ上げ準備が進む東京電力福島第1原発の作業現場(中央)=9日午前10時40分、共同通信社ヘリから>
---産経新聞(25.8.9)









タービン建屋東側における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について(25.8.9)



集水ピット(東電提供、25.8.9)







福島原発近辺の海底の放射線量グラフ(25.8.8)




東大産業科学水中技術研究東京大学教授・ ブレア ・ ソーントンは、 2013 年 8 月 8 日東京東京電力 (Tepco)の福島第一原子力発電海岸の、放射能レベル示すグラフを発表した。
---ロイター通信(25.8.9)






1号機北側も汚染か=新設井戸でトリチウム-福島第1(25.8.9)


 東京電力は9日、福島第1原発1号機取水口の北側に新設した観測用井戸で8日に採取した水から、1リットル当たり2万3000ベクレルのトリチウムを検出したと発表した。
 これまで、1~4号機の取水口間の護岸内側の井戸から高濃度の放射性物質が検出されていたが、1号機北側からも検出されたことで、汚染が広範囲にわたっている可能性が出てきた。
---時事ドットコム(2013/08/09)











汚染地下水のくみ上げ作業開始…福島第一原発(25.8.9)


東京電力福島第一原子力発電所で汚染水が海に流出している問題で、東電は9日、2号機の護岸近くに掘った井戸から汚染水をくみ上げる作業を始めた。

 流出を止める緊急対策の一つで、くみ上げた汚染水は、タービン建屋内に移した上で、放射性物質の濃度を下げ、貯蔵タンクに入れる。

 くみ上げを始めた汚染水は、事故直後に漏れた極めて高い濃度の汚染水と地下水が混じったもの。経済産業省の推計では、海への流出量は1日300トンだが、当面くみ上げる量は最大で100トン。東電は今後、井戸を増やすとともに、雨が地中にしみこむのを防ぐ工事なども行うが、実際に流出がどの程度減るかは、はっきりしない。今回のくみ上げは、政府が検討している汚染前の地下水くみ上げとは別の作業だ。

--- 読売新聞(2013年8月9日 )











福島第1地下水:汚染前に放出検討 対策委で経産相が指示(25.8.9)


東京電力福島第1原発から放射性汚染水が海に流出している問題について、茂木敏充経済産業相は8日、政府の汚染水処理対策委員会(委員長・大西有三京都大名誉教授)で、原子炉建屋などに流れ込んで汚染される前の地下水の海洋放出の検討を指示した。対策委は9月中をめどに対策を具体化する。


福島第1原発の汚染水流出のしくみ

 会議では、汚染源の除去▽汚染源に水を近づけない▽汚染水を漏らさない−−を今後の対策の3原則とすることを決定。その上で、緊急に実施すべき項目として、護岸付近の地中にあるトレンチ(配管などが通る地下トンネル)内に残る高濃度汚染水の除去▽「汚染エリア」とされた護岸の地盤改良工事▽汚染水減少のための地下水のくみ上げ−−などを挙げた。対策委は、水質の検査方法が適切かどうかなどを検討する。

 今後1〜2年で実施する抜本策として、建設中の海側遮水壁の完成や、建屋周辺の地中の土を凍らせて壁で囲む凍土遮水壁を設置することを確認した。

 政府の試算では、1〜4号機周辺に1日1000トンの地下水が流れている。400トンが原子炉建屋に流れ込み、残り600トンのうち、少なくとも300トンが地中に漏れた高濃度汚染水に触れて汚染され、海に流出している。

 茂木経産相は「現状は極めて深刻だ。基準値以下の水の海洋放出を含めて検討し、福島の理解を得られるように進めたい」と語ったが、漁協は風評被害を懸念し、海洋放出計画への態度を硬化させており、反発は必至とみられる。
---毎日新聞(25.8.9)






海へ流出する汚染水と建屋を囲む予定の凍土壁のイメージ
(朝日新聞)








汚染水、1日300トン海へ…経産省が推計(25.8.7)


東京電力福島第一原子力発電所から汚染した地下水が海に流出している問題で、経済産業省は7日、汚染水の流出量は1日で300トンに達するとの推計を公表した。

 安倍首相はこの日の原子力災害対策本部の会議で「(汚染水対策は)東京電力に任せるのではなく、国としてしっかり対策を講じる」と述べ、茂木経済産業相に対し、早期の流出防止に向け、東電を強く指導するように指示した。

 経産省は8日に開く汚染水処理対策委員会で、今後の対応の優先順位などを協議する。さらに2014年度予算の概算要求に、汚染水対策の関連研究費を盛り込む。東電の対応が後手に回り、汚染水問題解決のめどが立たないことから、国が予算を投入し、積極的に関与する方針を明確にする。

--- 読売新聞(2013年8月7日 )



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「凍土方式」で汚染水阻止=国費で支援、来年度予算計上へ-「東電任せ」転換


政府は7日、東京電力福島第1原発の汚染水問題について、2014年度予算で国費を使って対策を取る方針を決めた。福島第1原発の敷地周囲の土を凍らせて地下水の流入を防ぐ「凍土方式」に関連する費用が中心となる見通し。8月末に締め切る来年度予算の概算要求に、経済産業省が関連費用を盛り込む方向で作業を進める。
 安倍晋三首相は7日、首相官邸で開かれた原子力災害対策本部で、汚染水問題について「国民の関心が高い喫緊の課題だ。東電に任せるのではなく、国としてしっかり対策を講じていく」と述べ、茂木敏充経済産業相らに具体策の検討を指示。政府として対応する姿勢を強調した。
 「凍土方式」は、マイナス数十度の冷却液が循環する管を、建屋周囲を取り囲む形で少なくとも1.4キロメートルにわたり一定の間隔を置いて埋設。土を凍らせて地下水の流れをせき止める。政府と東電は、15年度前半の運用開始を目指している。
---時事ドットコム(2013/08/07)





凍土壁設置イメージ(朝日新聞)


流水対策、凍土遮蔽壁のイメージ









遮水壁 両刃の剣 建屋から逆流の恐れ(25.8.8)


東京電力福島第一原発の汚染水対策で、政府が国費投入を検討している原子炉建屋周辺での遮水壁建設は、実は大きなリスクを抱えている。建屋地下にたまる高濃度汚染水と周辺の地下水との水位バランスが崩れ、汚染水が建屋外へ漏れ出しやすくなる。建設構想は原発事故直後にすでに浮上しながら、実現していなかった。 


 東電によると、建屋周囲の地下水位は海抜約四メートルで、建屋地下の高濃度汚染水を一メートル下の海抜三メートルに管理している。高低差を保てば、建屋外側の地下水圧が内側より高くなる。水は圧力が高い所から低い所へ流れるので、汚染水は外に出ないという理屈になる。

 だが、事故により損傷した建屋外壁のあちこちから、一日約四百トンの地下水が流れ込み、汚染水を増やしている。東電は敷地内にタンクを増設して保管しているが、自転車操業になっている。

 建屋周辺に遮水壁が完成すれば、確かに地下水の流入量は減り、汚染水の増加には歯止めをかけることはできる。しかし、遮水壁により周辺の地下水位が低下し、建屋内の汚染水位の方が高くなれば、今度は内外の水圧差が逆転し損傷場所から汚染水が逆流しかねない。汚染水を減らす切り札のはずの遮水壁が両刃(もろは)の剣となる形だ。

 六日の国会議員による会合でも東電は「建屋の陸側から地下水が来なくなると、建屋の汚染水が外に出てしまう」とし、今でも漏出リスクがあることを明かした。建屋内の水位を徐々に下げることなどを対策に挙げたが、それで防げるかどうかは明言しなかった。

 そもそも、国と東電は事故からわずか二カ月後の二〇一一年五月から遮水壁の建設を検討しながら、同年十月に見送りを決めていた。漏出リスクや費用、現場での作業の難しさが主な理由だった。国費投入が決まれば、費用については問題がなくなる。しかし、他の問題の解決策は具体化していない。

---東京新聞(25.8.8)












福島第一近くの海底くぼ地、セシウムが高濃度(25.8.7)


 東京電力福島第一原子力発電所の20キロ・メートル圏内にある海底のくぼんだ地形で土を調べたところ、放射性セシウム濃度が周囲より5~10倍程度高かったとする結果を、東京大などの研究チームが7日、発表した。

 東大生産技術研究所のソーントン・ブレア特任准教授は「濃度の高い場所が細かくわかれば、将来、広い海を効率的に除染する際に役立つだろう」と話している。

 研究チームは昨年11月~今年2月、同原発の20キロ・メートル圏内の海底を対象に、船から計測器をワイヤで海底に下ろして、1メートルごとに海底土の放射線を測り、海底土1キロ・グラムに含まれるセシウム137の濃度を調べた。

 その結果、同原発の沖合3・2キロ・メートルの海底(水深20メートル)にある長さ70メートルのくぼみの海底土では、セシウム濃度が1524ベクレルだった。くぼみの周囲では133ベクレルで、くぼみの方が11倍高かった。同原発20キロ・メートル圏内の海底のくぼみ20か所でも、濃度が周囲より5~10倍高かったとしている。

---読売新聞(2013年8月7日)



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福島第1原発事故 汚染水、本当の深刻度(25.7.26)


◇ルート未特定、まずは地下水の全体像つかめ

 国際原子力機関(IAEA)が、東京電力福島第1原発事故の「収束への最大の壁」と呼んだ汚染水。これまで一応管理できているとされてきた放射性汚染水が、海に流出しているという。今そこにある「汚染水危機」の実態は? 防止策はあるのか。

 ◇原子炉建屋から?分かれる見解

 13年前まで福島第1原発の所長を務めていた二見常夫・東工大特任教授(70)は22日夜、自宅でテレビを見ていた。

 「東京電力が放射性汚染水が海へ拡散している可能性があることを認めました」。アナウンサーの言葉に「やっぱり!」と思った。すぐに東電のホームページで情報を確認。「もっと早くから海への拡散に対応しておくべきだった。また後手後手に回ってしまった……」。ため息が出た。

 6月3日、海から約30メートルの1、2号機近くの井戸から1リットル当たり50万ベクレルのトリチウム、1000ベクレルのストロンチウム90が検出された。その後、近くの井戸からも放射性物質が次々と検出され、7月10日にはセシウム134が1万1000ベクレル、セシウム137は2万2000ベクレルに上った。ちなみに飲料水の放射性セシウムの基準値は10ベクレル。事故直後の暫定規制値でも200ベクレルで、井戸の汚染は深刻だ。

 現在原子炉建屋には、1日約400トンの地下水が流れ込んでいるとみられている。建屋は1〜4号機とも事故時に大きく破損しているが、線量が高すぎて近寄れず、詳細はいまだに分からない。

 汚染水はどんなルートで海へ流出しているのか。東電は「タービン建屋から海へトレンチ(配管などを通しているコンクリートのトンネル)がのびている。そのトレンチにたまった汚染水が流出している可能性がある」。トレンチの汚染水は事故時に大量に水が漏れたり、海水を取り込んだりしたもの。原子炉建屋から汚染水が漏れ続けているわけではないと主張する。だが、専門家の間で意見は分かれているのが実情だ。

