福島第一原発の現状・最新情報


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タンク、緑を駆逐 事故3年 瀬戸際の福島第一(26.3.7

東京電力福島第一原発事故から三年を迎えるのを前に、上空から現場を見た。飛ぶたび、敷地の緑は減って汚れた冷却水(処理水)をためるタンクばかり増えていく。西側の高台に残っていたわずかな森も伐採が進んでいた。 (山川剛史)


すっかり処理水タンク置き場と化した現在の福島第一原発=福島県大熊町、双葉町で、本社ヘリ「おおづる」から(岩本旭人撮影)

 事故前は森が広がり、野球場やグラウンドもあった。この三年間で、これらは千基に上るタンクのほか、処理水を除染する装置、除染で出る吸着塔を保管する場所へと姿を変えていた。

 東電は用地は十分あるかのような説明をするが、タンクを置く基礎の形を従来の正方形から六角形に変え、タンクをびっしり置くようにした。円筒形のタンクの形に少し近づくため、一割ほど用地の節約になる。現場の苦心が上空からよく分かった。

 曲がった鉄骨が山積みだった3号機原子炉建屋の上部は、無人重機でかなりきれいになっていた。ただし、放射線量はとても作業員が入れる状況ではない。事故収束への道はまだ遠い。
---東京新聞(26.3.7)





汚染水管理、設備見直し=人材確保へ工夫-福島第1原発所長(26.3.5)

東京電力福島第1原発の小野明所長は5日、同原発で取材に応じ、2月に高濃度の放射性物質を含む約100トンの汚染水がタンクから流出した問題について「(タンクへの)水の出し入れのトラブルだった。(管理を)人に依存しているところがある」と背景を説明した。


福島第1原発の状況を説明する小野明所長=5日、福島県の同原発

 再発防止策では「設備をもう少し高度化する必要がある」と述べ、汚染水貯蔵タンクが満杯に近づいたことを知らせる警報の作動時に注水経路の弁が自動的に閉まるようにする考えを示した。
 また福島第1原発の廃炉事業を「廃炉カンパニー」(仮称)として4月に社内分社化する計画に合わせ、汚染水対策に特化した組織を同原発に設ける意向も表明した。
 一方、同原発の事故収束・廃炉事業に従事する人材の確保に関して小野所長は「今は何とか足りているが、東京五輪などもあるので工夫をしないといけない」と指摘。作業環境の改善や発注方法の工夫などで「企業が人を出してメリットがあると思う環境」にしていく方針を強調した。これに関連して石崎芳行副社長(東京電力福島復興本社代表)は「地元企業になるべく発注する努力をする。避難されている事業者が戻るのに寄与できるようにする」と語った。
---時事ドットコム(2014/03/05-21:03)





福島第一の汚染水保管 満タン運用横行(26.3.4)

東京電力が、福島第一原発で処理水を保管しているほとんどのタンクで、ほぼ満水になって送水するポンプが自動停止した後も、警報を解除してさらに水を入れ続けるという、危うい運用をしていたことが分かった。あふれる寸前にもう一度警報が出るが、この際はポンプは自動停止しない設定にしていた。



100トン超の処理水が漏れたタンク周辺。汚染された土壌は掘削して除去=東京電力提供

 一般的な液体とは大きく異なり、処理水には超高濃度の放射性ストロンチウムなどが含まれている。海に流出すれば魚介類を汚染するほか、周辺の土壌も汚染し、作業員らは土の除去作業を迫られる。厳重な管理が不可欠な水だ。

 福島第一では、日々約四百トンもの汚染された冷却水の処理に追われ、タンクはぎりぎりの状態が続いている。東電は、最初の警報が出る96%の水位でタンクへの注入をやめると貯蔵が間に合わないため、手動でポンプを動かし、二度目の警報が鳴る水位99%の直前まで水を入れていた。地震などで水面が揺れれば、天板の点検口からあふれ出る恐れのある水位だ。

 原子力規制委員会は、タンクの水位は95%程度までが限界とみている。

 もう一つの問題は、東電はあふれる一歩手前の二度目の警報が出ても、ポンプが自動停止しない設定にしていた点。二度目の警報に即座に対応しないと、今回のようにタンク上部からの水漏れにつながる。

 さらなる問題が、超高濃度の処理水が約百トン漏れた先月十九日の事故で明らかになった。この事故では、誤操作で弁が開きっぱなしになっており、本来の移送先タンクとは別のタンクに水が送られていた。このため、別のタンクで満水警報が出ても、ポンプ側では異常を検知できず、送水が続く状態だった。 (小倉貞俊、清水祐樹)
ーーー東京新聞(26.3.5)






福島原発:事故の爪痕 いまも…がれき散乱、手つかず(26.3.5)


◇規制委職員に本紙記者が同行

 東日本大震災3年を前に東京電力福島第1原発の現場を単独取材した。4号機原子炉建屋では使用済み核燃料プールの核燃料を回収する作業が進むものの、大量のがれきが手つかずのまま残り、今後30〜40年に及ぶ廃炉作業の道のりの険しさをうかがわせた。


4号機原子炉建屋の4階部分。水素爆発によりがれきと化したコンクリートやあめのように曲がった配管は、いまだ手付かずのままだ=福島県大熊町の東京電力福島第1原発で2014年3月4日午後2時23分、西本勝撮影

 現地には、原子力規制委員会の出先機関である原子力規制事務所がある。小坂淳彦・総括調整官のパトロールに同行した。規制委が報道関係者の同行を受け入れるのは昨夏の汚染水問題発覚後、初めてだ。

 ◇4号機原子炉建屋に燃料棒「落とすな!」のスローガン

 まず、廃炉に当たる作業員の拠点となる免震重要棟へ。小坂さんは、東電社員から炉心温度などを聴取すると、4号機原子炉建屋へ移動。昨年11月から使用済み核燃料プールで始まった核燃料の回収作業を見守った。水面の約12メートル下にある核燃料を、専用のクレーンを使って東電社員が1体ずつ抜き取り、専用の輸送容器に収めていく。「落ちるな! 落とすな! はさまれるな!」。こんなスローガンが鉄骨の柱に張ってある。

 3日までに回収が終わったのは、1533体あった核燃料のうち4分の1に当たる418体。プールの透明度は予想以上に高いが、神経をすり減らす回収作業は年末まで続く。

プールがある5階から仮設階段で地上へ降りる。その途中で見た3〜4階付近は、3年前の水素爆発で吹き飛んだコンクリートなどのがれきが散乱し、あめのようにねじ曲がった配管がそのまま残っていた。「早めに通り過ぎてください」。背後から職員の声がする。隣接する3号機原子炉建屋からの放射線量も高い。

 護岸付近では、海へ汚染水が漏れるのを防ぐための遮水壁を建設中だ。小坂さんの同僚が運転する車で向かったが、3号機付近では放射線量が高く、アクセルを踏んで通り過ぎる。「第1原発では、今も現場に行ってみないと線量が高いのかが分からない。できるだけ余計な被ばくは避けたい」(小坂さん)

