福島第一原発の現状・最新情報


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【現状】4千人の安全確保に課題 いわき市の病院まで60キロ(26.4.7)

廃炉へ向けた作業が続く東京電力福島第1原発で3月末、協力企業の男性作業員が死亡する事故が起きた。廃炉作業で初めての事故死。放射線量が高い過酷な環境で周辺の医療機関も利用できない中、1日約4千人が働く巨大な作業現場の安全をどう確保していくのか課題が浮かぶ。


搬送先の病院

 事故は3月28日午後2時20分ごろ、放射性物質に汚染されたがれきなどを保管する廃棄物貯蔵庫近くで発生。地面に深さ約2メートルの穴を掘って建物の基礎部分の強度を調べていた新潟県出身の作業員(55)が、崩れたコンクリートや土砂の下敷きになった。

 男性は他の作業員に救助され構内の救急医療室に運ばれたが、心停止状態で約3時間後、搬送先のいわき市内の病院で死亡が確認された。

 東電によると、廃炉作業中、けがや体調不良になった作業員は今年3月末までに120人に上る。汚染水をためるタンクの設置など現場作業が多く、防護服や全面マスクを着用して作業する必要があり労働環境は過酷だ。

 しかも1日当たりの作業員数は昨年4月と比べて約千人増加。人の入れ替わりが激しく、不慣れな作業ゆえのトラブルも絶えない。

 第1原発近くにはもともと二つの救急病院があったが、原発事故後いずれも閉鎖した。東電は現在、第1原発の正門付近にある入退域管理施設内に救急医療室を設置し、専門の医師や看護師らが交代で1日24時間、対応に当たる。

 ただ、医療室では本格的な手術はできず、けがや病状によっては、 いわき市内の病院まで患者を搬送するため、救急車で約60キロの道のりを走らなければ ならない。

 また、第1原発の敷地は広大で、医療室に運ぶまでに時間がかかることも。今回の事故では救助後、事故現場から約1・5キロ離れた医療室に運ぶまで約25分かかった。

 現場の救急医療体制について、東電の 尾野昌之 (おの・まさゆき) 原子力・立地本部長代理は「もともとあった医療インフラが使えず、医師が常駐する形で対応している」と説明。だが廃炉には30~40年もかかる見込みで、大規模な事故が起きた場合でも対応できるよう手厚い体制の確立が求められる。

---共同通信(26.4.7)






福島第一の廃棄物、今の倍に 東電試算、2027年度に(26.4.8)

東京電力は7日、事故を起こした福島第一原発から出る廃棄物が、2027年度に東京ドーム半分程度に当たる約56万立方メートルになるとの試算を示した。放射性物質による汚染が軽いものは再利用を進めるが、約16万立方メートル分は保管施設をつくる必要があるという。

 福島県いわき市内で開かれた、政府の廃炉と汚染水の対策会議で報告した。国と東電によると、13年度ですでに固体の廃棄物は25万立方メートル程度ある。建屋の爆発で出たコンクリートなどのガレキの残りや、タンクを設置するために伐採した樹木などを回収していくと、溶け落ちた核燃料の取り出しが始まった後の27年度には倍以上になると見積もった。撤去したタンクや低線量の金属、コンクリート片などは粉砕し、敷地内で道路の路盤材に使うなどする考え。保管が必要な約16万立方メートルの廃棄物は、25メートルプールで200杯以上に相当するという。(木村俊介)
ーーー朝日新聞(26.4.8)








政府、廃炉研究の大学指定へ…福島で技術開発(26.4.6)

政府は、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉を研究する拠点大学として、2~3校を夏頃に指定する。

 指定された大学の研究者や学生は、2015年に福島に完成する拠点施設での廃炉の技術開発に参加する。大学側の持つ技術開発力を生かすとともに、学生に研究参加により意欲を高めてもらう狙いがある。


廃炉に向け大学が取り組むテーマ

 福島第一原発の廃炉作業に関しては、原子炉内で溶け落ちた核燃料(溶融燃料)の回収など、技術的に難しいものが多い。このため、技術開発などの拠点として、原子炉の一部を再現した模型を設置する「モックアップ施設」(福島県楢葉町)が、15年3月に完成する予定だ。同施設では、原子力関係企業などで作る「国際廃炉研究開発機構」が中心となり、主に1~3号機の原子炉内で遠隔操作で溶融燃料を取り出す方法や、原子炉の解体方法などの技術開発を進める。

 施設には宿泊設備があり、大学の若手研究者や学生らも定期的に泊まり込み、機構の技術開発の現場に参加し、共同研究する。大学では遠隔操作などに関する研究を行い、新たな技術を機構に提供する。

ーーー読売新聞(2014年04月06日 06時49分)






福島第1 大雨トラブル続出 汚染水タンク周囲で漏水(26.4.5)