 国の汚染水処理対策委員会の大西有三委員長(67)=京都大名誉教授=は東電の主張を肯定し「正確には分からないが、爆発した原子炉建屋から今も流れ出ているわけではないと思う」と話す。建屋の中の水位を周囲の地下水の水位より低くすることで、水圧を低くしていることが理由だ。「原子炉建屋のあちこちに亀裂ができ、そこから地下水が流れ込んでいるだろうが、逆に外へはあまり流れ出ていないはずだ」と話す。

 一方、二見教授は「原子炉建屋で溶けた燃料に触れて汚染された水が、現在もタービン建屋を伝ってトレンチに流れ出ている可能性がある」とみる。

現在、原子炉建屋とタービン建屋を渡る配管やケーブルの貫通部の隙間(すきま)などから、原子炉に注水された水がタービン建屋に漏れている。さらに2号機と3号機ではタービン建屋の水位が変わるとトレンチ内の水位も変わることが確認されており、タービン建屋とトレンチの間で水が行き来している可能性がある。この二つがつながることで、原子炉で汚染された水がトレンチまで流出するルートが想定できるという。

 原子炉建屋から直接地下水に漏れている可能性を懸念する専門家もいる。産業技術総合研究所の丸井敦尚・地下水研究グループ長(55)は「原子炉建屋の壁はとても厚いが、その壁の外側から1日400トンもの地下水が流れ込んでいる。家庭の風呂の約2000杯分で、壁に大きな亀裂があると考えてもおかしくない」と指摘。その上で「そこまで壊れているのに水位を下げているから汚染水が絶対に外に漏れない、というのはちょっと乱暴な説明ではないか。漏れていると想定して先手の対策を講ずるべきだ」と話す。

 ◇港外への漏れの有無、わき水観測で可能

 現場では故吉田昌郎元所長が指揮を執っていた頃から「廃炉に向けて汚染水の処理が大きな課題」と言われていた。最も避けるべきなのは海への流出だ。また汚染水が増え続けると保管場所の確保が困難になり、廃炉作業の障害になる。海への流出が明らかになった今、汚染源や流出ルートの特定が急務だ。

 海への流出ルートがトレンチだけなら「まず大量の汚染水がある2号機と3号機のトレンチと、タービン建屋のつなぎ目を早く塞ぐことが必要」と二見教授は言う。効果的なのは「つなぎ目を凍らせること」で、トレンチを水抜きし、コンクリートで埋める作業が必要だ。

 しかし、トレンチだけが流出ルートとは限らない。丸井グループ長は「とにかく観測井戸が少なすぎる」と厳しい表情で語り、原発敷地の地下水の流れの全体像がつかめていないことを問題視する。「建屋と問題の井戸の間に10本も掘れば、漏れ始めたところはどこか計算できる。時間がたつとどんどん汚染が広がって調査が難しくなる。一日でも早いほうがいい」と指摘する。

 東電は「専用港の外の海には漏れていない」と説明するが、丸井グループ長はその点にも疑問を示し「専用港の外側に建つ防波堤の海側の海底に地下水がわき出る場所がある。そこを調査すべきだ」と強調する。魚がよく集まる場所で、福島県の水産関係者や漁師も知っているという。海水の調査だけでは海流ですぐ希釈されてしまうが、わき出ている部分で地下水を直接観測すれば、汚染されているかどうかが分かるからだ。

 東電の計算では、地下水は1年に約30メートルの速さで海に向かって流れている。問題の防波堤の海側までは建屋から2キロぐらいあり、丸井グループ長は「今ならまだ拡散を止められる」という。

 海への流出とは別に、回収した汚染水の保管場所も大きな問題だ。現在約32万立方メートル(ドラム缶換算で160万本)をタンクに貯蔵しているが、大西委員長は「敷地内に保管するとなると、残るスペースはあと2年分ぐらい」と話す。二見教授は「放射線量が高い中での作業のため貯蔵タンクは急造で、溶接不良やつなぎ目の締め付けが十分でないところがある」と苦い顔だ。そこから漏れる恐れもあり「周辺の工業団地や福島第2原発の施設を使い、仮設ではなく十分に耐用性があるものを造るべきだ」と力を込める。

 ◇「凍土で壁」に国予算 際限ない維持費

 汚染水処理対策委員会は、1〜4号機の原子炉建屋とタービン建屋のまわりの土を全体的に凍らせ、水を通さなくする「凍土遮水壁」を地下水対策の「切り札」として投入することを決めた。

 「問題なのは、世界で誰もやったことがない大規模な工事であることだ」と大西委員長は言う。今までの日本の地下トンネル建設で経験された長さの100倍ぐらいにはなるという。U字形のパイプを80センチから1メートルの間隔で埋め、そこに不凍液を流して周辺の土を凍らせる工法だが、本当に間の土が凍るかが大きな課題だ。

 うまくいけばトレンチごと凍らせることができ、タービン建屋とトレンチの間を埋めることができる。国が予算をつけて、今年中に現地で実験する予定だ。大西委員長は「これができれば建屋内に入り込む水をある程度コントロールでき、溶けた燃料に触れて新たに生まれる汚染水を減らすことができる。周囲の線量を下げることも可能。燃料の取り出しに向けて大きな進展となる」と期待する。

 これに対し丸井グループ長は「凍土方式は最新技術だが、一回始めたらやめられない麻薬のようなもの」と説明する。毎年維持費として膨大な電気代がかかるうえ、凍らせていた土が解けた場合、もともと水を通しにくかった粘土質の土に隙間ができるなど逆に水を通しやすくなってしまう。「凍土壁が解けた場合を想定し、凍土の外側に鉄の連続壁を造ったり、さらに外側に井戸を掘って周辺の地下水を減らしておくなど二重三重のバリアーが必要」と警告する。多重のバリアーは海側にも造り、遮水壁やガラス系の薬液を投入する防止壁など重層的な対策をなるべく早くしなければならないという。

「東電は『自分たちが何に困っているのか』をオープンにして、知識や技術を広く求めなくてはいけない。国はこれまで現場作業や調査はほとんど東電にまかせきりだったが、今後は本格的に協力しないととても収束ははかれない」と二見教授は忠告する。

 海への汚染を広げず、何十年にもわたる廃炉の道を歩むためには、国内外の英知の結集が求められている。
ーーーー毎日新聞(25.7.26)




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福島第1原発:東電、週内にも流出汚染水で地下水くみ上げへ(25.8.6) 


東京電力福島第1原発から放射性汚染水が海洋流出している問題で、東電は5日、週内にも護岸付近で地下水のくみ上げを始めると発表した。原子力規制委員会の2日の指示を受け、対応を決めた。井戸を掘って1日100トンくみ上げる計画だが、汚染水や地下水を保管する地上タンクは既に飽和状態に近く、保管先は2号機のタービン建屋などを中心に検討している。

 東電は流出防止策として護岸付近の土壌を水ガラスで固め地中に遮水壁を造る工事をしているが、地表から約1・8メートルまでの部分は技術的に壁を造れない。遮水壁にせき止められて地下水位が約1メートル上昇し、計算上は既に壁を乗り越えているという。規制委は「今の対策では流出を止められないという認識で対応すべきだ」と、くみ上げを指示していた。

 井戸は遮水壁より内陸側に掘る予定。東電は海洋流出の影響を調べるため、港湾内と海域のモニタリング地点を増やすことも明らかにした。
---読売新聞(25.8.6)




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汚染域「土の壁」で包囲へ 地下水くみ上げ対策急ぐ(25.8.5)


福島第1原発の汚染水の海洋流出を食い止めるため、東京電力は1~2号機付近で高濃度の地下水汚染が見つかった一帯を地中の「土の壁」で包囲する計画を打ち出した。だが、造成が進む壁にせき止められた地下水の水位が急上昇し、今度は水のくみ上げが緊急の課題に。廃炉計画の行方を左右する汚染水問題への対応は後手に回り続けているのが現実だ。 



汚染水対策;汚染域を包囲、水ガラスの土の壁

 東電は、水ガラスと呼ばれる薬液を地中に注入して岸壁沿いの土壌を固める工事を7月8日から開始。今月10日ごろ海側の壁が完成予定だ。しかし、せき止め効果で地下水の水位が上昇。壁を回り込んで地下水が海に流れる恐れもあり、東電は一帯への地下水流入を抑えようと、山側にも同様の土の壁を造り全体を取り囲む計画に転じた。

 だが、山側の壁の設置にはがれきの撤去などが必要で、完成は早くても10月の見込み。一方で、地下水の水位はどんどん上がり続けており、1日現在、地表まで約1メートルに迫っている。 

 土の壁は工法の制約で地表から約1・8メートルより深い部分しか造れない。原子力規制委員会の作業部会は、地下水が海側の壁をすでに乗り越えて外に流れているとの見解を示し、壁の内側で地下水のくみ上げを早急に始めるよう求めた。 

 東電は今月末にも、水を集める溝を掘り、ポンプで1日約100トンのくみ上げを始める方針。さらに壁を補う形で、地表近くにコンクリート壁を付け加えることも検討し始めた。 

 だが、くみ上げた水は汚染されており、処理や保管の方法は未定。壁による包囲が完成しても、一帯に流れ込む地下水を完全に遮断することは不可能とみられる。 

 地下水の詳しい流れ方も不明で、原発事故直後からトレンチ(地下道)に残る極めて高濃度の汚染水と混ざり、汚染が拡散するリスクが残るなど問題は山積している。 

 規制委は東電に対し、地下水の流れや汚染状態の正確な把握に向けた調査方法の改善を要請。更田豊志委員は「国でも何でも使えるものは使ってほしい」と総力を挙げた対応を強く求めた。

---共同通信(25.8.5)













福島第1の汚染地下水、遮水壁上回った可能性高い=原子力規制庁(25.8.5)


 原子力規制庁の金城慎司・東京電力福島第1原子力発電所事故対策室長は5日、東電<9501.T>福島第1原発の放射能汚染地下水について、同社が汚染水の流出を防ぐために設けた地中の遮水壁を上回った可能性があると述べ、「緊急時」との認識を示した。

 金城室長はロイターに対し、汚染された地下水は法的基準を超えて海に流出している可能性が高く、東電の地下水くみ上げ計画は一時しのぎにすぎないとの見方を示した。


8月5日、原子力規制庁は、東電福島第1原発の放射能汚染地下水について、同社が汚染水の流出を防ぐために設けた地中の遮水壁を上回った可能性があると明らかにした。

 また、汚染地下水が遮水壁を上回った可能性が高く、地表に上がってくる可能性を否定できないと述べ、現在は「緊急時」と指摘した。

 汚染水問題の深刻化を受けて、原子力規制委員会は今月2日、「汚染水対策検討ワーキンググループ」を開き、規制委の更田豊志委員が早急な汚染水汲み上げを指示。東電は会合で、8月後半の汲み上げ開始の意向を示していたが、5日の定例会見で同社の今泉典之・原子力・立地本部長代理は、「今週末くらいから汲み上げを実施したい。検討作業を進めている」と明らかにした。