 ◇汚染水ためるタンクの組み立て作業も視察

 高濃度汚染水をためる溶接型タンクの組み立て作業も視察した。福島第1原発では先月、ボルトで締め付けるフランジ型のタンクから100トンが漏れる事故があったばかり。漏れにくい溶接型を2日に1基のペースで増設しているが、まだ運用は始まっていない。

 小坂さんは「東電が管理の基本を守っていれば防げた事故。やるべきことがやられていなかったのが問題だった。本来あるべき原子力管理の姿を取り戻すのが私たちの課題だ」と語った。約5時間の取材を終えて持参の線量計を見ると累積51マイクロシーベルトだった。換算すると帰還困難区域の約2倍にあたる。【中西拓司】
---毎日新聞(26.3.5)







【現状】暗闇の中央制御室再現 東電、事故3年で公開(26.3.3)

東京電力は2月26日、福島第1原発事故から間もなく3年を迎えるのを前に、事故発生当時の事故対応の最前線となった1、2号機の中央制御室を報道機関に公開した。この日の公開では制御室内の照明を落とし、全電源を喪失した当時の状況を再現した。

 福島第1原発事故発生時の最前線となった1、2号機の中央制御室=2月26日、福島県大熊町(代表撮影)

 制御室は原子炉やタービンなどの運転をコントロールする部屋。1、2号機の原子炉建屋の間の建物内にあり、一つの制御室で両方の原子炉を監視、制御する。現在は無人で、原子炉への注水の管理や、温度の監視は免震重要棟で行っている。

 1、2号機は2011年3月11日の東日本大震災の津波で全ての電源を失い、制御室での機器操作や監視ができなくなった上、照明も落ちた。事故の進展に伴い室内の放射線量が上昇し、運転員たちは全面マスクを着用。格納容器から蒸気を放出するベントなどの作業に当たった。

 公開された制御室内は、事故当時に使ったホワイトボードや机、散乱していたメモなどが片付けられ閑散としていた。1号機の制御盤にある原子炉水位計の横には、運転員が当時、水位と時間を書き取った痕跡が残っていた。

 制御室には窓がなく、当時を再現するため天井の照明が消されると真っ暗になった。東電の担当者がペンライトで制御盤を照らし、直径30センチほどの範囲がようやく読み取れる状況だった。事故発生翌日の未明には室内で毎時千マイクロシーベルトほどの放射線量が計測されたが、26日の公開時は最高で毎時9マイクロシーベルトだった。

 東電は、5号機原子炉建屋地下の圧力抑制室周辺や、地上タンクの建設現場なども公開した。

 公開後、第1原発の 小野明 (おの・あきら) 所長は、タンクの高濃度汚染水漏れや、4号機使用済み核燃料プールの冷却停止など相次ぐトラブルについて謝罪し「事前の準備が十分できていなかった。しっかりやりたい」と述べた。

■制御盤に残る苦闘の跡 最前線だった中央制御室 

 福島第1原発1、2号機の中央制御室。制御盤には事故当時の原子炉水位と時間が手書きで記されていた(左)=2月26日、福島県大熊町(代表撮影)
 東京電力福島第1原発1、2号機の中央制御室は3年前、全電源喪失と炉心溶融による放射線量上昇の中、運転員たちが必死に対応した“最前線”だった。1号機の制御盤には、刻々と変わる原子炉水位を運転員が水位計の脇に直接書き込んでいった痕跡が残り、当時の苦闘を物語っていた。

 制御室に向かうための入り口となるサービス建屋1階を入ると、事故後に敷設されたケーブルやがれきが目に入った。サービス建屋1階は海抜10メートルで津波に直撃された場所だ。

 ケーブルをまたぎながら2階に上がり、狭い廊下を抜けると教室2~3個分ほどの広さの1、2号機制御室に出た。

 「16時50分マイナス120センチ」「16時55分マイナス130センチ」。1号機の制御盤には事故直後、かろうじて読み取れた原子炉水位計の数値を記録しようと、運転員が制御盤に直に書き込んだ生々しい跡が残る。

 当直責任者の座っていた席は残っており、免震重要棟の対策本部とやりとりしたホットライン(専用電話)が今も卓上にあった。

 2011年3月11日の地震発生時、1、2号機の制御室には当直の運転員14人がおり、原子炉スクラム(緊急停止)の確認や非常用冷却装置の操作をした。応援の運転員も含め、多い時は数十人が詰めた。

 津波でタービン建屋地下の非常用ディーゼル発電機が浸水し、1、2号機は電源を喪失。制御室内は非常灯を残して照明や計器の表示が消え、原子炉水位や圧力、冷却装置の運転状況も不明となった。

 計器を生かすため、免震重要棟にいた作業員たちが発電所内の車のバッテリーをかき集め、制御室に持ち込んだ。作業員たちは小型発電機でつけた蛍光灯の明かりで図面を確認し、制御盤裏側の狭いスペースで計器の端子に直接バッテリーをつないでいった。

 12日未明には1号機格納容器の圧力が上昇、原子炉建屋に隣接する制御室は放射線量が急激に上がった。運転員たちは線量が比較的低い2号機側に身を寄せ、過剰な被ばくを避けた。

 1号機格納容器の損傷を防ぐため、蒸気を放出するベント作業に向かったのもこの部屋からだ。空気ボンベを背負った作業員は2人一組で原子炉建屋に突入していった。

 現在、1号機の原子炉建屋爆発で壊れた天井パネルは外され、床や机は汚染防止のシートで覆われていた。
---時事ドットコム(2014/03/03 17:38)





原発賠償、広がる格差=距離、放射線量で「線引き」〔東日本大震災3年〕(26.3.1)

政府による東京電力福島第1原発事故の損害賠償をめぐって、福島県の被災者の間での格差拡大の問題があらわになっている。原発事故から3年を経ても、避難生活を続けている人は約14万人。帰還も始まる中、行政の新たな線引きで賠償額に理不尽な差が生じ、生活再建の道筋が描けない被災地の悩みが深まっている。