 東京電力福島第1原発は4日未明から、大雨の影響で汚染水を保管するタンクを囲むせきから雨水があふれたほか、モニタリングポストも故障するなどトラブルが続出した。
 東電によると、午前5時半、社員が放射性物質を除去後の水を貯蔵するタンクのせきから、雨水があふれているのを見つけた。せきは高さ30センチのコンクリート製。せき内の水をバキュームカーで吸引し、3時間後に漏えいは止まった。
 原発付近の4日午前0~6時までの積算雨量は70ミリ。せき内の雨水は、3日午後10時半から隣接する三つの仮設タンクへ移す作業を始めたが、降雨量が多いため追い付かず、せきから漏れた。
 多核種除去設備で処理した水を貯蔵するタンク群でも同じころ、高さ25センチのせきから水があふれた。
 4号機南側で放射線量を測るモニタリングポストは午前4時45分ごろから約3時間15分間、作動しない状態となった。電送装置に雨水が入り込んだことが原因。代替機や同社員が手持ちの測定機で計測したが、一時測定できない状態となった。
 東電はトラブルについて「予想を超える雨量だった。今後、対策を強化する」と説明した。
ーーー河北新報(26.4.5)





汚染は測定タンク原因か=せきからあふれた水-福島第1(26.4.4)

東京電力福島第1原発で4日、放射性物質を含む汚染水の貯蔵タンクを囲むせきからあふれた水から暫定排出濃度基準値を上回るセシウムなどが検出された問題で、東電は同日、濃度測定のためあふれた水を移したタンクが汚染されていた可能性が高いとの見方を明らかにした。
ーーー時事ドットコム(2014/04/04-21:02)






タンク増設1年前倒し=汚染水貯蔵容量80万トン-福島第1(26.4.4)

 東京電力は4日、福島第1原発で放射性物質を含む汚染水を貯蔵するタンクについて、2015年3月までに約80万トンの容量を確保する計画をまとめ、原子力規制委員会へ提出した。16年3月までの予定を1年前倒しする。
 東電によると、汚染水が比較的漏れにくい溶接型タンクは従来、同原発内で溶接作業をしていたが、工場で製造し輸送船で運ぶことなどで増設のペースを上げる。原発内でも、より効率的に製造するめどが立ったという。
ーーー時事ドットコム(2014/04/04-20:58)






5月にも地下水放出開始=政府・東電、分析に1カ月-福島第1(26.4.4)

 東京電力福島第1原発で汚染前の地下水を海に放出する「地下水バイパス計画」について、政府と東電は4日、放出基準の厳守などを求めた福島県漁業協同組合連合会(県漁連)の要望を正式に受け入れた。関係自治体などに説明後、地下水のくみ上げを始め、1カ月ほどかけて分析した上で、早ければ5月にも放出を始める見通し。
 政府と東電は、いわき市で同日開かれた県漁連の理事会で、回答文書の内容を説明。放出基準の厳守のため、第三者機関への放射性物質濃度の分析依頼や、放出時の政府担当者の立ち会い、風評被害への補償などを明示した。
ーーー時事ドットコム(2014/04/04-16:12)







【現状】効果不透明、汚染の恐れも 地下水バイパス計画(2014年3月31日)

東京電力福島第1原発の汚染水対策「地下水バイパス」計画は、福島県漁業協同組合連合会(県漁連)の容認で実施へと動きだした。30日に茂木敏充経済産業相が地元の漁業者らと意見交換するが、十分な効果があるか不透明な上、地下水をくみ上げる井戸が汚染される恐れも指摘されている。


福島第一原発 地下水バイパスの仕組み

 第1原発では汚染水がたまる1~4号機の建屋地下に、1日約400トンの地下水が流入して混ざり、汚染水が増加。地下水バイパスは、建屋に流れ込む前の地下水を、山側に掘った12本の井戸でくみ上げて海へ放出し、流入量を減らす計画だ。

 くみ上げた水は3系統の配管を通じ、山側の一時貯留タンクに移送。放射性物質濃度の検査後、別の配管から海に流す。

 バイパスの本格稼働で1日約千トンの地下水をくみ上げることにより、東電は建屋への流入量を100トン程度減らせると見込む。 相沢善吾 (あいざわ・ぜんご) 副社長は、県漁連が容認を決めた翌日の26日の記者会見で「汚染水を減らす大きな一手」と強調した。

 しかし、12本の井戸は建屋から80~200メートル離れており、流入量が減るかどうかの確認には時間がかかりそうだ。昨年5月の政府の汚染水処理対策委員会では、地中の詳しい状況が把握できないことから「想定通り流入量が低減しないリスクもある」と指摘された。

 また建屋周辺の地下水位を急激に下げてしまうと、逆に建屋内の汚染水が外に流出する恐れがある。当面は建屋の水位とくみ上げ量を調整しながらの難しい運用となる。

 昨年8月には、バイパスの井戸から約100メートル山側の汚染水保管タンクで、高濃度の汚染水約300トンの漏えいが発覚し、一部が土壌に染みこんだ。将来、井戸周辺が汚染される可能性もある。

 第1原発では今年2月にも、監視体制の不備などで別のタンクから高濃度の汚染水約100トンが漏れるなど、人為ミスが相次いでいる。バイパスへの汚染水混入は許されないが、東電による管理への不安も残りそうだ。

ーーー共同通信(26.3.31)







汚染前地下水、5月放出…政府と福島県漁連合意(26.3.30)

東京電力福島第一原発の汚染水対策として計画されている「地下水バイパス」が、5月初めにも始まる見通しとなった。


地下水バイパスの仕組み

 茂木経済産業相が30日、福島県相馬市で同県漁業協同組合連合会(県漁連)の幹部らと会談し、合意した。地下水が原子炉建屋に流れ込む前にくみ上げ、海に放出する汚染水対策の柱の一つが動き出す。