 今のところ、汚染地下水の上昇によってどの程度の脅威が生じるかは不明。2011年3月の東日本大震災に伴う原発事故を受け、日本政府は東電に対し、緊急措置として数万トンの汚染水を太平洋に放出することを認めたが、近隣諸国や地元の漁業関係者から批判を受けた経緯があり、東電は地元の同意なく汚染水を放出しないと約束している。
---朝日新聞(25.8.5)











セシウム濃度15倍に上昇=2号機建屋近くの井戸-福島第1(25.8.5)


東京電力福島第1原発の地下水が広範囲に放射性物質で汚染され、海にも流出している問題で、東電は5日、2号機タービン建屋近くの観測用井戸で5日に採取した水から放射性セシウムが1リットル当たり960ベクレル検出されたと発表した。前回調査の7月31日と比べて約15倍に上昇。ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質濃度も約47倍に急上昇したという。
 東電によると、この井戸はこれまでに掘った中で最も西の内陸側にあり、タービン建屋からの距離は約100メートルで、東の岸壁からは約55メートル離れている。セシウムが1リットル当たり23億5000万ベクレル検出されたトレンチ(ケーブルなどの配管用トンネル)からは、北約5メートルに位置している。
 地下水は西から東に流れており、放射性物質がどのように拡散しているかは不明で、東電も「濃度が上昇した原因は分からない」としている。
---時事ドットコム(2013/08/05)

福島原発周辺の海水の放射線量の最新情報を見る











汚染水封じ込めピンチ 地中の壁で地下水急増(25.8.3)


 東京電力福島第一原発の放射能汚染水が海に流出し続けている問題で、原子力規制委員会は2日、初めての検討作業部会を開いた。しかし、抜本的な対策は示されず、東電が進めている対策では海への流出が止められない。事故から2年半たった今も八方ふさがりで、汚染の拡大を防げない危機的な状態が続いている。このままの状態が続けば、廃炉計画は破綻(はたん)しかねない。

すでに20兆~40兆ベクレル流出


福島第一原発2号機取水口近くの汚染状況

■3週間で地表に到達の可能性

 問題になっているのは、1~3号機の海側の敷地と港湾。地中に汚染水がしみ出し、海に漏れていると見られる。

 東電は岸壁近くの土を薬剤で固めて遮水壁を造り、汚染水が海へ流出するのを防ぐ工事を進めている。遮水壁ができあがっていくにつれ、観測井戸の水位が地表から1メートルほどまでに急上昇した。遮水壁で地下水がせき止められ、行き場がなくなったためとみられる。


上昇する観測井戸の水位

 遮水壁は工法の制約で地下1・8メートルより深い部分しか造れない。すでに、観測井戸の水位が遮水壁の上端を上回っており、完成しても海への流出が止められないのではと懸念されている。このままのペースで上昇すれば3週間で、水が地面にあふれ出す計算だ。
---朝日新聞(25.8.3)










汚染水 少なくとも5種類 福島第一(25.8.2)


一日、東京電力福島第一原発2、3号機の海側トレンチ(地下のトンネル)につながる立て坑(ピット)で、新たに大量の高濃度汚染水の存在が確認された。検出された放射性セシウムは、最大で一リットル当たり九億五〇〇〇万ベクレルと、放出が認められる濃度限度の五百万倍以上と極めて高い値だった。これまでに確認された汚染水の特徴をみていくと、少なくとも五つに分類できる。

 どの地点で採取された汚染水も、セシウム134と137の濃度比からして、事故発生当初にできたものであることは確実。

 ただ、地点により、セシウム濃度はほとんど検出されないもの==図中<1>=から、建屋地下の汚染水の百倍程度もあるもの=<2>=まで大きなばらつきがある。塩分も百倍ほどの開きがある。

 一日に確認された汚染水(七月三十一日に採取)では、2号機の立て坑=<4>=で最大九億五〇〇〇万ベクレルと、建屋地下にたまった汚染水の十倍ほどの濃さだ。立て坑の底付近は塩分も高いことから、基本的には事故当初に発生した汚染水がたまっているものの、かなりの量の地下水などが注ぎ込んだとみられる。

 一方の3号機の立て坑の汚染水=<5>=は、セシウム濃度は最大三九〇〇万ベクレル。建屋地下の汚染水と同程度だが、ほかの地点より圧倒的に高いのが塩分。塩分が濃い発生当初の汚染水が残っているとも考えられるが、逆に塩分の薄い建屋地下の汚染水に海水が流入している可能性もある。

 同じ2号機関連で、ともに浅いトレンチから採取した汚染水でも、二十メートルほどしか離れていない場所=<2>と<3>=なのに、セシウム濃度が百倍も違う事例もあった。

 採取する場所によってこれだけ汚染水の様子が違うことは、元の汚染水は同じでも、地下水や海、雨などたまっている場所の状況が違うことを意味する。つまり、取るべき汚染水の漏出防止対策も違うことになる。

 原子力規制委員会は汚染拡大の危険性が高いのは浅いトレンチ下の砕石層と指摘しているが、このほか建屋とトレンチの継ぎ目、トレンチ同士の継ぎ目、護岸などチェックすべき場所は多い。

 <放射性セシウムの放出限度濃度> 放射性物質ごとに、海への放出が認められる濃度の上限値が定められている。セシウム134は1リットル当たり60ベクレル、137は90ベクレル。2号機の立て坑の汚染水の場合、セシウム134は同3億ベクレル、137は同6億5000万ベクレルが含まれている。上限値と比べると、それぞれ500万倍、約722万倍。いかに高濃度の汚染水かが分かる。
---東京新聞(25.8.2)











流出最大40兆ベクレル=トリチウム、2年余で-東電「事故前と大きな差ない」(25.8.2)


東京電力福島第1原発の放射能汚染水が海に流出している問題で、東電は2日、汚染水に含まれる放射性物質のうち、地下水を通じて専用港に流出したトリチウム(三重水素)の量が、過去2年2カ月分で最大40兆ベクレルになるとの試算結果を発表した。原子力規制委員会にも報告した。
 事故2カ月後の2011年5月から今年7月まで、1~4号機から一定濃度で流出が続いたなどの前提で試算。最も少ない場合は20兆ベクレルだった。福島第1では事故前、通常運転や定期検査時の原子炉洗浄に伴う流出量の上限は、年22兆ベクレル(5、6号機含む)と定められていた。
 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は記者会見で「レベルに大きな違いはない」とする一方、「管理されていない流出であることが問題。(汚染水に含まれる)セシウムやストロンチウムもしっかり評価しないといけない」と述べた。
 トリチウムやストロンチウム90は放射線のうちベータ線(電子の流れ)を発生させる。ガンマ線(電磁波)を出すセシウムより放射線は弱いが、体内に大量に取り込むと影響が大きい。トリチウムは水を構成する水素より中性子が2個多く、水と混ざると同じように動く。
---時事ドットコム(2013/08/02)













地下水汚染、海近くで広がり=ストロンチウムなど、-東電(25.8.2)


東京電力福島第1原発で地下水が広範囲に汚染され海へ流出している問題で、東電は2日未明、3、4号機の取水口間にある観測用井戸から1日に採取した地下水に、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり180ベクレル含まれていたと発表した。
 この井戸は海から約4メートル内陸に位置。これまでベータ線を出す放射性物質は検出されておらず、土壌を固めるための止水剤を付近に注入していなかった。東電は「(検出された)原因は分からないが、データを集めていく」としている。
---時事ドットコム(2013/08/02)










福島第一 新たに大量の汚染水確認 最大9億5000万ベクレル(25.8.1)


東京電力は一日、福島第一原発2号機と3号機から海側に延びるトレンチ(地下のトンネル)に接続する二つの立て坑(ピット)で、大量の高濃度汚染水がたまっているのを確認したと発表した。濃度にはばらつきがあるが、最大で放射性セシウムは一リットル当たり計九億五〇〇〇万ベクレル、放射性ストロンチウムなどは五億二〇〇〇万ベクレルを検出。海近くの立て坑で大量の汚染水の存在が確認され、あらためて事態の深刻さが浮かんだ。

 今回、汚染水が確認されたのは、いずれも直径七メートルほどの巨大な立て坑。タービン建屋に冷却用の海水を引き込むため地下二十数メートルまで掘られた配管を収容するトレンチに接続している。耐震性は非常に高いとされるが、海からは数十メートルしか離れていない。

 東電によると、2号機側の立て坑では、七月三十一日に採取した水からセシウムが計三億四〇〇〇万~九億五〇〇〇万ベクレル、ストロンチウムなどが計三億三〇〇〇万~五億二〇〇〇万ベクレル検出された。深くなるほど濃くなる傾向があった。

 3号機側では、セシウムが計三二〇〇万~三九〇〇万ベクレル、ストロンチウムなどが計三二〇〇万~三四〇〇万ベクレル検出され、どの深さでも非常に塩分が濃く、深さによる放射性物質の濃度のばらつきはあまりないのが特徴。

 どちらの汚染水も、セシウム134と137の濃度比から、二年前に発生した汚染水とみられる。

 事故発生当初の二〇一一年四月に2号機、五月には3号機の取水口近くで大量の高濃度汚染水が海に漏れた。2号機側の水のセシウムの濃度は計三六億ベクレルで、それに比べると、今回確認された汚染水は大幅に薄い。

 しかし、今年七月二十六日に百メートルほど北側の浅い電源ケーブルトレンチにたまっていた水からは計二三億五〇〇〇万ベクレルのセシウムが検出されるなど、海側のトレンチでは高濃度汚染水の存在が次々と確認されている。トレンチは地下で複雑につながっており、トレンチの継ぎ目は耐震性が必ずしも高くはない。浅いトレンチの下に敷かれた砕石層が、汚染水の通り道となる危険性も指摘されている。
---東京新聞(25.8.1)











地下水位の急上昇、規制委に報告せず…東電(25.8.1


福島第一原子力発電所の汚染水が海に流出している問題で、流出を防ぐ工事の影響で地下水位が急上昇しているにもかかわらず、東京電力が原子力規制委員会の検討会で報告しなかったことが、31日明らかになった。

 地下水位の急上昇は、汚染拡大につながる恐れがあり、規制委の田中俊一委員長は「東電は危機感が全くない」と、批判した。

 規制委によると、7月29日に開かれた検討会で、東電は上昇する地下水位の最新データを報告しなかったという。事務局の原子力規制庁は翌30日、東電に対し、口頭で厳重注意した。

 東電は7月8日から、流出防止の工事を始めたが、その影響で約20日の間に、地下水位が70センチ上昇した。建屋周辺の地下トンネルに残っている汚染水と混ざり、汚染が広がると懸念されている。

--- 読売新聞(2013年8月1日 )










汚染水が「土の壁」越え流出も 福島第1原発(25.8.1)


福島第1原発の敷地内にある観測用井戸の水位が上昇している問題で、東京電力は31日、岸壁沿いで工事を進めている「土の壁」を越えて汚染水が海に流出する可能性があるとの見方を示した。