 ◇帰れぬ人でも格差
 安倍政権は昨年秋、避難生活の長期化を踏まえ、それまで掲げてきた「全員帰還」の方針を断念し、移住を促す政策に転換した。その直後に決まった国の賠償指針は、福島第1原発から20キロ圏内「避難指示区域」を3区分し、放射線量が高く帰還が極めて困難な「帰還困難区域」の住民への慰謝料を新たに700万円一括で支払うと明記した。故郷を失った精神的苦痛に配慮し、住宅取得費の上積みで移住を支援する。
 しかし、新指針により、避難指示区域内での賠償額格差は広がった。国の試算では、標準的な4人世帯の賠償総額は、「帰還困難区域」で1億675万円。これに対し、「居住制限区域」で7197万円、「避難指示解除準備区域」では5681万円。放射線量の違いによって帰還の可能性が高いか低いかで決まった。
 だが、3区分された被災者の避難生活の内実は何ら変わらず、帰還がいつ可能になるかの見通しはいずれも立たない便宜的な線引きだ。町内に3区域を抱える富岡町の宮本皓一町長は「賠償額の差で町民感情は複雑になる」とし、住民の絆が乱れ、町が空中分解することを懸念する。
 内閣府も「賠償の不公平感はある」と仕組みの欠陥を認める。いずれ、自治体に財政支援して被災地再建の裁量を委ねる検討が進むが、現在、各自治体が格差是正を求めても返答すらないという。富岡町と同様に3区域を抱える大熊町は昨年末、国の対応に業を煮やし、町の財源で差額を補填(ほてん)することを決めた。

 ◇20キロ圏外打ち切り
 帰還が可能とされた20キロ圏外での格差問題も深刻だ。「20キロ圏内と圏外で賠償に開きがある。格差の是正をお願いしたい」-。境界をまたぐ川内村の遠藤雄幸村長は2月に経済産業省を訪れ、訴えた。20~30キロ圏は、2011年9月に避難準備指示が解除され帰還が可能になった「旧緊急時避難準備区域」。
 しかし、帰還可能は名ばかりで、電気や水道が復旧せず、当初は線量が高い場所もあった。それでも「帰還可能」を理由に、20~30キロ圏の住民への慰謝料は12年8月で打ち切られた。就労不能損害の補償は約半年間支払われただけだ。宅地・建物などへの賠償はもともと対象外。川内村は12年1月、「帰村宣言」したが帰った住民は村民の4割程度にとどまっている。

---時事ドットコム(2014/03/01-14:32)





「汚染水の調査不十分」科学者会議 緊急提言(26.2.28)

福島第1原発の汚染水問題で、日本科学者会議が27日、東京電力による地質や地盤、地下水の調査が不十分だとして、ボーリング調査の範囲を敷地内の空白域と敷地外に拡大するよう求めて緊急提言した。
 会議汚染水問題プロジェクトチームの柴崎直明代表(福島大教授)が福島県庁で記者会見し、「現状を放置すれば、今後も汚染水が海や敷地外に流出する危険がある」と国や東電に早急な対応を求めた。
 提言は(1)汚染水タンク敷地地盤の安全性再評価(2)汚染水流出時のリスクマップ作成(3)原子炉建屋海側地下地質の詳細分析(4)敷地周辺部のボーリング調査(5)3次元地下水流動解析の実施-の5項目。
 東電の地下水調査が、汚染水漏れの起きた場所周辺と原子炉建屋海側に偏っている点を問題視。「敷地外にも汚染地下水が流出している可能性がある」(柴崎代表)と指摘し、敷地周辺の湧き水や地下水分析も行うよう求めた。
---江北新報社(26.2.28)






タンク配管の弁に鍵=汚染水100トン漏れで-東電(26.2.28)

東京電力福島第1原発のタンクから汚染水100トンがあふれ出た問題で、東電の相沢善吾副社長は28日、福島復興本社(福島県楢葉町)で記者会見し、タンクに水を送り込む配管の開閉弁に鍵を付けることなどを柱とした再発防止策を発表した。対象の弁は130カ所程度とみられ、3月上旬をめどに完了する。
---時事ドットコム(2014/02/28-21:12)






ALPSの処理再開、福島第1 電気回路でトラブル(26.2.28)

東京電力福島第1原発で汚染水を浄化している「多核種除去装置(ALPS)」の処理が中断していた問題で、東電は27日、処理を再開したと発表した。

 26日に電気系統の異常を知らせる警報が鳴り、放射性物質を除去するタンクへ汚染水を送り出すポンプが停止。調査で、電気回路にトラブルが起きていたことが判明し、回路を交換したところ、27日午後10時50分ごろに復旧したという。

 ALPSは3系統が造られ、本格稼働に向けて試験運転中だが、これまでにも処理中断や運転停止が相次いでいる。
---産経新聞(26.2.28)






被ばく最大32ミリシーベルト=4号機燃料取り出し、東電試算(26.2.27)

 東京電力は27日、福島第1原発4号機の使用済み燃料プールで行われている燃料取り出し作業について、完了するまでの作業員の被ばく線量は最大で約32ミリシーベルトに上るとの試算を明らかにした。
 東電によると、取り出した燃料を収納する保管容器の取り扱い作業で比較的被ばく線量が高く、作業員1人当たりの平均で約12ミリシーベルト、最大で約32ミリシーベルトと見積もった。
 燃料をプールから取り出す際の燃料取扱機の運転作業で平均約7ミリシーベルト、最大で約12.5ミリシーベルトの被ばくを予想した。東電は「放射線の遮蔽(しゃへい)対策を進め、作業員の被ばく低減に努める」と話している。
---時事ドットコム(2014/02/27-21:00)






福島第1原発:事故後のトラブル201件(26.2.27)

原子力規制委員会の田中俊一委員長は27日の衆院予算委員会で、東京電力福島第1原発で事故後に起きたトラブルが、小さいものを含めると計201件に上ると明らかにした。安倍晋三首相は「誠に遺憾だ。そういったことが起こらないよう万全を尽くす」と述べた。共産党の笠井亮氏への答弁。

 トラブルは、汚染水漏れや使用済み燃料プールの冷却機能停止、火災や作業員の被ばくなど。19日には高濃度の汚染水約100トンが漏れる事故が起きた。汚染水を処理する多核種除去装置「ALPS(アルプス)」の一時停止など「軽微なトラブル」(田中氏)も86件あったという。【影山哲也】
---毎日新聞(25.2.27)






浄化装置で警報、処理停止=汚染水対策の「切り札」-福島第1(26.2.26)

 東京電力は26日、福島第1原発で発生する汚染水から放射性物質を吸着して大幅に減らす装置「ALPS(アルプス)」で警報が発生し、試運転中だった2系統のうち1系統で処理ができない状態になったと発表した。原因は調査中という。
 アルプスは同原発で増え続ける汚染水の漏えいのリスクを減らす「切り札」と位置付けられているが、トラブルが相次いでいる。安定して運用できるよう、課題を把握するための試運転が続いている。
 東電によると、26日午後0時20分ごろ、故障警報が発生。試運転中だったアルプスの1系統で、放射性物質を吸着させる設備に汚染水を送るポンプが停止した。
 同原発にあるアルプスは現在3系統。残りの1系統は停止中で、処理をできるのは1系統のみとなった。1系統当たりの処理量は1日最大250トン。東電は今後アルプスの増設などを行い、現在約34万トンあるタンクの汚染水と、建屋への地下水流入によって毎日追加発生する汚染水を、2015年3月までに処理すると表明している。
---時事ドットコム(2014/02/26-19:45)