 県漁連は今月25日、風評被害対策など、地下水バイパス計画を容認するための条件を国側に示した。茂木経産相は30日の会談で、「(汚染水対策は)世界で前例のない困難な事業。東電任せにはしない。国が前面に立つ」と強調、「海洋放出の際は国や第三者機関が放射性物質を分析する。魚の価格低迷による損害賠償を堅持するよう東電に指導する」と述べ、条件を受け入れることを明らかにした。4月4日に文書で正式に回答する。県漁連は、県南部沿岸で行っているコウナゴの試験操業が終わる4月末まで海洋放出をしないよう要請、茂木経産相も同意した。
---読売新聞(26.3.30)






核燃料取り出し再開 福島第一、クレーン故障で一時停止(26.3.30)

 東京電力は30日、作業を中断していた福島第一原発4号機の使用済み燃料プールからの核燃料の取り出しを再開したと発表した。燃料を入れるための輸送容器をつり上げる天井クレーンが、26日に故障を示す警報を出して停止。作業員がサイドブレーキをかけたままクレーンを動かしたことが原因とわかったとして、東電は機器の性能に異常はないと判断したという。
---朝日新聞(26.3.30)






中間貯蔵施設2町集約を容認 環境相と復興相、地元伝達(26.3.28)

福島県内の除染で出た廃棄物などを保管する中間貯蔵施設をめぐり、石原伸晃環境相と根本匠復興相は27日、県から求められた大熊・双葉2町への集約を容認し、見直した建設計画案を地元に伝えた。国は住民説明会に入りたい意向だが、県側はそのほかの要望に対して「回答が不十分」と協議を続ける考えを示した。


中間貯蔵施設候補地

 福島県庁で佐藤雄平知事に伝えた。面会には、双葉町の伊沢史朗町長、大熊町の渡辺利綱町長ら双葉郡全8町村の代表も同席した。

 国は昨年12月、大熊、双葉、楢葉の3町に施設をつくる計画を提示。その後、県から早期に帰還が見込める楢葉町を外すよう求められていた。環境省の新しい計画によると、楢葉町を候補地から外し、その分の廃棄物を他の2町に振り分ける。楢葉町には、1キロあたり10万ベクレル以下の放射性物質を含む震災がれきの焼却灰を固める施設を設置する。当初、富岡町のみに建設を予定していた施設の一部を分離する。石原環境相は「2町集約を元に、改めて協力をお願いしたい」と頭を下げた。

 ただ、施設の2町集約以外の県の要望について、国は踏み込んだ回答を示さなかった。
---朝日新聞(26.3.28)






2号機でロボット回収不能=作業員、設定知らず-福島第1(26.3.27)

 東京電力は27日、福島第1原発2号機原子炉建屋5階で調査を行っていた米国製ロボットが作業中に転倒し、バッテリーが切れて回収できなくなったと発表した。
 東電によると、ロボットは米国製の「ウォリアー」。今月13日、原子炉格納容器のすぐ上に当たる建屋5階の汚染状況などを調べるため、複数のロボットで床面のコンクリートなどを採取していたところ、ウォリアーが転倒した。
 外部から電源ケーブルがつながっていたため、作業員は翌14日に元に戻すつもりだったが、同日朝に確認するとケーブルから電源が供給されておらず、バッテリーが切れていた。再起動にはロボット本体のスイッチを操作する必要があるが、建屋内は放射線量が高く、回収を断念した。
 ウォリアーのバッテリーは、満充電になると自動的に外部からの電源供給を停止する設定になっていたが、作業員は知らなかったという。
---時事ドットコム(2014/03/27-21:43)








【地下水バイパス計画】 不安をどう払拭  「国が責任を」と漁師 (26.3.26)

東京電力福島第1原発事故による汚染水を減らすため、地下水をくみ上げ海に放出する「地下水バイパス」計画の実施を福島県漁業協同組合連合会(県漁連)が容認した。東電は実施時期の検討に入るが、魚を食べる消費者の不安を 払拭 (ふっしょく) できるかが最大の課題となる。隣接する宮城、茨城の漁業への影響も避けられず、国の説明責任はますます重くなる。


試験操業が続く福島県相馬市の松川浦漁港=24日

 ▽死活問題

 「汚染水があふれて海に流れると、福島全体がだめになる。海に流すのは安全な水だとアピールしなければ、どんどん誤解される」

 25日開かれた県漁連の組合長会議。居並ぶ国や東電の幹部に対し、いわき市漁協の 矢吹正一 (やぶき・まさかず) 組合長はこう訴え、国と東電が責任を持って消費者に説明するよう求めた。

 本格的な漁の再開を目指し試験操業を続ける福島の漁師にとって、消費者に受け入れられるかどうかは死活問題。矢吹組合長は「計画容認は命を削るような選択だった」と苦しい胸の内を明かした。

 いわき市小名浜港の商業施設「いわき・ら・ら・ミュウ」。魚介類を扱う「まるふと直売店」店長の 伊藤幸男 (いとう・ゆきお) さん(60)は地下水放出について「汚染水処理の必要性を考えると仕方がない。放射性物質濃度の基準を守るのが最低条件だ」と注文を付けた。試験操業では検査をした上で出荷しており「消費者にPRして元気なところを見せたい」と言う。