 土の壁は、地下の汚染水が海に流出するのを防ぐ目的で、地中に水ガラスを注入して地盤を固めた。近くの井戸では、工事が始まった7月上旬から水位が上がり始め、30日時点で地表まで約1メートルの所に上昇した。土の壁が地下水をせき止めたのが原因とみられる。

 土の壁は地下1・8メートルよりも深い部分に設置されているため、地下水の水位が上がれば壁を越えて水が漏れるほか、壁の横からも漏れる恐れがあるという。
---共同通信(2013/08/01 )












汚染水漏れ口を2年超放置 福島第一、対策発表の一方で(25.8.1)


福島第一原発の放射能汚染水流出について、東京電力が事故直後の2011年4月、流出元の建屋と地下坑道の間の「遮断」を防止策として公表しながら、2年以上、建屋の漏れ口をふさがずに放置していたことが分かった。今夏、汚染水が海へ漏れていることが判明し、ようやく遮断工事の試験の準備に入った。対応の遅れが汚染拡大を招いた可能性が高い。


汚染流出の構図

 東電は11年3月27日、2号機タービン建屋そばの地下坑道に毎時1千ミリシーベルト超の汚染水がたまっているのを見つけ、翌日発表した。その際、地下坑道と建屋地下階の仕切りが津波で破られ、水の通り道ができたようだと説明した。朝日新聞記者は当時の会見で、汚染水が坑道のつなぎ目から地下に染み出して海へ漏れ出す可能性を質問したところ、東電の課長はその可能性を認めていた。

 東電は同年4月17日に事故収束への道筋を発表。2号機の汚染水流出で「再発防止策を検討・実施」した例として、実施済みの二つの対策と並んで「トレンチ(坑道)と建屋間の遮断」を発表資料に明記した。だが、実際は漏れ口をふさいで遮断しておらず、その後も放置していた。坑道の海側の端をコンクリートや砕石でふさぐ応急措置で十分と考えたとみられる。

 今年6月以降、汚染された地下水が海に流出していることが分かり、坑道にたまった汚染水が地下に染み出して海へ漏れた可能性が強まっている。東電によると、今も建屋と坑道は筒抜けで、高濃度汚染水が新たに流れ出している恐れがあるという。

 東電は坑道の海側の端をふさいだ措置が「トレンチと建屋間の遮断」にあたると取材に対して主張。建屋の漏れ口の遮断は、政府の指示で12年5月に「信頼性向上対策」をまとめた以降は検討してきたが、「(技術的に)難しく、結果として今も閉塞(へいそく)できていない」としている。

---朝日新聞(25.8.1)









第1原発周辺の海水調査 汚染水流出で福島県(7.31)




東京電力福島第1原発の汚染水の海洋流出問題で、福島県は31日、第1原発周辺の海域で海水を採取した。セシウムやトリチウムなどの分析をする。同日朝、いわき市の久之浜漁港から、採取に使う大量のポリタンクやバケツを積んだ調査船が出港した。対象は第1原発の取水口や放水口の付近、沖合2km地点など6カ所。県放射線監視室によると、調査は今後、月1回実施する。渡辺俊次室長は「汚染水の海洋流出が確認されたため、県として周辺海域への影響の有無をしっかりと監視する」と話した。 <31日午前、汚染水の海洋流出を調べるため、準備する調査船の乗組員ら =福島県いわき市の久之浜漁港>
---産経新聞(25.7.31)









建屋近くで高濃度汚染水=新設井戸で1200ベクレル(25.7.31)


東京電力は31日、福島第1原発2号機タービン建屋海側に新設した観測用の井戸で、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質を1リットル当たり1200ベクレル検出したと発表した。この井戸はこれまで掘った中で最も建屋に近く、広い範囲で汚染されている可能性がある。
 東電は、2号機タービン建屋海側に昨年末に掘った井戸から放射性物質が検出されたため、周囲に井戸を掘り、地下水の汚染状況を調べている。今回、高濃度汚染水が検出された井戸は、岸から約55メートル離れている。
 セシウム134は1リットル当たり21ベクレル、セシウム137は同44ベクレル検出された。---時事ドットコム(2013/07/31)










汚染水対策は事実上破綻  海洋流出防げるか不透明(25.7.29)


福島第1原発からの汚染水の海洋流出を受け、東京電力は護岸の地盤改良など流出防止策を急ぐが、対策の効果は不透明だ。加えて敷地内の汚染水は1日400トンのペースで増え続け、抜本的な解決策もない。廃炉に向け当面の最重要課題とされた汚染水対策は事実上、破綻している。

 「1リットル当たり23億5千万ベクレル」。原子力規制委員会が汚染水の漏えい源と疑う敷地海側のトレンチ(地下道)にたまっていた水の放射性セシウム濃度だ。東電が27日、発表した。トレンチが通る2号機タービン建屋東側の一帯では5月以降、観測用井戸で高濃度汚染水の検出が相次いでいる。

 東電は4月、港湾内で長さ約780メートルにわたって鋼管約600本を壁のように打ち込む「海側遮水壁」の工事を始めた。完成は来年9月ごろで、汚染水が海に漏れ出さないよう“念のため”の措置だった。

 ところがわずか約2カ月後、敷地海側や港湾内の海水で高濃度汚染水の検出が相次ぐと、水ガラスという薬液で護岸などの地層を固める「土の壁」の工事に着手せざるを得なくなった。

 トレンチには事故直後に流れ込んだ極めて高濃度の汚染水がたまっている。2011年4月に2号機取水口近くで汚染水漏れがあったことを受け、継ぎ目部分の縦穴を埋めて水の流れを遮断しているが、本来は配管や電源ケーブルを通すためのトレンチに、防水処理は施されていない。

 東電は早期に汚染水を抜き取ってトレンチを埋める計画だが、ここが汚染源だとすれば、完了までは高濃度の汚染水が漏れ続ける。今月26日に記者会見した 広瀬直己 (ひろせ・なおみ) 社長は「もっと早くやるべきだった」と悔やんだ。

 一方、汚染水をどう減らすのかも重要な課題だ。建屋に流れ込む前の地下水を井戸でくみ上げて海に出す「地下水バイパス」計画は地元の強い反発でめどが立たない。1~4号機の周囲の地盤を凍らせて地下水流入を防ぐ「凍土遮水壁」は15年の完成を目指すが、世界的に例のない取り組みで効果は未知数だ。「まずは流入量を減らさないとだめだが、抜本策は挙げられない」と広瀬社長は苦悩をにじませている。

---共同通信(25.7.29)







3号機原子炉建屋1階ガレキ等の障害物の撤去作業について(25.7.26)

平成25年7月25日、3号機原子炉建屋1階において、遠隔操作重機(ASTACO-SoRa)によるガレキなど障害物の撤去作業を開始。


遠隔操作重機ASTACO-SoRaによるガレキの撤去作業の様子1(平成25年7月25日撮影)


遠隔操作重機ASTACO-SoRaによるガレキの撤去作業の様子2(平成25年7月25日撮影)

ーーー東電提供(25.7.26)










 海抜2.5メートル以下漏出恐れ 規制委 地下汚染水で指摘(25.7.29)


原子力規制委員会事務局は二十九日の専門家会合で、東京電力福島第一原発で高濃度汚染水が海に漏れる危険性の高い場所とされる地下のトレンチ(トンネル)下の砕石層に関し、海抜二・五メートル以下の部分は地下水が達しており、漏出の危険性がより高いと指摘した。

 トレンチは、海水をくみ上げる配管やポンプを制御するケーブルなどが収められている。事務局が原発の断面図と地下水の実測値などを比較検討したところ、地中の浅い位置にあるトレンチでも、多くは設置の際に下部に敷かれた砕石層が地下水に浸っており、汚染が拡大するルートになる可能性が高いことが分かった。深いトレンチは地下水に浸っている状況という。

 規制委は、地下水や専用港内の海水の分析結果から、海の汚染は続いていると判断。トレンチの砕石層に薬剤(水ガラス)を注入して漏出を防ぐことや、汚染を監視する井戸などを増やすよう東電に求めた。

 2号機のトレンチでは、採取した水から一リットル当たり計二三億五〇〇〇万ベクレルの放射性セシウムを検出。二〇一一年四月に海へ流出した高濃度汚染水が残っているとみられる。別のトレンチでも、タービン建屋地下にたまる高濃度汚染水と同じとみられる汚染水の存在が確認されている。
---東京新聞(25.7.29)
















地下水汚染源か、高濃度トリチウムも検出(25.7.28)


福島第一原子力発電所の地下水汚染問題で、東京電力は28日、電源ケーブル用トンネル内にたまっていた水から、放射性物質のトリチウム(三重水素)が1リットルあたり870万ベクレル検出されたと発表した。

 法定許容限度(同6万ベクレル)の145倍。

 同じ水からは、同23億5000万ベクレルに上る放射性セシウムが検出されており、事故が発生した2年前に、海や地中へ漏れた高濃度汚染水の残りとみられる。東電は、この汚染水が現在もトンネル外へ漏れ、地下水を汚染している可能性もあるとみて、今後、トンネルから水を抜く処理などを行う。

--- 読売新聞(2013年7月28日 )











福島第一、電源ケーブルトンネルに高濃度汚染水(25.7.27)


福島第一原子力発電所で汚染された地下水が海へ流出している問題で、東京電力は27日、汚染源とみている電源ケーブル用トンネル内の汚染水から、1リットルあたり23億5000万ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。

 このトンネルは2号機タービン建屋の東側にあり、事故直後の2011年4月には同36億ベクレルのセシウムが検出されている。東電は、高濃度汚染水が今もトンネル内に残り、下の砕石層へ染み出して地下水に流れ込んでいると推定。今後、汚染水を抜き出し、砕石層を固める工事を行う。

---読売新聞(2013年7月27日 )







福島第一2号機 23億ベクレルの汚染水確認(25.7.27)

東京電力は二十七日、福島第一原発2号機のタービン建屋地下から延びるトレンチ(電源ケーブルなどを収納する地下トンネル)に、高濃度汚染水がたまっていることを確認したと発表した。事故発生直後の二〇一一年四月にトレンチを通じて海へ流出した高濃度汚染水の一部が残っていたと東電はみている。

 トレンチは2号機のタービン建屋につながっており、水は二十六日に採取。放射性セシウムの濃度は一リットル当たり計二三億五〇〇〇万ベクレルで、半減期が約三十年のセシウム137は一六億ベクレル、半減期が約二年のセシウム134は七億五〇〇〇万ベクレルだった。

 これと別に、ベータ線を出すストロンチウムなどの放射性物質も七億五〇〇〇万ベクレル検出された。

 海洋流出の際の濃度に近く、地下水などで薄まっている現在の建屋地下の汚染水と比べると約四十倍の濃さになる。また、塩分濃度も高かった。これらの違いから、東電は事故直後の汚染水としている。