廃炉試験に活用=5号機原子炉を公開-福島第1(26.2.26)

東京電力福島第1原発では、1~3号機が炉心溶融(メルトダウン)を起こして核燃料が溶け落ち、4号機も水素爆発で原子炉建屋が大破した。被害が少なかった5、6号機も廃炉が決まり、溶融燃料の取り出しに向けた実証試験などに使われる。東電は26日、5号機原子炉建屋も公開した。


1~4号機とほぼ同型であるため廃炉に向けた作業試験を行う5号機で、報道陣に公開されたトーラス室=26日午後、福島県双葉町の東京電力福島第1原発(代表撮影)

 5、6号機は1~4号機の北側、やや高い場所にある。被災当時は定期検査中で、津波で浸水したが、非常用発電機が1台だけ使えたことなどから冷却を維持できた。
 点検に使う扉から、5号機の原子炉格納容器の内側に入った。配管やポンプなどが複雑に入り組み、核燃料を納めた圧力容器の一部が見えた。
 格納容器を出て地下に降り、「トーラス室」に入る。格納容器の下部で、内部に水をためた巨大なドーナツ状の圧力抑制室が納められている。薄暗い中、銀色の配管があちこちに延びていた。


溶接型の汚染水タンク建設現場で運ばれる鋼鉄製の板=26日午後、福島県大熊町の東京電力福島第1原発(代表撮影)

 1~3号機では溶融燃料を冷やすため注ぎ込んだ水が高濃度汚染水となり、トーラス室にたまっている。東電は昨年11月、1号機トーラス室にカメラを搭載した小型ボートを浮かべ、遠隔操作で破損箇所を確認した。
 第1原発の小野明所長は「5号機は2~4号機とほぼ同じ設計。放射線量が低く作業を確認できるのは大きい」と話した。
---時事ドットコム(2014/02/26-19:29)







福島第1原発:1、2号機の中央制御室を初公開(26.2.26)

東京電力は26日、福島第1原発事故から3年を迎えるのを前に、1、2号機の中央制御室を報道陣に初めて公開した。原発の運転や監視を行う司令塔だが、事故直後に停電し、高線量で機能不全に陥る中、作業員らが必死に対応にあたった。計器類の脇には、激しく変動する炉心の水位が手書きで記されるなど、当時の混乱ぶりが生々しく残っていた。


原発事故当時、1号機中央制御室の制御盤に手書きで記された原子炉水位の値=福島県大熊町の東京電力福島第1原発で2014年2月26日午後0時21分(代表撮影)

 この日、東電は照明を消して、事故直後の全電源喪失を再現。担当者は「計器類は自動車のバッテリーをつないで読み取った」と説明した。事故翌日に毎時1000マイクロシーベルトを記録した線量は、同100分の1となっていた。小野明所長は「事故現場の最前線の線量が下がりようやく公開できるまでになった」と語った。


報道陣に公開された1、2号機中央制御室=福島県大熊町の東京電力福島第1原発で2014年2月26日、代表撮影


原発事故当時、1号機中央制御室の制御盤に手書きで記された原子炉水位の値=福島県大熊町の東京電力福島第1原発で2014年2月26日午後0時21分、代表撮影


福島第1原発1、2号機の中央制御室。制御盤には事故当時の原子炉水位と時間が手書きで記されていた(左端)=福島県大熊町の東京電力福島第1原発で2014年2月26日午前11時56分、代表撮影

 このほか、公開されたのは、つなぎ目をボルトで締めた「フランジ型」より汚染水漏れのリスクが低い「溶接型」タンクの建設現場▽1〜4号機の廃炉作業に役立てるための施設として活用する5号機の一部▽約100トンの汚染水があふれたタンク群▽原子炉建屋への地下水流入を防ぐ「凍土遮水壁」の実証試験の現場−−など【田中泰義】


約100トンの汚染水があふれたH6エリアの汚染水タンク(中央奥)。赤いホースであふれ出た汚染水をタンクに戻している=福島県大熊町の東京電力福島第1原発で2014年2月26日、代表撮影


溶接型の汚染水タンク建設現場で運ばれる鋼鉄製の板=福島県大熊町の東京電力福島第1原発で2014年2月26日、代表撮影


1~4号機とほぼ同型であるため廃炉に向けた作業試験を行う5号機で、報道陣に公開された主蒸気隔離弁室=福島県大熊町の東京電力福島第1原発で2014年2月26日、代表撮影
ーーー毎日新聞(25.2.26)






原子炉水位、暗闇で殴り書き…中央制御室を公開(26.2.26)

福島第一原子力発電所の事故から3年になるのを前に、東京電力は26日、1、2号機の中央制御室を報道陣に公開した。


制御盤に手書きの原子炉水位の値(左端)が残る1、2号機中央制御室(26日、福島第一原発で)=代表撮影

 制御室は、40メートル離れた原子炉をコントロールする原発の中枢だ。事故直後には約20人の作業員がここに詰め、原子炉への注水を試みるなど事故対応の最前線となった。炉心溶融の影響で一時は室内の放射線量が毎時1000マイクロ・シーベルトを超えたが、除染が進み、この日は同4マイクロ・シーベルトほどだった。

 津波で電源を失った状況を再現するため、東電の担当者が室内の明かりを消した。真っ暗で距離の感覚がつかめず、隣の記者とぶつかった。計器が並ぶ制御盤を懐中電灯で照らすと、「21時40分 プラス50センチ」という内容の文字が浮かび上がる。刻々と変化する原子炉の水位を、作業員が計器の横に書き殴った跡だ。緊迫した状況の中で、必死に対応した当直員たちの様子を今に伝えていた。

 事故から3年が経過しても同原発の状況は厳しさを増している。今月19日には貯蔵タンクから高濃度汚染水が110トン漏れるなどトラブルが続く。敷地内に絡み合うように張り巡らされた汚染水の配管に、廃炉に向けた作業の難しさを改めて痛感した。

---(2014年2月26日23時53分  読売新聞)






汚染水100トン漏れ 新たに不備判明 福島第一(26.2.25)

東京電力福島第一原発で起きたタンクからの約100トンの処理水漏れ事故で、処理水を送る配管の弁を開けたまま1年近くも放置したほか、弁が誤操作で開かないよう鍵をかける穴を活用しないなど、新たに4点の東電のずさんな危機管理が浮かび上がった。 (小倉貞俊)


ずざんなタンク管理

 問題のタンクには、三つの弁がある。昨年四月、地下貯水池からの処理水漏れ事故で、地上タンクに緊急移送することになり、東電は二つの弁を開け、残る一つの弁を開ければすぐ処理水を入れられるようにした。ところが東電は、タンクがほぼ満水になったのに、二つの弁を閉じずに放置していた。