 ▽首都圏

 福島の漁業が復活するには首都圏への流通拡大が欠かせない。

 東京・上野のアメ横。鮮魚店の店長、 日向野正 (ひがの・ただし) さん(65)は「安全な地下水だと言われても正直信用できない。うちも商売なのでお客さんが不安に思うものはやっぱり出せない」としながらも「漁師がかわいそう。福島はいい魚がたくさんいるのに本当に残念」と話した。

 買い物に来た東京都杉並区の 柴田文男 (しばた・ふみお) さん(65)は「やっぱり不安。本当に安全だと確信できて、みんなも食べるようになったら買うようになると思う」。墨田区の 久保田正則 (くぼた・まさのり) さん(76)は「きちんと検査して、安全だということで流通している魚なら信頼していいのではないか。おいしければ気にせず買うつもりだ」と反応はさまざまだ。

 小売り大手、イオンリテールの 奥井範彦 (おくい・のりひこ) ・水産商品部部長は「今まで通り検査で安全を確認した魚の販売を続ける。一方で、消費者にきちんと説明できるよう、売る側としても地下水バイパス計画について情報を集めたい」と語る。

 ▽境界ない海

 原発の汚染水問題の影響は、境界のない隣県の海にも及ぶ。茨城県内の漁師でつくる県漁業士会の 大内庸敏 (おおうち・のぶとし) 会長(54)は「茨城の漁業は風評被害がようやく改善しつつある。計画の理屈は分かるが、汚染水漏れが相次いでいる中、賛同するのは難しい」と説明。

 一方、宮城県漁協の 菊地伸悦 (きくち・しんえつ) ・経営管理委員会会長は「原発を廃炉にする過程で、地下水バイパスの必要性を認識している。排水は法令基準よりも厳しい基準を設けており、それを守ることを大前提に国の判断に従う」と述べた。

ーーー共同通信(26.3.26)








福島汚染水漏れ:東電、調査打ち切り 原因不明のまま(26.3.26)

東京電力福島第1原発の「H6」と呼ばれるタンク群から高濃度の放射性物質を含んだ汚染水約100トンが漏れた問題で、東電は26日、作業員らへの聞き取り調査では原因究明につながる情報が得られなかったと発表した。今後は調査規模を大幅に縮小し、相談窓口で情報提供を受け付けるとしているが、原因不明のまま事実上、調査を打ち切った形だ。

 この日、Jヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)で記者会見した東電の相沢善吾副社長は「調査を終えるのではなく、広く情報を求めて、必要があれば聞き取りをする」と述べた。東電はこれまでの調査結果を原子力規制庁に報告した。(共同)
---毎日新聞(26.3.26)








過酷なタンク内清掃 新除染装置、不具合見逃しでツケ(26.3.26)

東京電力福島第一原発の新型除染装置「ALPS(アルプス)」で不具合が起きているのに東電が運転を続けた結果、多数のタンクを高濃度の放射性物質で汚した。東電は「タンクの除染を始めた」というが、後始末をさせられるのは作業員。除染に当たった作業員らが語る現場は、過酷だった。 (片山夏子)

 除染されたのは、ALPSで処理した水を一時的にためるため、装置脇にあるタンク一基。作業員らはタンク下部の側面に直径八十センチほどの点検孔を開け、高さ、直径ともに約十メートルあるタンクの中に入った。天板に二カ所ある点検孔を開け、そこから差し込むわずかな光と持ち込んだ発光ダイオード(LED)ライトの光だけが頼りだ。


タンク内部の除染の様子

 すでに上部から高圧の水を吹きつけて洗浄してあるとはいえ、つい数日前まで一リットル当たり一〇〇〇万ベクレルと、放出基準の数十万倍もある放射性ストロンチウムなどを含む水が入っていた。ベータ線を発する物質で、被ばくの心配は少ないが、直接触れたり体内に取り込むと内部被ばくにつながる。

 防護服の上にかっぱを二枚重ねし、かっぱのフードを全面マスクの上からテープで密封。手はゴム手袋など四枚重ね。足元は長靴と完全防備だ。

 放射線管理の担当者からは「高圧の水で洗浄するとき跳ね上がった水しぶきをかぶらないように、注意に注意を重ねてほしい」と注意が飛んだ。

 薄暗い中、高圧洗浄したりデッキブラシでこすったり、洗浄水を吸引したり、吸引しきれない水は布で拭き取る。五、六人の作業員がチームとなって約二十分ごとに交代する人海戦術で数日かけ作業を進めた。

 完全防備のため、あっという間に全身汗だくに。顔から汗が滴り、マスクに水滴がつく。

 作業員の一人は「晴れた日は光が入って作業がしやすいが、暗くて暑くてまいった。使った機材も除染をしなくてはならない。一基でこれだけ大変。汚染された残りのタンクはどうするのか…」と話した。
ーーー東京新聞(26.3.26)





浄化装置2系統が再開=水漏れで停止-福島第1原発(25.3.25)