 原子力規制委員会は、トレンチ内に汚染水があり、底部の砕石の層などから地中に染み出して海に汚染を広げる危険性があると指摘していた。

 これを受けて東電が調査。東電は護岸を水ガラスで固めるなどの対策を行うほか、汚染水の抜き取りを検討している。しかし、汚染水が高い放射線を発することから、作業は難航が予想される。


---東京新聞(25.7.27)










福島第一3号機 ただ今沸騰中?―「湯気」の流出、続く(7.27)



東京電力福島第一原発3号機の原子炉建屋五階から発生する湯気は、雨水の蒸発だけではなく、格納容器内の水蒸気が外部に漏れたものである可能性が高いことが分かった。
格納容器には、爆発の危険がある水素を内部から追い出すため、窒素が継続的に注入されている。東電が窒素の注入量と回収量を調べたところ、回収量の方が一時間当たり三立方メートル少ないことが分かった。


 事故発生当初、格納容器内は長時間、高温高圧にさらされ、容器上部のふた周辺部が損傷している可能性がある。

 窒素注入による勢いに押され、格納容器内にこもる水蒸気が容器外に漏れている可能性が高いという。

 格納容器内はおびただしい放射線量とみられるが、容器内から回収した気体に含まれていた水の放射性セシウム濃度は一ミリリットル当たり九〇ベクレルと意外なほど低い値だった。

 東電は当初、建屋五階からしたたり落ちた雨水が、四〇度前後の熱がある格納容器のふたに触れて、水蒸気になり、冷たい空気によって湯気が発生したと説明していた。

 格納容器内からの漏出について、東電の今泉典之原子力・立地本部長代理は「福島第一からの放射性物質の放出量を継続的に見直しているが、その量に影響していない」と、放出量は少ないとの見方を示している。
---東京新聞(25.7.27)








放射性汚染水:除去装置「アルプス」の試験運転停止へ(25.7.26)


政府と東京電力は25日、福島第1原発の廃炉対策推進会議を開き、放射性汚染水から62種類の放射性物質を取り除く多核種除去装置「アルプス」について8月上旬から約1カ月半、試験運転を停止することを決めた。東電によると、運転停止によって推計約2万立方メートルの汚染水処理が遅れる見通し。

 アルプスはA〜C系の計3基。A系は4月から試験運転していたが、6月にタンクの腐食による水漏れトラブルが発生したため、東電が原因を調べていた。8月初旬までにすべての運転を停止させ、腐食防止のゴム処理などをしたうえで9月中旬には1基目の運転再開を目指している。

 処理できない汚染水は地上タンクへ移送するが、移送先のタンクは原発の敷地境界に近く、周辺の放射線量の増加が懸念されている。
---毎日新聞(25.7.26)












高濃度汚染水 地下砕石層から漏出?(25.7.24)


原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員は二十四日の規制委定例会合で、東京電力福島第一原発で海に高濃度汚染水が再び漏出する危険性が高まっていることに関し、タービン建屋から護岸近くまで延びる地下のトレンチ(トンネル)下に敷いた砕石層が、汚染拡大のルートになっている可能性が高いとの見方を示した。

 約七万五千トンもの高濃度汚染水がタービン建屋地下などにたまっているが、各建屋の地下からは、海水ポンプを制御するケーブルや、海水をくみ上げる管などを収納する多数のトレンチが海側に延びている。

 東電のこれまでの調査でも、建屋とトレンチのつなぎ目は止水が不十分で、すき間からトレンチに汚染水が流れ込み、内部にたまっていることが確認されている。

 既にトレンチの海側の出口周辺は、地中に薬剤(水ガラス)を注入したり、トレンチの一部をセメントで埋めて水の移動をなくす対策を実施した。ただ、地中のトレンチ外部は手つかずの状態。

 更田氏は、ボーリング調査などでトレンチ下部の汚染度が高いことから、汚染水はトレンチ下部に敷かれた砕石層に汚染水が漏れ、石の間が汚染水の移動ルートになっている可能性が高いとした。
---東京新聞(25.7.24)







考えられる汚染漏出のルートと対策(朝日新聞24.4.6))



汚染水の特徴
汚染監視用井戸の水に含まれる放射性物質の濃度などの特徴から、二種類の汚染水が漏れている可能性もある。










3号機原子炉建屋上部赤外線サーモグラフィ測定について(25.7.24)




測定高さ40m(東電提供、25.7.24)



測定高さ5m

赤外線サーモグラフィ測定の結果
●湯気が出ていた部位では、測定高さ40mでの測定値が30.7℃、測定高さ5mでの測定値が
34.3℃であった。
●シールドプラグのつなぎ目付近では、測定高さ40mでの測定値が24.7℃であった。
●なお、前回(7月20日)測定値約18℃~約25℃より高い値となっているが、当外部の測定高
さを前回より近づけて測定したことによる測定精度の違いによるものである。
---東電提供(25.7.24)










3号機で高い放射線量、毎時562mSv 福島第一原発(25.7.24)


 東京電力福島第一原発3号機原子炉建屋で湯気のようなものが確認されたのを受け、東電は23日、湯気がたった付近の放射線量を測定した結果、毎時562ミリシーベルトだったと発表した。原子力規制委員会は線量が高いとして、詳しく調べるよう指示した。

 東電はこの日、湯気がたった場所のほかに原子炉建屋5階周辺の24カ所で放射線量を測定。最小は137ミリで最大は2170ミリだった。湯気は今月18日朝にも確認された。東電は、雨水が原子炉格納容器付近に入り込み、温められて水蒸気になったと説明している。

 3号機の5階は爆発事故でもともと放射線量が高く人が近づけない。クレーンを遠隔で操作し、がれきの撤去作業をしている。
---朝日新聞(25.7.24)










内陸側地下水で汚染増大=福島第1、ストロンチウムなど(25.7.23)


東京電力は23日、福島第1原発の港湾から約40メートル内陸側にある観測用井戸で22日に採取した地下水から、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり15万ベクレル検出されたと発表した。この井戸では過去最大値。東電が汚染源の可能性として挙げている2号機ケーブル管路より内陸側にあり、依然として汚染経路は不明という。
 東電によると、この井戸は2号機タービン建屋よりは海側にあるが、港湾近くに掘られた観測用の中では最も内陸側にある。同じ井戸で18日に採取した地下水は、ベータ線を出す放射性物質濃度が1リットル当たり12万ベクレルだった。12日に初めて採取された時の値は同9万2000ベクレルで、測定するたびに濃度が上昇している。
---時事ドット・コム(2013/07/23)










東電、汚染水の海への流出認める 「湾内にとどまる」(25.7.23)


東京電力福島第一原発の海近くの観測井戸から高濃度の放射性物質が検出されている問題で、東電は22日、汚染された地下水が海に流出しているとみられると発表した。さらに東電は坑道にたまった汚染水が今も地中に漏れ続けている可能性があるとみている。


海に汚染水が流出している福島第一原発

 今回の問題で、海への流出を東電が認めたのは初めて。東電は、原発の港湾外の海水に放射性物質の濃度の変動がほぼないことから、汚染は港湾内にとどまるとの見方を示している。しかし、東電が地元漁協などへの理解を得た上で、原発に流れ込む前に地下水をくみ上げて海に放出する計画は実現がさらに難しくなりそうだ。


福島第一原発2号機の観測井戸付近で行われている遮水壁を造る工事

 港湾内で採取した海水からトリチウム(三重水素)が検出されている。日によって値は変動するが、今月3日に1リットルあたり2300ベクレルを検出。4月の20倍に上昇した。さらに井戸の水位が潮位の変動で上下しており、東電によると、放射性物質に汚染された地下水が港湾内の海水と混じり合っているとみられるという。

 また、東電は井戸水から検出された放射性物質が事故直後に漏れ出た汚染水によるものだけでなく、地下の坑道にたまっている1万トン余りの汚染水が現在も地中に漏れ出て汚染された可能性もあると判断した。

 東電原子力・立地本部の尾野昌之本部長代理は「汚染物質を外に出さない努力をしてきた。今回の状況を重く受け止めている。大変ご心配をかけて申し訳ない」と謝罪した。

 今年5月に採取した井戸の水で汚染が発覚。当初、東電は事故直後に海洋流出した高濃度の汚染水が地中にしみ込んだものと推定。海への流出は「判断できない」としてきた。一方、原子力規制委員会は今月10日、汚染水の海への拡散が強く疑われると指摘していた。
---朝日新聞(25.7.23)





放射性物質汚染地下水、東電が海への流出認める


東京電力は22日、福島第一原子力発電所の汚染水が地下水を通じて海へ流出しているとの見解を発表した。

 5月以降、岸壁に近い井戸の地下水から高濃度の放射性物質が検出され、近くの海水に含まれる放射性物質の濃度も上昇したため、原子力規制委員会が「海への流出が強く疑われる」と指摘したが、東電は海への流出を認めていなかった。港湾外への影響はないと説明している。

 海水の汚染は、1号機の取水口に近い場所で、放射性物質の三重水素(トリチウム)が今月、1リットルあたり2300ベクレル(法定許容限度は同6万ベクレル)に達した。その現場に近い1、2号機タービン建屋の東側の井戸では、トリチウムが地下水1リットルあたり63万ベクレル検出されている。東電はこれまで「海への流出を示すデータがない」と説明してきた。

 しかし、井戸の地下水位が潮の満ち引きと連動して上下しており、東電は22日、「汚染水を含む地下水と海水が行き来している」と分析、流出を認めた。取水口付近は防波堤や水中カーテンで囲われており、汚染はその内側にとどまるとみている。また、海への流出の総量は検討中としている。

---読売新聞(2013年7月22日  )






汚染水流出対策で工事=土壌固め、来月まで-福島第1(25.7.23)


東京電力福島第1原発海側の観測井戸で高濃度の放射性物質が検出された問題で、東電は22日、汚染された地下水が海に流出するのを止めるための工事を報道陣に公開した。現場では高い放射線量の中、港の岸壁から陸側に4~5メートルの土壌に水ガラス(止水剤)を注入し、固める作業が続けられていた。



東京電力福島第1原発2号機の取水口付近で行われている、汚染水流出防止の地盤改良工事=22日午後7時

 東電は当初7月末の完了を目指していたが、同原発の小野明所長は報道陣に「(放射線量が高く)過酷な環境で作業が遅れている」と説明、8月10日ごろにずれ込むとの見通しを示した。
 工事は昼間に土壌の状況などを確認し、気温が下がる夜間に実施。12~13人の作業班2班が2時間半交代で、1日計10時間作業する。
 現場は1号機と2号機の取水口の間約90メートルの範囲。取水口やタービン建屋付近には、撤去されたがれきや津波で壊れた機器などが山積みになっている。
---時事ドット・コム(2013/07/22-22:45)









100ミリ超、2000人近くに=福島第1作業員の甲状腺被ばく(7.19)


東京電力福島第1原発事故の緊急作業に従事した作業員のうち、長期健康管理の対象となる甲状腺の被ばく線量(等価線量)が100ミリシーベルトを超えたと推計される人が1973人になったことが、19日までの東電の調べで分かった。
 東電は今月5日、厚生労働省の指示に従い作業員の内部被ばく線量の計算方法を見直して公表した。これに伴い、甲状腺の等価線量も再評価した結果、1973人が100ミリシーベルトを超えた。