 次の問題は、せっかく弁のメーカーが弁の操作部に南京錠などを取り付けて誤操作を防ぐ穴を開けていたのに東電は活用しようとしなかった。二十四日の原子力規制委員会の作業部会では「重要な弁はロックするのがプラント管理の常識だ」との批判が出た。

 さらに問題なのが、水位管理のあり方。漏れたタンクには水位計は付いていたものの、水位の変化で水漏れを検知し警報を発する機能はなかった。千基を超すタンクの水位を人力で監視するのは不可能なのに、満水かほとんど空にならないと警報が出ない仕組みのままタンクを使っていた。

 もう一つ、別のタンク群に処理水を移送していたのに、そのタンクの水位が上がってこないことを確認していなかったことも明確になった。記録では、移送ポンプは動いているのに、水位計の値は横ばい。まともに監視していれば、すぐ異常に気づけた。

 作業部会で、東電の担当者は「水位が上がらないことに疑念は持ったが、具体的な行動は取らなかった」と話した。
---東京新聞(26.2.25)







電源ケーブル傷つけ?4号機プール冷却一時停止(26.2.26)

東京電力は福島第一原子力発電所で25日午前9時40分頃、漏電を知らせる警報が鳴り、4号機の使用済み燃料プールの冷却が止まったと発表した。

 燃料の取り出しを一時中断して復旧作業を行い、約4時間後に取り出しを再開した。東電は、4号機原子炉建屋の南側で行っていた掘削作業で、地下の電源ケーブルを傷つけたのが原因とみている。

---読売新聞(2014年2月25日19時22分  )








現状】汚染水のリスク低減急務 タンク漏えい問題で東電(26.2.24)

東京電力福島第1原発の地上タンクから高濃度の汚染水約100トンが漏えいした。漏れた汚染水にはストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり2億4千万ベクレルと極めて高濃度で含まれていた。敷地内のタンクにはこうした高濃度汚染水が約35万トン保管されており、放射性物質を除去してリスク低減を図ることが急務となっている。

 東京電力福島第1原発の敷地南側に広がる汚染水保管のためのタンク(手前)。青いタンクは溶接型=17日、共同通信社ヘリから

 20日に漏えいが発覚したのは、4号機原子炉建屋から南西に約500メートル離れた「H6」と呼ばれるタンク群の1基。満水に近い状態で汚染水が保管されていたところに、別のタンク群に送るはずの汚染水を移送してしまったため、天板部からあふれた。

 漏えいしたのは2012年4月から使われている比較的古いタンク。「フランジ型」と呼ばれ、鋼材をボルトで締めてつなぐ構造のため、溶接型に比べ接続部の劣化などによる漏えいの可能性が高い。

 フランジ型のタンクをめぐっては昨年8月にも約300トンの漏えいが判明し、東電の 広瀬直己 (ひろせ・なおみ) 社長は敷地内のタンクで保管する全ての汚染水を15年3月末までに浄化する方針を打ち出していた。

 東電は、トリチウム以外の62種類の放射性物質を取り除く「多核種除去設備(ALPS)」を使って汚染水を浄化することで、再びタンクからの漏えいがあった場合でも影響を抑えることができるとしている。並行してフランジ型から溶接型への切り替えも進める。

 現在試運転中のALPS3系統にさらに3系統を増設することや、性能を上げた設備の追加も検討している。ただALPSは昨年3月の試運転開始以降、水漏れなどのトラブルが相次いでいる。東電の 尾野昌之 (おの・まさゆき) 原子力・立地本部長代理は「浄化の目標は変えておらず、達成できるよう努力している」と説明している。

ーーー共同通信(26.2.24)








タンク汚染水せき外流出ベータ線で50ミリシーベルト-弁開いた状態(2.20)

東京電力は20日、福島第1原発で放射性物質を含む汚染水を保管しているタンクの上部から漏えいが見つかり、せき外に流出していることを確認したと発表した。漏えいした水の表面線量を測定したところ、ベータ線で毎時50ミリシーベルトだったという。
 東電によると、19日午後11時25分ごろ、巡回中だった協力企業の作業員が4号機原子炉建屋西側にある汚染水を保管するタンク群の1基で、天板部から水が垂れているのを発見した。漏れた水は雨どいを通じて、タンク群を囲むせきの外にも出ていた。
 タンクには汚染水を受け入れるための弁が2カ所あり、本来は閉めてあるはずなのに、いずれも開いた状態だった。弁を閉めたところ、漏えい量は減少したといい、東電は今回のトラブルの原因を調べている。
 タンク内の汚染水は放射性セシウムの濃度が比較的低いものの、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質は高濃度で含まれている。東電は「近くに排水路がなく、海への流出はないと考えている」と話している。
 原子力規制委員会は20日、東電に漏えいの早急な防止や汚染範囲の特定などを指示した。
---時事ドットコム(2014/02/20)





増設の浄化装置改良へ=汚染水処理、達成困難で(26.2.19)

 東京電力は19日、福島第1原発で発生する汚染水から放射性物質を大幅に減らす浄化装置「ALPS(アルプス)」について増設予定分を改良し、処理能力を向上させる方向で検討していることを明らかにした。東電は2015年3月末までに、タンクに保管した汚染水約34万トンを処理すると表明しているが、現状では達成が難しいと判断した。
 アルプスの処理能力は現在、1日最大750トン。決定済みの増設や国による高性能アルプスの設置で、14年度後半には同2000トンを見込んでいた。
 だが、今年10月以降の稼働率を98%にしないと、来年3月末までに処理を完了できないことが東電の試算で判明。直近の稼働率は75%程度にとどまっている。
ーーー時事ドットコム(2014/02/19)






2号機の温度計故障=作業員が点検ミス-福島第1(26.2.19)

東京電力は19日、福島第1原発の2号機原子炉圧力容器底部に設置した温度計1台が故障したと発表した。作業員の点検ミスが原因。底部の温度計は残り1台で、2号機の水温確認に支障を来す恐れがある。
 東電によると、故障した温度計は事故後の2012年10月に設置した。今月18日に初めて点検した際、100ボルトの電圧をかける予定が誤って250ボルトをかけてしまい、温度計につながる電線がショートしたという。
---時事ドットコム(2014/02/19)




事故から3年4号機 残る傷跡で進む収束作業 燃料取り出し開始3カ月(26.2.17)

 東京電力福島第1原発事故からまもなく3年を迎えるのを前に、産経新聞は単独取材を行い、記者が4号機建屋内に入った。記者が立ち入った建屋1~4階は、津波や水素爆発の傷跡が残り、地下は汚染水だまりと化していた。燃料貯蔵プールからの燃料取り出し作業は18日で、開始から3カ月。事故の爪痕が今も残る中、着実に収束作業が進んでいる。