東京電力は25日、福島第1原発の汚染水の放射性物質を吸着して大幅に減らす浄化装置「ALPS(アルプス)」で、処理を停止していた2系統の作業が再開したと発表した。
 2系統は、18日に別の1系統で処理能力が大幅に低下し、確認のため停止。24日に再開したが、処理後の水をためるタンク付近にあるマンホールから水漏れが見つかり、約6時間後に再停止した。
 東電によると、25日午後4時すぎ、マンホール部分のパッキンを交換し、2系統の汚染水処理を再開した。漏れた水は計約8リットルで、外部への漏えいはないという。パッキンには切れ目が見つかり、詳しい原因を調べている。
ーーー時事ドットコム(2014/03/25-21:33)





新除染装置でも事態軽視 不具合見逃し1日運転 東電 (26.3.25)

 東京電力福島第一原発に大量貯蔵されている処理水の危険性を大幅低減する新型除染装置「ALPS(アルプス)」の性能が急低下した問題で、東電は装置を止めるほぼ一日前に異常を把握していたのに、装置の不具合を疑わず運転し続けていたことが分かった。その結果、浄化された水をためるはずのタンクを二十一基も汚染させた。事態を過小評価する東電の体質があらためて浮かんだ。(小倉貞俊)

 既存の除染装置では、日々大量に発生する高濃度汚染水から放射性セシウムしか除去できない。ALPSはストロンチウムなど六十二種類の放射性物質を取り除けるため、作業員の被ばくを減らし、タンクから水漏れしても汚染は最小限に抑える切り札とされる。

 東電によると、十七日昼ごろ、ALPSで処理した水に含まれる放射性物質を分析しようと、採取した水を福島第一内の施設に持ち込もうとしたところ、入り口のスクリーニング検査で三系統のうち一つが強い放射線を発していることが判明した。

 ALPSが正常に動いていれば、処理水一リットル当たり二億四〇〇〇万ベクレルのストロンチウムなどは数百ベクレル以下に低減されて線量もほとんどないため、この時点で装置の異常を疑うべきだった。しかし、東電は「水に誤って放射性物質が混入したのでは」と採水ミスと判断。装置を止めて確認することもせず、水を別の施設に持ち込み分析結果を待つだけだった。

 翌十八日午前九時ごろ、一〇〇〇万ベクレル余りとほとんど浄化できていないことが確認され、午後二時に東電はようやく装置を停止させた。この間、処理はしたのに汚れたままの水が一万五千トンも発生。本来は装置に併設されたタンクに一時貯蔵し、きちんと浄化できていることを確認してから処理水タンクに移すはずなのに、東電はチェックせずに移送。その結果、ほぼトリチウムだけの水をためるはずのタンク二十一基が汚染され、配管やタンクの除染など余計な作業を増やすことになった。

 東電は二月にも、タンクの満水警報が出たのに、水位計の故障と安易に判断、百トンを超える高濃度処理水漏れ事故を起こした。

     ◇

 東電は二十四日、問題のない残り二系統の運転を再開させたが、処理した水を一時貯蔵するタンクの側面にある点検孔から一秒に一滴程度の水漏れが見つかった。タンクは除染が終わったばかりだった。漏れた水は約五百ミリリットル程度でビニール袋で受けているというが、タンクのボルトを閉めても漏れが止まらないため東電は再び運転を停止した。
---東京新聞(26.3.25)





福島原発:「原子炉建屋流入前」地下水の海への放出を容認(26.3.24)

◇相馬双葉漁協が東電と国に対する要望書順守を条件に

 東京電力福島第1原発の汚染水対策で、原子炉建屋に流れ込む前の汚染されていない地下水をくみ上げ海に放出する「地下水バイパス」計画について、地元の福島県北部の相馬双葉漁協は24日、条件付きで容認する方針を決めた。既に条件付き容認の方針を決めているいわき市漁協と合わせ、県漁連の総意として25日に東電と国に安全対策などを求める要望書を提出する。東電と国は要望を尊重する見通しで、県漁連の同計画受け入れは確実になった。地下水の海洋放出を認めるのは初めて。


福島第1原発の地下水バイパスの仕組み

 第1原発では、1日当たり400トンの地下水が原子炉建屋に流れ込んでいる。計画は、流れ込む手前に設置した12本の井戸から地下水をくみ上げ、放射性物質が目標値以下だと確認して海に放出する。流入量は最大1日100トン減らせる。

 経済産業省は2月、地下水1リットル当たり▽放射性セシウム1ベクレル▽ストロンチウム90など5ベクレル▽トリチウム1500ベクレル−−など、法令基準の約2割に厳格化した運用方針を示している。

 相双漁協はこの日、管内7支所の支所長会議を開き、全会一致で受け入れ方針を決定。要望書は▽地下水の排出運用目標を明確にし、厳重に順守する▽風評被害等の魚価低迷により起こりうる損害を賠償する▽国は、風評被害などに漁業・水産業者の立場で解決にあたる−−など。
佐藤弘行組合長は「計画を認めなければ、(汚染水がたまった)タンクが敷地内にいっぱいになる事態も予想される。見て見ぬふりはできない。苦渋の決断だ。要望は最低限の条件。確約を求める」と話した。(高橋秀郎、高橋隆輔)
---毎日新聞(26.3.24)





再開直後にまたトラブル=浄化装置、6時間で処理停止-福島第1(26.3.24)