---時事ドットコム(2013/07/19)











甲状腺被曝、公表の10倍 福島第一作業員、半数未受診(25.7.19)


東京電力福島第一原発事故で、がんが増えるとされる100ミリシーベルト以上の甲状腺被曝(ひばく)をした作業員が、推計も含め2千人いたことが分かった。対象を広げ詳しく調べ直したことで、昨年12月の公表人数より10倍以上増えた。東電は、大半の人に甲状腺の異常を調べる検査対象となったことを通知したというが、受検者は半数程度にとどまるとみられる。

 作業員の内部被曝の大部分は事故直後の甲状腺被曝だ。だが、厚生労働省も東電も、全身の線量だけで作業員の健康を管理しており、甲状腺被曝の実態把握が遅れている。国の規則が全身の被曝線量の管理しか求めていないためだ。

 東電は昨年12月、一部の作業員の甲状腺被曝線量を初めて公表した。世界保健機関(WHO)に報告していた、実測値のある522人のデータで、100ミリシーベルト以上の人は178人、最高は1万1800ミリシーベルトとしていた。

 東電はこれをきっかけに、対象を広げ、甲状腺の線量をきちんと実測しなかった作業員についても、推計した。さらに今年に入り、東電からデータの提供を受けた国連科学委員会が、作業員の甲状腺被曝線量の信頼性を疑問視していることが判明。厚労省も、東電と関連企業に内部被曝線量の見直しを指示した。

 実測値を再評価したほか、体内に入った放射性ヨウ素の量がはっきりしない場合、セシウムの摂取量をもとに、作業日の大気中のヨウ素とセシウムの比率などから推計した。この結果、100ミリシーベルトを超えた作業員は1973人と分かった。中には、線量見直しで甲状腺被曝が1千ミリ以上増えた人もいた。

 旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の経験などから、甲状腺に100ミリ以上の被曝をすると、がんのリスクが高まると考えられている。従来は、40歳以上はがんが増えにくいとされていたが、最近は40歳以上でもリスクが増えるとの報告も出ている。

 東電広報部は「甲状腺被曝線量が100ミリを超えていた作業員全員に対し、東電の負担で生涯、年1回の甲状腺の超音波検査を行う。検査対象者にはすでに通知した」としている。検査を受けた作業員の割合は確認中というが、関係者によると、甲状腺検査を受けた作業員は半数程度にとどまっている。

     ◇

 〈甲状腺被曝(ひばく)〉 主に吸入などで体内に入った放射性ヨウ素による内部被曝。100ミリシーベルト以上被曝するとがんが増えるとされるが、チェルノブイリ原発事故では50ミリシーベルト以上でがんが増えたとの報告もあり、予防目的で甲状腺被曝の防護剤を飲む国際基準は50ミリシーベルトだ。

     ◇

▽作業員の健康相談窓口

 東京電力は、作業員のための、福島第一原発事故の被曝による甲状腺をはじめとするがん検診や、健康不安に関する相談窓口を設けている。

---朝日新聞(25.7.19)










雨水温められ?福島第一3号機建屋に「湯気」(25.7.18)


 東京電力は18日、福島第一原子力発電所3号機の建屋5階(最上階)から、湯気のようなものが出ていると発表した。

 湯気は雨水が蒸発したものとみられるが、原因は断定できず、東電は引き続き調査している。

 東電によると、18日午前8時20分頃、監視カメラで確認した。周辺の放射線量に、大きな変化はないという。東電は、原子炉格納容器の蓋の上にたまった雨水が温められ、空気との温度差で「水蒸気が立ち上った可能性が高い」としている。3号機ではがれきの撤去が行われているが、この影響で作業は中断している。

ーーー読売新聞(2013年7月18日)





雨水蒸発で湯気か=東電、新たな放出否定-福島第1


東京電力福島第1原発の3号機原子炉建屋5階で18日朝、確認された湯気のようなものについて、東電は同日夕、4階の原子炉格納容器上部にたまった雨水が蒸発して湯気になった可能性が高いと発表した。

東京電力福島第1原発の3号機原子炉建屋で、5階中央部付近の機器貯蔵プール側から湯気らしいもの(中央上から左側)が上がっている様子=18日午前8時半すぎ撮影(東電提供)

付近の放射性物質濃度に変化はなく、東電は「新たな放射性物質の放出はない」と説明している。
---時事ドットコム(2013/07/18)






写真1 全体像(東電提供)



写真2 中央に湯気(東電提供)


写真3 中央に湯気(東電提供)



原因可能性?

1つの可能性










原発3号機、昨年7月にも湯気 東電当時は公表せず


福島第1原発3号機で、原子炉建屋上部から湯気のようなものが出た問題で、東京電力は18日、昨年7月中旬にも3号機で湯気のようなものが確認されていたことを明らかにした。当時は短時間の発生で東電は問題ないと判断、公表していなかった。


湯気のようなものの発生が確認された東京電力福島第1原発3号機の建屋上部=18日午後4時18分、共同通信社ヘリから

 18日朝に確認された湯気のようなものは、同日午後6時時点でも止まっていない。湯気のようなものに含まれる放射性セシウムの濃度は周辺とほぼ同じで、東電は原因について「雨水が床の隙間から入り込み、格納容器のふたで暖められたことによるものではないか」としている。
---共同通信(25.7.18)









島第一原発近くの港湾、放射性物質が高濃度に(25.7.16)


東京電力は16日、福島第一原子力発電所3号機近くの港湾で、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が海水1リットルあたり1000ベクレル検出されたと発表した。

 海水では、昨年12月に検出した同790ベクレルが、事故直後を除く最高値だった。現場は、放射性物質が周辺海域へ拡散するのを防ぐネット(水中カーテン)の内側。8日の測定では同72ベクレルだった。放射性セシウムの濃度も8日の40~50倍に上がった。

 東電は「変動の範囲内の数値」とみているが、東京海洋大の神田穣太教授(化学海洋学)は「新たに放射性物質が陸側から漏れた可能性がある」と指摘。「濃度の変動が激しいので注視が必要だ」と話している。

---読売新聞(2013年7月16日)










新設井戸でも高濃度汚染水=建屋側で9万ベクレル-福島第1(7.13)


東京電力は12日、福島第1原発2号機タービン建屋海側に新たに堀った観測用井戸で、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質を1リットル当たり9万2000ベクレル検出したと発表した。
 東電は昨年末に掘った井戸から放射性物質が検出されたため、周囲4カ所に新たに井戸を掘り、汚染経路などを調べている。9万2000ベクレルが検出されたのは、このうち西側の建屋寄りの井戸で、最初に問題になった井戸より放射性物質の濃度が約60倍高い。
 4カ所のうち南側の井戸では90万ベクレルが検出されており、東電はこの近くで2011年4月に高濃度汚染水が海に大量漏出した際、地中に残った分が井戸に浸透したとみていた。だが、南側だけでなく西側の井戸でも高い濃度が確認されたことで、他にも地中に漏れたルートがある可能性が出てきた。
---時事ドット・コム(2013/07/13)






高濃度が検出された観測用井戸






南側井戸で高濃度検出、汚染拡大…福島第一原発(7.12)


東京電力は12日、福島第一原子力発電所3、4号機近くの井戸水から、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質を1リットルあたり1400ベクレル検出したと発表。



 「3号機近くの配管用トンネルからも汚染水が土壌に漏れ出した可能性がある」との見方を示した。

 一連の地下水汚染は、1、2号機周辺の井戸で、法定許容限度(1リットルあたり6万ベクレル)を超える三重水素(トリチウム)などが検出されたのが発端。東電は当初、2号機近くの配管用トンネルを汚染源だと推定した。しかし、今回の井戸はこのトンネルから南に約200メートルも離れており、推定への疑問が強まってきた。

 二つのトンネルからは一昨年、高濃度汚染水が海に流出した。トンネルの汚染水は、周辺土壌へも染み込んだ可能性がある。

 原子力規制委員会は、原子炉建屋などからも汚染水が漏れている可能性を指摘している。

---読売新聞(2013年7月12日(金))




高濃度の新設井戸









福島第一3号機付近で限度の100万倍セシウム(25.7.11)


東京電力は11日、福島第一原子力発電所3号機タービン建屋近くにある深さ約30メートルの立て坑内の汚染水を調べたところ、国が定めた許容限度の約100万倍にあたる放射性セシウム137を検出したと発表した。

 港湾付近の井戸から放射性物質が検出されている問題で、原子力規制委員会は、立て坑の汚染水の漏えいを原因の一つではないかと考えており、汚染水を早急に抜き取るよう指示している。

 調査は10日に行われ、水深1メートルの場所で、セシウム137が1リットル当たり1億ベクレルだった。6月までに調査が行われた2、4号機の立て坑内の濃度と比べ、10~1000倍高い。

 また、東電は海から約25メートルの井戸で7日に採取した地下水から、ストロンチウム90が同1200ベクレル検出されたと発表した。

---読売新聞(2013年7月11日)












汚染水、海洋流出疑い強く…対策部会設置へ(25.7.11)


東京電力福島第1原発の敷地内で高濃度の放射性汚染水が検出されている問題で、原子力規制委員会は10日、「汚染水が地中に漏れ、海に拡散している疑いが強い」との見解を表明し、汚染源の特定と対策を検討する作業部会を近く設置することを決めた。水産資源の風評被害などを招かないためにも早急な対応が求められる。


高濃度の放射性物質が検出された井戸

 高濃度の汚染水は、海から30メートル以内にある複数の井戸から検出。10日夕までの最高値はトリチウムが1リットル当たり60万ベクレル▽ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質90万ベクレル▽セシウム134が1万1000ベクレル▽セシウム137が2万2000ベクレル−−となっている。

 東電は原因として、「事故直後の2011年4月に2号機取水口付近で汚染水が漏れた際、一部が地中に残留していた」と説明。「環境への有意な影響は見られない」との見解を示している。

 しかし、10日の規制委の定例会では、港湾内の海水や、潮の干満に影響されにくい海側遮水壁の内側の海水では放射性物質の濃度が高い傾向があり「(東電の見解には)疑問がある」と指摘。原子炉建屋から地中へ漏れた汚染水が地下水と混ざり、海側へ流れている可能性もあると見ている

---毎日新聞(25.7.11)










高濃度汚染水 海に拡散か 福島第一(25.7.10)


東京電力福島第一原発の海側の汚染監視用の井戸で、地下水から高濃度の放射性物質が検出されている問題で、原子力規制委員会は、原子炉建屋などにたまった汚染水が地下に漏れ、海にも拡散している疑いが強いとの見方をまとめた。十日の定例会合で東電に早急な対策を促した。 

 地下水の高濃度汚染は五月下旬以降続いている。八日に2号機の取水口付近で採取した水から一リットル当たり二万七〇〇〇ベクレルの放射性セシウムが出たのに続き、九日に採った水から同三万三〇〇〇ベクレルのセシウムを検出した。