東京電力福島第1原発4号機の原子炉建屋2階部分。配管や鉄骨が曲がったままで、当時の無残な惨状を今も物語っていた=13日午前11時19分(大西史朗

 4号機建屋1階へ入った。手渡された懐中電灯で上下四方を照らすと、闇の中に、ねじれ切れた配管や崩落したがれきの山が迫ってきた。廃虚のようだ。「ほぼ事故当時のまま」と、東電の担当者が説明する。がれきに囲まれた大人1人がようやく通れるほどの細い通路と仮設階段を上り、プールのある5階を目指した。

 5階は昨年11月に完成した燃料取り出し用設備の内部に位置する。プール上に橋渡された取り出し作業用のクレーンの稼働を知らせる警報が響き、整頓された工場のような雰囲気だ。クレーン作業台では、防護服姿の5人の作業員がコンピューターで状況を確かめたり、身を乗り出して水面をのぞき込んだりしながら、引き上げた燃料を輸送容器(キャスク)に装填(そうてん)する作業を進めていた。

 燃料貯蔵プールからの燃料取り出し作業は順調に進み、すでに使用済み燃料330体、未使用燃料22体の計352体を建屋外の共用プールへ移送し終えた。

 建屋地下へ向かうと、半地階から地下1階への階段の半ばまで赤茶けた汚染水が押し寄せ、立ち入れなくなる。担当者から「津波の海水や地下水、3号機原子炉の冷却水が流れ込んでいるようだ」と聞かされた。周囲は毎時10マイクロシーベルトほどで、一般人の年間被曝(ひばく)上限(1ミリシーベルト)に約4日間で達する。

地下1階は「トーラス室」と呼ばれ、格納容器下部にあるドーナツ型の圧力抑制室を収める部屋だ。1周約125メートルの圧力抑制室の上に巡らされた足場から下を見ると、圧力抑制室の大半は汚染水に漬かっている。1号機も同じ状態とみられ、東電はこの圧力抑制室の損傷状況の調査を進めているが、暗闇の中、その難しさをうかがわせた。

 収束作業には一筋の光明も差している。4号機近くでは、地中に凍らせた土の壁をつくる「凍土遮水壁」の実証試験が進む。実用化すれば、1~4号機に流れ込む地下水を遮断でき汚染水対策は大幅に前進する。

 廃炉が決まり研究施設への転用が検討される6号機も、圧力容器に残っていた燃料を燃料貯蔵プールへ全て移送し終えた。建屋内は低線量に抑えられ「1日中作業しても問題ない状態」(東電)にまで安定化が進んでいる。


建設が進められている溶接型タンクのそばに設置された堰(写真中央)。堰には雪がたまっていた=13日午後12時21分(大西史朗撮影)


4号機の取材ルート


第一原発取材ルート

---産経新聞(26.2.18)






セシウム濃度、さらに上昇=地下水で最悪13万ベクレル(26.2.14)

東京電力福島第1原発で放射性物質を含む地下水が海へ流出している問題で、東電は13日、護岸から約60メートル内陸にある観測用井戸で、同日採取した水から1リットル当たり13万ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。井戸の地下水のセシウム濃度では過去最悪。
---時事ドットコム(2014/02/14)







福島第一原発、雪からセシウム検出 タンクの床ひび割れ(26.2.11)

東京電力は11日、福島第一原発で汚染水をためたタンクが置かれたコンクリート床2カ所にひびが入っていたと発表した。周囲には雪が積もっており、溶けてひびから地下に染み込んだ可能性があるという。東電が雪溶け水を調べたところ、セシウムやストロンチウムが検出された。

 ひびがあったのは、昨年8月に高濃度の汚染水300トンの漏れが見つかったタンク群の近く。長さ12メートルと8メートルのひびが入っているのを、パトロールで見つけた。雪が溶けた水からはセシウムが1リットルあたり最大58ベクレル、ストロンチウムが同2100ベクレル検出された。東電によると、寒さでコンクリートにひびが入った可能性があるという。
ーーー朝日新聞(26.2.11)




タンク群せき2カ所で亀裂=放射能汚染水貯蔵用-東電・福島第1(26.2.12)

東京電力は11日、福島第1原発で、放射性物質を含む汚染水を貯蔵するタンク群を囲むせきの2カ所で亀裂が見つかったと発表した。せきの水の漏えいは確認されなかったという。
 東電によると、11日午後、協力企業の作業員が同原発4号機西側数百メートルにある2カ所のせきのコンクリート床面で亀裂を発見。長さは12メートルと8メートルで、気温の低下に伴い生じた可能性がある。
---時事ドットコム(2014/02/11)






汚染水 トリチウム処理に決め手なし 選択肢は4つだが…(26.2.11)

東京電力福島第1原発の汚染水問題で、現在の浄化装置で除去できないトリチウムの具体的な処理方法の検討が進められている。放出、浄化、貯蔵、埋設-。政府は4つの選択肢を検討した上で、年度内に結論を出す方針だが、いずれも決定打に欠ける。最終的に地上タンクの汚染水は100万トンを超える見通しで、汚染水処理の前進が急がれている。

 政府の汚染水処理対策委員会は昨年末、平成32年度までに汚染水問題を「ほぼ収束させる」との工程表を公表。だが、トリチウムの扱いだけが未定で、その処理の方向性が定まった段階で工程表は完成となる。

 汚染水に含まれる放射性物質のうち、トリチウムだけが多核種除去装置(A(ア)L(ル)P(プ)S(ス))で浄化できない。工程表では、ALPSを本格稼働させトリチウム以外の放射性物質を除去した上で、当面は地上タンクに保管することになる。

 作業部会ではトリチウムを(1)基準値未満に薄め海や大気中へ放出(2)新たに除去装置を開発し分離(3)地上タンクなどで長期保管(4)固形化して地中に埋設-の4つの選択肢を検討している。

原子力規制委員会は「基準値以下に薄めた上で海へ放出すべきだ」(田中俊一委員長)と主張。また、約5800トンのトリチウム汚染水が生じた米スリーマイル島原発事故ではボイラーで熱して気化させ、風向きや環境への影響を計算した上で少量ずつ大気中へ拡散させる「強制蒸発」による処理が行われた例もある。だが、福島では海洋放出に地元住民の反対が根強い。

 汚染水からトリチウムだけ分離する試みは廃止措置中の新型転換炉「ふげん」(福井県)で前例があるが、1トン当たり約2千万円の費用がかかる。1日30キログラムしか処理できず、32年度末までに生じる100万トン超を処理するのは困難だ。

 タンクなどで長期保管するには新技術の導入が不可欠だ。大手ゼネコンは福島第1構内に計100万トンの汚染水を貯蔵できる大規模地中タンクの建設計画を提案。埋設では、地下水研究者などが地下100~500メートルに汚染水を注水し、地上からの隔離を提唱する。地層が“浄化装置”として作用し、仮に地上付近に達しても無害化されるとしている。(原子力取材班)