東京電力は24日、福島第1原発で汚染水の放射性物質を吸着して大幅に減らす装置「ALPS(アルプス)」の2系統で運転を再開したところ、約6時間後にトラブルのため処理ができない状態になったと発表した。アルプスは18日に1系統で処理能力が大幅に低下したため、確認のため3系統全てを停止。24日に2系統の運転再開にこぎ着けたばかりだった。現時点で運転再開時期は未定という。
 東電によると、24日午後7時前、処理後の水の放射性物質濃度を測定するためのタンクから、1秒に1滴程度、水が垂れているのを社員が発見。同日午後1時ごろに運転を再開した2系統の汚染水処理を中断した。
 漏れた水は約0.5リットルで、外部への漏えいはないという。
---時事ドットコム(2014/03/24-22:56)






水の受け皿ない…ALPS運転再開のメド立たず(26.3.24)

福島第一原子力発電所の浄化装置「ALPS(アルプス)」が故障した問題で、東京電力は24日、「浄化した水を保管するタンク21基のうち、9基に汚染されたままの水が流れ込んでいた」と発表した。

 故障は3系統のうちの1系統だけだというが、浄化した水の保管先を十分確保できなくなり、東電は「ALPSの運転を再開させるメドが立たない」と話している。

 東電によると、21基(1基当たり容量1000トン)の放射性物質の濃度を分析したところ、通常なら100万分の1まで減っているはずの放射性物質が、9基では10分の1から1万分の1程度までしか減っておらず、汚染水が流れ込んだことが分かった。

 汚染されていない12基の容量は約1週間分しか残っていない。浄化水をためるタンクは、当面、この12基しか残っておらず、東電は「タンクの増設を急ぎたい」と説明している。

---(2014年3月24日22時23分  読売新聞)





トリチウム濃度11倍に=汚染水100トン流出タンク近く-(26.3.23)

東京電力は23日、福島第1原発で2月に高濃度の放射性物質を含む汚染水約100トンがせき外へ流出したタンク近くで、22日に採取した地下水の放射性トリチウム濃度が1リットル当たり4600ベクレルに上り、21日の11倍に上昇したと発表した。東電は「汚染水の影響と考えられるが、引き続き状況を見ていく」と話している。
 東電によると、採取した場所は汚染水が流出したタンクから東に約60メートルの場所にある。21日に採取した地下水の濃度は同410ベクレルだった。
---時事ドットコム(2014/03/23-20:54)





流出汚染水、地下浸透か=2月の100トン、福島第1-東電(26.3.20)

 東京電力福島第1原発で、タンクからせき外へ高濃度の放射性物質を含む汚染水約100トンが流出した事故で、東電は19日、タンク近くの観測用井戸で採取した地下水からストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり120ベクレル検出されたと発表した。東電は「流出した汚染水が土の中に浸透した可能性がある」と説明している。
 東電によると、この井戸はタンクから東に約60メートルの場所にあり、深さは約10メートル。今後、継続的に放射性物質濃度を測定するという。
 同原発では2月20日、護岸から約700メートル西側のタンクから汚染水がせきの外へ流出していたことが判明。汚染水にはベータ線を出す放射性物質が同2億4000万ベクレル含まれていた。満水に近い状態だったにもかかわらず、汚染水を受け入れるための弁が開いた状態だったため、外部へ流出。警報が鳴ったが、東電が直接水位の確認作業を行わなかったことも流出量拡大の原因となった。
---時事ドットコム(2014/03/20-01:04)







浄化終えた水のタンクに汚染水再流入…福島第一(26.3.20)

福島第一原子力発電所の浄化装置「ALPS(アルプス)」の不調でほとんど浄化できなかった汚染水が、浄化済みのきれいな水を保管するタンク群に流れ込んでいたことが分かったと、東京電力が19日発表した。

浄化済みだった約1万2000トンの水が、再び汚染された可能性が高い。



ALPSは、昨年3月から行っている試運転で、計約6万5000トンの汚染水を浄化してきた。その約2割が再び汚染されたことで、敷地内のタンクの汚染水約35万トンを2014年度中に浄化するという東電の計画が後退する。

 東電によると、浄化した後の水の濃度は週3回しか分析していなかった。14日の分析では異常がなかったが、その後、何らかの原因で浄化機能が低下したとみられ、17日に採取した水から1リットル当たり1400万ベクレルの放射性物質が検出された。

 この3日間にALPSで処理した汚染水は約2500トン。それが、浄化済みの水を入れる「J1」という区域のタンクに送水された。

 送られた水が最初に入るタンクの水を調べたところ、同560万ベクレルの放射性物質が検出された。J1では、21基のタンクが配管でつながれ、水位がそろうようになっていたため、21基すべてに汚染水が広がっているとみられる。
---読売新聞(26.3.20)






浄化水タンクに汚染水流入か ALPSの4月本格稼働、困難(26.2.19)

東京電力福島第1原発の汚染水処理設備「多核種除去装置(ALPS=アルプス)」で汚染水を浄化できていなかった問題で、東電は19日、処理後の水を保管していたタンク21基に、処理前の高濃度汚染水が流入した疑いがあると発表した。浄化機能が失われた原因は依然不明で、全3系統で処理を停止している。ALPSは4月の本格稼働を目指し試験運転中だが、本格稼働が難しくなる可能性が出てきた。