 東電はこれまで、二〇一一年四月に2号機海側の立て坑から漏れた大量の高濃度汚染水が地中に残り、地下水で拡散していると説明していた。しかし規制委は、土が吸着したとされるセシウムの濃度が高い▽3、4号機側でも放射性物質を検出▽海水中の汚染も1~4号機の取水口すべてで高い-ことから、東電の説明を疑問視。建屋や地下のトレンチ(トンネル)にたまった汚染水が、新たに漏れ出して海洋への拡散が起こっていることが強く疑われる、とした。
---東京新聞(25.7.10)







汚染水、海洋拡散の疑い   原子力規制委が指摘



東京電力福島第1原発敷地内の海側の観測用井戸で高濃度の放射性物質が検出された問題で、原子力規制委員会は10日の定例会合で「高濃度の汚染水が地中に漏れ、海洋への拡散が起こっていることが強く疑われる」との認識を示した。 <写真は、観測用井戸で高濃度の放射性物質が検出された東京電力福島第1原発。左端から2号機と1号機。海洋拡散の疑いが強い=9日、福島県大熊町で共同通信社ヘリから>
---産経新聞(25.7.11)










新たな流入か、2年前の滞留水か 東電・福島第1原発地下水問題(7.10)


東京電力福島第1原発の2号機タービン建屋海側の地下水から、これまで比較的低い濃度だった放射性セシウムが高い濃度で検出され始めた。なぜセシウムの濃度が跳ね上がったのか。

 トリチウムやストロンチウムはこれまでに検出されていたが、セシウムは8日採取分から急上昇。東電は誤測定の可能性も示唆したが、9日採取分でも検出され可能性は低くなった。

 検出地点の数メートル南には、平成23年4月に高濃度汚染水が海へ漏れ出た作業用トレンチがある。東電は当時漏れ出た汚染水がトレンチ内に残り地中に滞留。土に吸着しやすい特性を持つセシウムが土にこし取られたことで、トリチウムやストロンチウムに比べ濃度が低くなったと推定した。

 ではなぜ濃度が急上昇したのか。産業技術総合研究所の丸井敦(あつ)尚(なお)地下水研究グループ長は建屋内の汚染水が流入してきた可能性に言及。「セシウムは土への吸着性が高く水の中をゆっくりとしか進めない。今回初めてセシウムを含む地下水が観測用井戸に到達し、検出されたことも考えられる」との見方だ。

丸井氏によると、トリチウムは水とほぼ同じ速度で進むのに比べ、ストロンチウムは水が10メートル進む間に約3メートル、セシウムは約1メートルとより遅くなるという。

 基準値を上回る高濃度のトリチウムとストロンチウムが採取されたのは5月下旬。トリチウムとストロンチウムがいつの時点で検出地点に達したかは不明だが、「セシウムが遅れて着いた可能性は十分考えられる」(丸井氏)。

 汚染水は新たな建屋からの流入なのか2年前の滞留水なのか。それには地下構造を詳細に分析するしかない。筑波大の山中勤准教授(水文科学)は「地下水の正確な動きを把握するには数十本から数百本規模の観測用井戸を掘って測定しなければ、十分に分からない」と指摘する。

 東電は新たな観測用井戸を7月中旬に完成させる予定だが、それでも計7カ所だけ。全容解明には時間がかかることも予想される。
---産経新聞(25.7.10)












セシウム濃度、さらに上昇=港湾近くの地下水で-福島第1・東電(7.10)


東京電力福島第1原発の港湾近くの観測用井戸で採取した地下水から高濃度の放射性セシウムが検出された問題で、東電と原子力規制庁は10日、同じ場所の地下水でセシウム濃度がさらに上昇したと発表した。
 東電はこれまで、「セシウムは土壌に吸着しやすい性質があるため、地下水の濃度は低いはず。測定時に汚染された泥が混入した可能性がある」との見方を示していたが、今回の結果で状況を十分に把握できていないことが改めて浮き彫りとなった。
 東電などによると、2号機タービン建屋より海側で、港湾から25メートルの距離にある井戸で9日に採取した地下水から、セシウム134が1リットル当たり1万1000ベクレル、セシウム137が同2万2000ベクレル検出された。
 8日の同じ場所における地下水のセシウム濃度は134が同9000ベクレル、137が同1万8000ベクレルだった。
---時事ドットコム(2013/07/10-02:05)






地下水観察孔(東電提供25.7.9)











地下水セシウム濃度急上昇=福島第1、汚染拡大-東電(25.7.9)


東京電力は9日、福島第1原発の観測用井戸から8日に採取した地下水から、セシウム134が1リットル当たり9000ベクレル、セシウム137が同1万8000ベクレル検出されたと発表した。5日に同じ場所から採取した地下水と比べ、濃度は約90倍に上昇しているという。

---時事ドット・コム(2013/07/09-07:16)







福島第一原発 別の井戸でセシウム上昇(25.7.9)


東京電力福島第一原子力発電所で、海に近い観測用の井戸の地下水から放射性物質のトリチウムなどが高い濃度で検出されている問題で、周囲に掘った別の井戸の水から検出された放射性のセシウムが、3日間でおよそ90倍に増えていることが分かりました。

福島第一原発では、ことし5月以降、海に近い観測用の井戸の地下水で高い濃度の放射性物質が相次いで検出されていて、2号機の海側の井戸で、今月5日にストロンチウムなどベータ線という種類の放射線を出す放射性物質の合計が、1リットル当たり90万ベクレルという高い濃度で検出されました。
東京電力が、同じ井戸で、8日、放射性セシウムについて調べた結果、セシウム134が1リットル当たり9000ベクレルと3日前のおよそ90倍に、セシウム137が18000ベクレルと3日前のおよそ86倍にいずれも増えていることが分かりました。
福島第一原発では、井戸の近くの港でとった海水の放射性物質のトリチウムの濃度もことし5月から上昇を続け、今月3日にとった海水の値が1リットル当たり2300ベクレルと、原発事故のあと観測を始めたおととしの6月以降では最も高い値になっています。
東京電力は「セシウムが3日間で上昇した理由や海への影響は分からない」と話しています。
---NHK(25.7.9)







汚染水が検出された井戸--朝日新聞










セシウム:吸着性能100倍超 信州大・北大、新素材開発(25.7.8)


炭素だけでできた「カーボンナノチューブ(CNT)」を使い、放射性セシウムを効率良く吸着する新素材を、鶴岡秀志・信州大特任教授と古月文志(ふうげつぶんし)・北海道大教授らのチームが開発した。放射性セシウムの吸着に有効とされる顔料のプルシアンブルー(PB)のみの場合に比べ、吸着性能は100倍以上高いといい、福島県で1日800トンの汚染水を処理する実験に着手した。

 PBは放射性セシウムを吸着するため、汚染された土壌や水の除染の効果が高い。しかし、PBを汚染現場で散布しても、PBは微粒子のために回収が難しく、実用化へのハードルが高かった。

 チームは、CNTが微細なメッシュ構造で取り込んだ物質を逃がさない特長に注目。CNTとPBなどを組み合わせた新素材を開発し、発泡性樹脂(スポンジ)に含ませた。このスポンジに汚染水を3回通したところ、97%以上の放射性セシウムを除去できた。また、使用後のスポンジを約500度で加熱すると、体積は1万分の1以下になり、保管にも便利という。

 鶴岡さんは「汚染された土壌や水のほかに、焼却灰の浄化にも活用できるのではないか」と話す。
---毎日新聞(25.7.8)










井戸から放射性物質90万ベクレル…事故後最高(25.7.5)


東京電力福島第一原子力発電所の海側にある井戸の水から高濃度の放射性物質が見つかった問題で、東電は5日、2号機タービン建屋に近い、海から約25メートル離れた別の井戸の水から、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が1リットルあたり90万ベクレル検出されたと発表した。

 事故後に検出された地下水や海水の汚染としては最も高い濃度。

 高濃度の放射性物質が新たに見つかった井戸は、2011年4月、高濃度の汚染水が海に漏れ出た地点から数メートルの場所にある。東電は、この時の汚染水が残っていた可能性が高いと説明している。

 同様の放射性物質は、今回の井戸の約30メートル北東にある井戸から今月1日に採取した水からも、1リットルあたり4300ベクレル検出されている。

---読売新聞(2013年7月5日)



高濃度の汚染水が確認された観測用井戸


新たな井戸からも高濃度汚染水 福島第1原発、90万ベクレル


福島第1原発の海側にある観測用井戸の水から高濃度の放射性物質が検出された問題で、東京電力は5日、地中への拡散状況を調べるため2号機海側に新たに掘った井戸で、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり90万ベクレルの高い濃度で検出されたと発表した。

 新たな井戸は2号機の東側で、海まで約25メートル。事故直後の2011年4月に極めて高濃度の汚染水の海洋流出が確認された作業用の穴から数メートルしか離れていない。

 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「事故直後の漏えいの影響が出ているのか、引き続きよく見ていきたい」としている。
---共同通信(25.7.5)









港湾内のトリチウム濃度上昇=福島第1取水口付近-東電(25.7.4)


東京電力は4日、福島第1原発1~4号機取水口北側の港湾内で1日に採取した海水から、これまでで最高の1リットル当たり2200ベクレルのトリチウム(三重水素)を検出したと発表した。
 取水口北側では、6月21日採取分から1100ベクレル、24日採取分から1500ベクレルと、同地点で事故後最も高い値を続けて検出。28日採取分ではいったん半減したものの、改めて上昇に転じた。
---時事ドット・コム(2013/07/04)









海側井戸で濃度上昇=放射性物質1.5倍に-福島第1(25.7.2)


東京電力は2日、福島第1原発の港に最も近い観測用井戸で1日に採取した地下水から、ストロンチウムなどの放射性物質を1リットル当たり4300ベクレル検出したと発表した。前回6月28日の測定から約1.5倍に上昇した。
 この井戸は、2号機タービン建屋の海側に掘った観測用井戸で高濃度の放射性物質が検出されたため、東電がより海に近い場所に新しく掘った。海まで約6メートルの地点にあり、1回目の測定では同3000ベクレルが検出されていた。
 地下の高濃度汚染水が海に漏れ出した可能性があるが、東電福島復興本社は「新設した井戸水の測定はまだ2回目で、傾向は判断できない」としている。

---時事ドット・コム(2013/07/02)










入退管理施設の運用始まる 福島第1原発の正門脇(25.7.2)


東京電力福島第1原発で30日、放射性物質による作業員の汚染調査や装備の脱着、線量計の貸し出しなど原発への入退管理を行う新たな施設の運用が始まった。事故以来、対応拠点となっていた「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町、広野町)の機能の多くが移転した。


 運用が始まったのは「入退域管理施設」で延べ床面積は約7600平方メートル。原発正門脇にあったPR施設を解体し、管理棟2棟と化学分析棟1棟を建設した。

 管理棟では、体に放射性物質が付着していないか作業の前後に調べるスクリーニングを実施する。原発敷地内の入退には、放射線防護や汚染拡大防止を目的に、法律でスクリーニングが義務付けられているためだ。