 トリチウム 三重水素と表記される。原発事故のほか、宇宙線が空気と反応することで生成され、雨水や海水、飲料水にも含まれる。例えば、雨水の濃度は1リットル当たり約1ベクレル。半減期は12年だが、人体や魚介類が体内に取り込んでも半分は10日で排出され、ほとんど体内に蓄積されることはない。人体への影響は放射性セシウムの1千分の1とされる。国の放出基準値は1リットル当たり6万ベクレル。
ーーー産経新聞(26.2.11)









東電、昨夏把握も公表せず=500万ベクレル-高濃度汚染地下水(26.2.10)

東京電力福島第1原発で昨年7月に採取された地下水から1リットル当たり500万ベクレルのストロンチウム90が検出された問題で、東電がこの数値を同月中に把握していたことが10日、原子力規制委員会への取材で分かった。東電はこの値を今月まで公表していなかった。規制委へ報告した際にも、判明したのは最近と説明したが、その後把握した時期を訂正したという。
 東電の説明が変遷したことで、同原発の汚染水濃度に関する不信感がさらに高まるのは必至。規制委は近く、東電から改めて詳しい説明を求める。
---時事ドットコム(2014/02/10)






中間貯蔵施設 大熊・双葉に集約了承(26.2.8

 東京電力福島第一原発事故の除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設の建設問題で、福島県の佐藤雄平知事は七日、双葉郡八町村長と会談し、候補地から楢葉(ならは)町を外して大熊、双葉の二町に集約し、楢葉町には別に焼却灰の処理施設を造る案を提示し、了承された。

 佐藤知事は会談後、記者団の取材に「(八町村長から)特に異論はなかった」と述べ、近く国に計画の見直しを求める方針を明らかにした。申し入れは来週中にも行う見通し。

 大熊町の渡辺利綱町長は「知事が国に要請するところまで話が進んだ」と説明。双葉町の伊沢史朗町長は「双葉町に予定されている面積は変わらない」と強調、楢葉町の松本幸英町長は「大熊町と双葉町に迷惑を掛けることになるのは複雑な心境だ」と述べた。

 国は、大熊町十一平方キロ、双葉町五平方キロ、楢葉町三平方キロの計約十九平方キロを国有化し、除染で出た土壌や、一キログラム当たり一〇万ベクレルを超える高濃度の放射性廃棄物を保管する計画で、来年一月の搬入開始を目指している。

 知事の新たな案は、大熊町と双葉町の中間貯蔵施設の敷地面積は変えないまま、楢葉町に運ぶ予定だった廃棄物を二町に運び入れる。

 国の計画では富岡町でも、既にある管理型処分場を使い一キログラム当たり一〇万ベクレル以下の指定廃棄物などを最終処分する方針だが、佐藤知事は富岡町に埋め立てる前の段階で、焼却灰をセメントで固める施設などを楢葉町に造るとした。楢葉町の中間貯蔵施設は波倉地区が予定地だったが、県の考え通りの施設になった場合の設置場所は未定。
ーーー東京新聞(26.2.8)





原子炉注水用汚染水漏えい=福島第1原発、600リットル-東電(26.2.6)

東京電力は6日、福島第1原発屋外で、1~3号機の原子炉へ注水するための汚染水が漏えいしたと発表した。汚染水にはストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり2800ベクレル程度含まれているという。
 東電によると、6日午前11時5分ごろ、作業員が一時貯蔵用タンクにつながる配管から汚染水が漏れているのを発見。水中から固体異物を除去する器具の圧力を表示する計器付近で漏れており、その弁を閉めたところ、漏えいは止まったという。漏えい量は約600リットルと推定され、地面に染み込んだ。
 漏れた汚染水は、ガンマ線を出すセシウムや塩分は大幅に除去されている。東電が汚染水を貯蔵するタンク群を囲むせきの水を外部に放出する際の暫定基準値はストロンチウム90で同10ベクレル未満。
 東電は原子炉注水に影響はないと説明している。
ーーー時事ドットコム(2014/02/06)





再計測で500万ベクレル検出 福島第一観測井戸(26.2.6)

 東京電力は6日、福島第一原発の護岸の観測井戸の地下水に含まれる放射性ストロンチウムの値が過去最高の1リットルあたり500万ベクレル検出されたと発表した。計測に誤りがあり、測り直したところ、これまで想定した値よりも大幅に高かった。東電は昨年9月以前にほかの観測井戸で採取した汚染水の値も違っている可能性が高いという。


ストロンチウム500万ベクレル検出井戸

 東電によると、500万ベクレルが観測されたのは、2号機のタービン建屋海側の取水口近くの観測井戸。昨年7月5日に採取した地下水について、東電は当初、ストロンチウムを含むベータ線を出す放射性物質全体の値を同90万ベクレルと発表していた。東電によると、今回新たに計測した値からみて、ベータ線を出す放射性物質全体の濃度は1千万ベクレル前後になるという。

 ストロンチウムの値がベータ線を出す放射性物質全体の値より高く出て矛盾が生じたため、東電は昨年6~11月に採取した海水や地下水など約140件分の値を公表せず、計測もやめていた。東電は分析機器の誤操作が原因とし、改めて計測し直した。東電は、地下水の汚染は、事故直後に海に漏れた超高濃度の汚染水の一部が地中に染みこんだものとみている。
---朝日新聞(26.2.6)




井戸から基準16万倍の放射性物質…公表せず(26.2.7)


東京電力は6日、福島第一原子力発電所の護岸にある観測用の井戸の一つで、昨年7月5日に採取した地下水から、放射性ストロンチウムが1リットル当たり500万ベクレル検出されたと発表した。

 国の放出基準の16万倍以上で、地下水の過去最高値(1リットル当たり5100ベクレル)の約1000倍に上った。東電はこの約半年間、ストロンチウム単独の濃度は「測定結果が誤っている可能性がある」として公表していなかった。

 東電は今回の地下水について、採取直後の昨年7月、ストロンチウムを含む様々な放射性物質の総量(全ベータ)を同90万ベクレルと発表していた。東電は6日、「高濃度の全ベータは測定上限を超え、軒並み過小評価していた」と説明。この地下水の実際の全ベータは同約1000万ベクレルとの見方を示した。最近は、高濃度の場合は薄めて分析する方法に変えているという。

---読売新聞(2014年2月7日  )






中間貯蔵、2町集約を要望 福島県、楢葉への設置拒否(26.2.5)

除染で出た廃棄物を保管する中間貯蔵施設について、福島県の佐藤雄平知事は4日、国が建設候補地とした県内3町のうち、楢葉町には施設を造らず、大熊、双葉の両町への集約を国に求める考えを示した。同日、同県郡山市で開いた大熊、双葉両町の町長や議長らとの会合で説明した。

 国は昨年12月、大熊町に約11平方キロメートル、双葉町に約5平方キロメートル、楢葉町に約3平方キロメートルの敷地を買収して施設を建設する計画を県に示し、受け入れを求めた。