 東電によると、本来、タンクにはALPSで除去できないトリチウムだけを含む水が保管されることになるが、ストロンチウムなどを含んだ汚染水が混ざったとみられる。タンクには計約1万3千トンの水が保管されていたため、今後これらを再び浄化し、タンク本体の除染も必要となる。

 18日にA~Cの3系統あるうち、B系統の出口で採取した水からベータ線を出す放射性物質が検出された。これら未浄化の汚染水が21基に流れた疑いがある。
---産経新聞(26.3.19)






福島原発:除去装置アルプス全3系統処理を停止(26.3.18)

東京電力は18日、福島第1原発で汚染水から放射性物質を取り除く多核種除去装置「ALPS(アルプス)」の3系統全ての処理を停止したと発表した。アルプス3系統のうち、1系統で水処理後も放射性物質濃度が十分に下がっていないことが判明、東電は残る2系統も止めて原因を調べることにした。


放射性物質除去装置ALPS(アルプス)で働く作業員=福島県大熊町で2013年11月6日(代表撮影)

 東電によると、問題が発覚したのは18日午後から洗浄するため停止した「B系統」。通常は、処理後の水に含まれるストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質の濃度は、検出限界未満まで下がる。しかし、B系統で17日に処理した水を調べたところ、処理前に1リットル当たり1億ベクレル程度だった濃度が、処理後も同1000万ベクレル程度と高濃度のままだった。

 東電は「フィルターが汚れていたり故障していたりする可能性があるので、念のため残る2系統も止めた」と説明している。B系統以外は問題がなければ、調査が終わり次第、再起動するという。

 アルプスは汚染水に含まれる63種類の放射性物質のうち、トリチウム以外の62種類を除去する。2012年に完成し、現在は試運転中。【鳥井真平】
---毎日新聞(25.3.18)







【現状】  ALPS廃棄物課題に 最終処分方法決まらず(26.3.17)

東京電力福島第1原発では事故以降、さまざまな廃棄物が発生している。中でも汚染水対策の切り札とされる「多核種除去設備(ALPS)」から出る廃棄物の処理は大きな課題だ。廃炉に必要な技術の研究を担う国際廃炉研究開発機構(IRID)が処分に向けた技術開発に取り組む。


alpsで発生する廃棄物問題

 ALPSはトリチウムを除く62核種の放射性物質を汚染水から取り除くことができる。A~Cの3系統がフル稼働すると1日約750トンの汚染水を処理できるとされ、4月以降の本格稼働を目指している。

 放射性物質の特性に合わせた吸着塔が1系統につき14基あり、吸着材を2~4カ月ごとに交換する。

 吸着材は放射性廃棄物として保管容器に入れ、敷地内の施設で貯蔵されるが、核種によって半減期や人体への影響が異なるため最終的な処分方法は決まっていない。

 IRIDで廃棄物の研究を統括する 宮本泰明 (みやもと・やすあき) 副部長は「2021年をめどに廃棄物の特性をつかみ安全性の見通しをつけた上で、処分方法を検討したい」としている。

 IRIDはサンプルを採取して分析を進めるとともに、廃棄物の量を大幅に減らすための技術開発にも取り組むという。

 第1原発では原子炉建屋の水素爆発で吹き飛んだがれきや、汚染水タンクを設置するために伐採した木々も放射性廃棄物となるため、敷地外に持ち出すことはできない。廃棄物を収容している敷地面積は1月末時点で約15万平方メートルにも及んでいる。

 (共同通信)





地下水放出「容認の方向」=福島県漁連、汚染水対策で-福島第1(26.3.15)

東京電力が福島第1原発で汚染される前の地下水をくみ上げて海に流す「地下水バイパス計画」について、福島県漁業協同組合連合会(県漁連)の野崎哲会長は14日、「大半の組合員は重要性を理解している。執行部としては容認の方向で(傘下の)漁協に説明したい」と述べた。計画容認に向けて各漁協の意見を集約し、25日の組合長会議で最終決定する方針。
 野崎会長は「汚染水が(増え続けて)海にどんどん流出する結果にするわけにはいかない」と述べ、汚染水の増加対策に協力する必要性を強調した。同県相馬市で開かれた東電による説明会の後、記者団に語った。
 14日の説明会には東電の相沢善吾副社長や経済産業省幹部らが出席し、漁協の組合員に改めて理解を求めた。組合員からは「スムーズな廃炉のためには仕方ない」と容認する意見が出た一方、「海が汚れたらどうするんだ」「東電は信用できない」との反対論もあった。
---時事ドットコム(2014/03/14-18:36)






処分場選定、国が前面=放射性廃棄物で取りまとめ-経産省部会(26.3.15)

経済産業省の総合資源エネルギー調査会放射性廃棄物作業部会(増田寛也委員長)は14日、原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する中間取りまとめ案を公表した。処分場選定で国が前面に出ることが柱。一般からの意見募集を経て4月に決定し、政府は最終処分の基本方針改定に反映させる。
 原子力発電環境整備機構は、2002年から最終処分場についての適性調査を受け入れる市町村を公募しているが進展はない。中間取りまとめ案は、「国は科学的に適性が高い地域を示すなどして立地への理解を求めるべきだ」との見解を示した。
ーーー時事ドットコム(2014/03/14-22:16)