 事故後は原発周辺の空間放射線量が高かったため、南に約20キロ離れたJヴィレッジでスクリーニングをしていた。現在は当時に比べて最大で千分の1程度まで線量が低下し、正門脇での運用が可能となった。

 また、管理棟では作業員の身元確認、防護服の配布、線量計の管理などをするほか、5、6号機側にあった二つの医療室を統合させた救急医療室を新設。医師が24時間常駐し、熱中症やけがなどの救急治療に当たる。

 化学分析棟には、構内の井戸から採取した水などに含まれる放射性物質の核種を調べる研究室が入る。

 原子力規制委員会の 更田豊志 (ふけた・とよし) 委員は「福島第1原発については難しい問題や暗いニュースばかりだが、これは前進だ。廃炉作業を進めるに当たって大きな一歩と捉えていい」と評価している。

---共同通信(25.7.2))













海に近い井戸でも高濃度汚染…福島第一原発(25.6.30)


東京電力福島第一原子力発電所の1、2号機タービン建屋海側にある井戸の地下水から高濃度の放射性物質が見つかった問題で、東電は29日、海の近くに新たに掘った井戸から、地下水1リットル当たり3000ベクレルの高濃度の放射性物質を検出したと発表した。

 東電は、これらの井戸付近で2年前に漏れ出た汚染水が広範囲に広がっているとみており、海への拡散を防ぐため護岸などの地盤改良工事を急いでいる。

 東電によると、新たに掘った井戸は、今月19日に高濃度の放射性物質が検出されたと発表した最初の井戸から海側に19メートルの位置にあり、海まで6メートルしかない。28日に採取した水を分析した。同じ日に最初の井戸から採取した地下水からは、同1400ベクレルの放射性物質が検出された。

---読売新聞(2013年6月29日)



トリチウム濃度の上昇が確認された地点









汚染基準超で構外走行=福島第1の生コン車-東電(25.6.29)


東京電力は29日、福島第1原発で作業する生コンクリート車が放射線基準を超える汚染状態のまま、同原発構外を走行したと発表した。運転していた作業員は汚染を指摘されながら、除染しないで構外に出たといい、東電が詳しい状況を調査している。
 東電によると、この車は構内で放射線測定をしたところ、後部バンパー上部付近で2万2000CPM(1分当たりの放射線検出回数)を確認。構外へ出ることができる基準値である1万3000CPMを超えていたため除染の指示を受けたが、午後1時25分ごろにそのまま外部に出たという。
 車は福島県楢葉町にある工場で生コンクリートを積み、約1時間10分後に同原発に戻ってきた。その際に再度測定したところ、同じバンパー上部付近で2万CPMを計測。除染を実施した。
 東電は「汚染車両が走行したことによる影響はないと確認した」としている。

---時事ドットコム(2013/06/29)












発熱…増える汚染水 燃料取り出し 廃炉へ遠い道のり(25.6.29)


単独取材が許された福島第1原発では、4号機の建屋カバーの建設が進むなど、廃炉に向けた作業が目に見える形で進んでいた。ただ、トラブルも相変わらず発生しており、30年以上ともされる廃炉への道のりの遠さも見せつけた。

内部は薄暗く

 「燃料取り出し用のカバーです」。担当者の案内で、4号機原子炉建屋カバーの内部に入った。

 カバーといっても、厚さ約3メートルの鉄骨で組まれた建造物で原子炉の約半分を覆っている。高さは約53メートルもある。巨大なクレーンを鉄骨に設置し、燃料を冷やしたままつり上げて搬出するため、これだけの施設が必要となる。現在は外壁のパネルを張る作業が行われていた。

 4号機は3号機で発生した水素が配管などを通じて建屋内に入り水素爆発したとされている。原子炉には燃料はないが、燃料貯蔵プールには事故のあった4基で最多の1533体の燃料が保管されている。

4号機に使用済燃料プールから燃料を取り出すための鉄骨建方が建設された。取り出された燃料が降りてくる開口部=28日午後、福島県大熊町

 プール階下の壁の一部は水素爆発により吹き飛んでおり、プール崩壊の危険性を指摘する声も根強い。東電も4号機からの燃料取り出しを最優先課題の一つとしている。

 燃料は今でも崩壊熱が発生している。このため燃料はつねに水で冷やし続ける必要がある。専用の容器に水と一緒に燃料を入れ、カバーに設置されたクレーンでプールから引き上げ、地上まで下ろすことになる。

カバーの内部は薄暗く、鉄骨で組まれた無機質な空間が広がっていた。中央付近は天井まで吹き抜けで、ここからクレーンを使い、燃料が地上に下ろされるのだという。巨大で堅牢(けんろう)な施設を目の当たりすると、取り出し作業がいかに大がかりで慎重を要するものかがうかがえた。

 「カバーは10月末には完成し、11月には燃料の取り出しが始められる予定です」と東電担当者。廃炉までの工程全体から見ればわずかな前進だが、事態は良い方向に向かっていることが確認できた。

地下水も危険

 ただし、懸念もある。その最たるものは増え続ける汚染水の問題だ。汚染水は地下水が原子炉建屋に入り込むことで毎日400トンずつ増えている。

 汚染水の増加をくい止めるため、建屋に入る前の地下水をくみ上げたり、建屋の周囲の土壌を凍らせたりして地下水の流入を防ぐ計画も予定されているが、いずれも効果は未知数だ。

 最近最も懸念されているのが、2号機の海側の観測用井戸から見つかった地下水の汚染だ。

 井戸は事故直後に高濃度汚染水が海に流出した場所のすぐ近くにあり、高濃度汚染水が流れ込んでいる可能性がある。地下水脈を通じて海に流出している疑いもあり、原子力規制委も高い関心を示す場所だ。

 井戸の近くでもバスから降りた。目の前に見える海まではわずか27メートル。あまりの近さに不安がよぎる。

 廃炉への道のりは一歩ずつ前へと進んではいる。ただ、事故直後に緊急避難的に講じた対策には、懸念材料も残り総点検の必要性も強く感じた。

---産経新聞(25.6.29)











福島第一原発の廃炉、工程表改訂版を公表(25.6.27)


政府と東京電力は27日、福島第一原子力発電所の廃炉工程表を改訂し、公表した。

 最大の難関である1~3号機の原子炉内で溶け落ちた核燃料(溶融燃料)の回収は、順調に進めば、1、2号機で従来の計画より約1年半早い2020年度前半に始める。廃炉作業は「政府が前面に立って取り組みを進める」と明記したほか、福島県の地元自治体などが参加する評議会を設置して情報共有をさらに進めることも盛り込んだ。

 工程表の大幅な改訂は、11年12月の策定以来初めて。改訂案が10日に公表され、福島県の地元自治体や有識者の意見を踏まえて、この日開かれた政府の廃炉対策推進会議(議長・茂木経済産業相)で決定した。

 溶融燃料の回収は、各原子炉の状況を踏まえ、それぞれ2~3通りのパターンを想定した。1、2号機は、最も早い場合で20年度前半に前倒しして作業を始める。そのためには、水素爆発した1号機は建屋が十分な強度を持つこと、放射線量が高い2号機は建屋内を除染できることなどが条件。可能かどうかは来年度前半に判断する。

---読売新聞(2013年6月27日)









福島第1原発:放射性ヨウ素の汚染マップ公開(25.6.27)


日本原子力研究開発機構は26日、東京電力福島第1原発事故によって放出された放射性ヨウ素が福島県の原発周辺約400平方キロの地表に沈着した様子を示す「汚染マップ」を公開した。米国エネルギー省が2011年4月2〜3日、航空機で測定したデータを解析。実測に基づく放射性ヨウ素の分布が公開されたのは事故後初めて。

 解析の結果、福島第1原発の北西方向に高濃度の放射性ヨウ素が沈着しており、放射性セシウムの傾向と同じ。一方、同原発付近では、放射性セシウムとは異なり、放射性ヨウ素が原発の南側にも拡散しており、1平方メートルあたり100万ベクレル以上沈着した地域はいわき市北部まで広がった。

 放射性ヨウ素は半減期が8日と短く、土壌のデータが少なかった。事故直後の航空機での測定は機体への放射性物質の付着の影響が強く放射性ヨウ素のデータだけを取り出すことが難しかった。データ公開が遅れたことに、原子力機構は「慎重に検討した」と述べた。

甲斐倫明・大分県立看護科学大教授(放射線防護・リスク学)は「結果から拡散シミュレーションをすれば、より精密な甲状腺の内部被ばく予測に使える」と話した。一方、笠井篤・元日本原子力研究所研究室長(放射線防護)は「すでに公表された健康影響の評価は変わらないと考えるが、結果をもう少し早く出すべきだったのでは」と苦言を呈した。結果は26日付の米国保健物理学会誌電子版に掲載される。
---毎日新聞(25.6.27)



ヨウ素131の汚染マップ(23.4.3)


左:ヨウ素131汚染マップ(23.6.14)   右:セシウム134汚染マップ(23.6.14)

---日本原子力研究開発機構
もっと詳細情報を見る=放射線汚染情報









海水トリチウム濃度上昇=福島第1の取水口付近-東電


東京電力は24日、福島第1原発1~4号機近くの海水の放射性トリチウム(三重水素)濃度が上昇傾向にあると発表した。同原発では2号機タービン建屋海側の観測井戸から高濃度のトリチウムが検出されており、東電は海水を再測定し、海に流出した可能性も含めて原因を調べる。
 東電によると、1~4号機取水口北側で21日に採取した海水から、1リットル当たり1100ベクレルのトリチウムが検出された。同じ場所のトリチウム濃度では事故後最も高いという。今月10日の濃度は同500ベクレルで2倍以上になっていた。
 また1、2号機取水口の間で21日に採取した海水からも同910ベクレルのトリチウムが確認され、10日の同600ベクレルに比べ約1.5倍に上昇していた。
 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「上昇傾向が見えており、確認する必要がある。再測定や再度の海水採取を行う」としている。
---時事ドットコム(2013/06/24)









福島第一原発に隣接の港湾で高濃度のトリチウム(25.6.25)


東京電力は24日、福島第一原子力発電所に隣接する港湾内の海水から、原発事故直後の2011年6月の観測開始以来、最も高い濃度の放射性物質のトリチウムが検出されたと発表した。

 検出場所は、19日に高濃度のトリチウムや放射性ストロンチウムの検出が明らかになった2号機タービン建屋東側(海側)の井戸の北約150メートルの地点。東電は「注意すべき値」としながら、トリチウム以外の放射性物質の濃度に変化がないため、「井戸から海水に漏れたとは言い切れない」としている。

 今回、最高値が検出された地点では、今年4月以降、4回の測定で濃度が上昇傾向を示しており、21日の調査で、トリチウムが1リットルあたり1100ベクレル(法定許容限度は6万ベクレル)検出された。これまでの最高値は11年10月の920ベクレルだった。周辺海域への放射性物質の拡散を防ぐための水中カーテンの内側にあるため、東電は外部への流出はないとみている。

---読売新聞(2013年6月24日)










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