 これに対し、空間放射線量が比較的低く、町民の早期帰還を目指す楢葉町は、帰還の妨げになるとして1月27日、1キログラムあたり10万ベクレルを超える濃度の放射性廃棄物を受け入れない考えを県に伝えた。
---朝日新聞(26.2.5)


中間貯蔵施設2町に 大熊、双葉 福島知事が要請(26.2.5)


東京電力福島第一原発事故の除染で出た廃棄物を保管する中間貯蔵施設の建設問題で、福島県の佐藤雄平(ゆうへい)知事が四日、大熊町の渡辺利綱(としつな)町長、双葉町の伊沢史朗町長と会談し、建設候補地から楢葉町を外し大熊、双葉の二町に集約したいとの考えを表明した。

 佐藤知事は会談後、「双葉郡の復興を進める上で敷地を極力小さくするのが大事だ」と述べた。県は三町を含む双葉郡八町村と協議した上で、計画案の見直しを国に求める。

 国は中間貯蔵施設のため大熊町十一平方キロ、双葉町五平方キロ、楢葉町三平方キロの計約十九平方キロを国有化する方針。佐藤知事は、大熊町と双葉町の敷地面積について「国から要請があった面積のままにしたい」と増やさない考えを示した。

 渡辺町長と伊沢町長は建設の受け入れの是非を含め、町民や議会と協議して判断するとした。楢葉町の松本幸英(ゆきえい)町長は会談には参加しなかった。

 中間貯蔵施設では、放射性物質が一キログラム当たり一〇万ベクレルを超える高濃度の廃棄物を保管することになっている。楢葉町の松本町長が、一〇万ベクレル超の高濃度のものは受け入れない方針を表明し、佐藤知事が調整に乗り出す考えを示していた。
---東京新聞(26.2.5)







【現状】 2号機建屋の調査開始 燃料取り出し計画決定へ(26.2.3)

東京電力は、福島第1原発2号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しに向け、原子炉建屋の状態を確認する調査を始めた。建屋の耐震性や放射性物質による汚染の程度を調べた上で、クレーン設備の新設が必要かどうかなどを判断し、取り出し計画を9月までに決定する。


2号機燃料取出し計画

 2号機は建屋の水素爆発は免れたが、放射線量が非常に高いため、作業が困難で、内部の様子はよく分かっていない。

 東電は、建屋屋上の7カ所に直径30センチの穴を開ける作業に着手。ここから線量計やカメラをつり下げ、プールがある建屋5階の状況を確認する。またロボットで床面などを掘削して試料を採取し、汚染の程度を調べる。

 屋上の線量は高い所で1時間当たり4ミリシーベルトを超えており、被ばく低減のため、屋上に作業員の拠点となる 遮蔽 (しゃへい) 小屋を設置。小屋や免震重要棟から遠隔操作でデータを採取する。

 東電は3月末までに主なデータや試料を集める方針。1時間当たり1ミリシーベルト以下への除染や既存のクレーンの復旧が可能と判断した場合、最も早くて2017年度後半の燃料取り出し開始となる。

 除染などの条件を満たさない場合は、汚染された建屋上部を撤去。クレーン機能がある上部コンテナをかぶせるが、骨組みの状態などから耐震性が不足すると判断した場合、全体を覆う本格的なコンテナを設置する。最も遅いケースで23年度前半の取り出し開始を目指す。

 東電は第1原発事故後の燃料取り出しを、昨年11月に4号機で始めた。3号機は建屋5階のがれきを撤去中で、15年度前半にも取り出し開始を予定。1号機は17年度中に始めたい方針だ。
ーーー共同通信(26.2.3)





地下水放出へ運用目標=トリチウム1500ベクレル未満(26.2.3)

東京電力は3日、福島第1原発で汚染される前の地下水を海に放出する計画について、放射性物質の濃度を定めた運用目標を策定した。セシウム134、同137は1リットル当たり1ベクレル未満、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質は同5ベクレル未満、トリチウムは同1500ベクレル未満とした。
 放出計画は汚染水抑制策の一環。海に流せる法定の基準に比べ、運用目標は濃度を4分の1以下にした。地元漁業者に説明し、放出計画への理解を求める。
 基準を上回った場合は放出を中止して浄化し、基準値未満にして再開する。ベータ線を出す放射性物質は、目標よりさらに低い同1ベクレル未満になるまで浄化する方針。
---時事ドットコム(2014/02/03)




福島原発の地下水バイパス、排水基準案を提示(26.2.3)

 バイパスは、風評被害を心配する漁業関係者らの反対で実現していない。国による基準案の提示は、安全確保を東電任せにしない姿勢を示すことで、漁業関係者の不安に応える狙いがある。

 基準案は、一般の原発を対象とした国の放出限度より厳しい。主な放射性物質の濃度は、セシウム134が同限度の60分の1(1リットルあたり1ベクレル)、ストロンチウムなどベータ線を出す物質が同6分の1(同5ベクレル)、トリチウムが同40分の1(同1500ベクレル)。これより低濃度の地下水を排水する。基準案が適切かどうか、原子力規制委員会で今後、審議する。

ーーー  読売新聞(2014年2月3日)






福島第1の原子炉全廃=汚染水対策に集中-東電(26.2.1)

東京電力は、東日本大震災で事故を起こした福島第1原発の5、6号機を31日付で廃止した。これにより東電は、2012年4月に廃止した1~4号機を含め、同原発の原子炉6基を全廃。放射能汚染水対策や、今後30~40年かかるとされる廃炉作業に集中する。
 5、6号機をめぐっては安倍晋三首相が昨年9月、東電の広瀬直己社長に廃炉を要請。東電は12月に廃止を決定し、茂木敏充経済産業相に届け出ていた。
---時事ドットコム(2014/02/01)






敷地境界の線量、基準値満たすよう規制委が要請(26.1.31)

福島第一原子力発電所の汚染水タンクから出るエックス線により敷地境界の放射線量が国の基準値を大幅に超えている問題で、原子力規制委員会は31日、国が「年1ミリ・シーベルト未満」と定めた基準値を、2016年3月末までに満たすよう東京電力に求めた。
 規制委はこの日の専門家会合で、敷地境界の線量について、まず15年3月末までに年2ミリ・シーベルト未満、16年3月末までに年1ミリ・シーベルト未満と段階的に減らすよう東電に要請した。同時に、次回の会合で、線量の具体的な低減策を報告するよう東電に求めた。

 同原発では、敷地境界の線量が、昨年3月には最大年0・94ミリ・シーベルトと基準値を下回っていた。しかし、タンク不足で敷地の端まで汚染水の貯蔵タンクを増設したため、昨年12月には年約8ミリ・シーベルトに急上昇した。

--- 読売新聞(2014年1月31日 )












 現在の放射線モニタ


福島第一原発モニタリング

事故前の平均値:0.15μSv/hr、福島県立医科大学
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