タンク、緑を駆逐 事故3年 瀬戸際の福島第一(26.3.7)

東京電力福島第一原発事故から三年を迎えるのを前に、上空から現場を見た。飛ぶたび、敷地の緑は減って汚れた冷却水(処理水)をためるタンクばかり増えていく。西側の高台に残っていたわずかな森も伐採が進んでいた。 (山川剛史)


すっかり処理水タンク置き場と化した現在の福島第一原発=福島県大熊町、双葉町で、本社ヘリ「おおづる」から(岩本旭人撮影)

 事故前は森が広がり、野球場やグラウンドもあった。この三年間で、これらは千基に上るタンクのほか、処理水を除染する装置、除染で出る吸着塔を保管する場所へと姿を変えていた。

 東電は用地は十分あるかのような説明をするが、タンクを置く基礎の形を従来の正方形から六角形に変え、タンクをびっしり置くようにした。円筒形のタンクの形に少し近づくため、一割ほど用地の節約になる。現場の苦心が上空からよく分かった。

 曲がった鉄骨が山積みだった3号機原子炉建屋の上部は、無人重機でかなりきれいになっていた。ただし、放射線量はとても作業員が入れる状況ではない。事故収束への道はまだ遠い。
---東京新聞(26.3.7)





汚染水管理、設備見直し=人材確保へ工夫-福島第1原発所長(26.3.5)

東京電力福島第1原発の小野明所長は5日、同原発で取材に応じ、2月に高濃度の放射性物質を含む約100トンの汚染水がタンクから流出した問題について「(タンクへの)水の出し入れのトラブルだった。(管理を)人に依存しているところがある」と背景を説明した。


福島第1原発の状況を説明する小野明所長=5日、福島県の同原発

 再発防止策では「設備をもう少し高度化する必要がある」と述べ、汚染水貯蔵タンクが満杯に近づいたことを知らせる警報の作動時に注水経路の弁が自動的に閉まるようにする考えを示した。
 また福島第1原発の廃炉事業を「廃炉カンパニー」(仮称)として4月に社内分社化する計画に合わせ、汚染水対策に特化した組織を同原発に設ける意向も表明した。
 一方、同原発の事故収束・廃炉事業に従事する人材の確保に関して小野所長は「今は何とか足りているが、東京五輪などもあるので工夫をしないといけない」と指摘。作業環境の改善や発注方法の工夫などで「企業が人を出してメリットがあると思う環境」にしていく方針を強調した。これに関連して石崎芳行副社長(東京電力福島復興本社代表)は「地元企業になるべく発注する努力をする。避難されている事業者が戻るのに寄与できるようにする」と語った。
---時事ドットコム(2014/03/05-21:03)





福島第一の汚染水保管 満タン運用横行(26.3.4)

東京電力が、福島第一原発で処理水を保管しているほとんどのタンクで、ほぼ満水になって送水するポンプが自動停止した後も、警報を解除してさらに水を入れ続けるという、危うい運用をしていたことが分かった。あふれる寸前にもう一度警報が出るが、この際はポンプは自動停止しない設定にしていた。



100トン超の処理水が漏れたタンク周辺。汚染された土壌は掘削して除去=東京電力提供

 一般的な液体とは大きく異なり、処理水には超高濃度の放射性ストロンチウムなどが含まれている。海に流出すれば魚介類を汚染するほか、周辺の土壌も汚染し、作業員らは土の除去作業を迫られる。厳重な管理が不可欠な水だ。

 福島第一では、日々約四百トンもの汚染された冷却水の処理に追われ、タンクはぎりぎりの状態が続いている。東電は、最初の警報が出る96%の水位でタンクへの注入をやめると貯蔵が間に合わないため、手動でポンプを動かし、二度目の警報が鳴る水位99%の直前まで水を入れていた。地震などで水面が揺れれば、天板の点検口からあふれ出る恐れのある水位だ。

 原子力規制委員会は、タンクの水位は95%程度までが限界とみている。

 もう一つの問題は、東電はあふれる一歩手前の二度目の警報が出ても、ポンプが自動停止しない設定にしていた点。二度目の警報に即座に対応しないと、今回のようにタンク上部からの水漏れにつながる。

 さらなる問題が、超高濃度の処理水が約百トン漏れた先月十九日の事故で明らかになった。この事故では、誤操作で弁が開きっぱなしになっており、本来の移送先タンクとは別のタンクに水が送られていた。このため、別のタンクで満水警報が出ても、ポンプ側では異常を検知できず、送水が続く状態だった。 (小倉貞俊、清水祐樹)
ーーー東京新聞(26.3.5)






福島原発:事故の爪痕 いまも…がれき散乱、手つかず(26.3.5)


◇規制委職員に本紙記者が同行

 東日本大震災3年を前に東京電力福島第1原発の現場を単独取材した。4号機原子炉建屋では使用済み核燃料プールの核燃料を回収する作業が進むものの、大量のがれきが手つかずのまま残り、今後30〜40年に及ぶ廃炉作業の道のりの険しさをうかがわせた。


4号機原子炉建屋の4階部分。水素爆発によりがれきと化したコンクリートやあめのように曲がった配管は、いまだ手付かずのままだ=福島県大熊町の東京電力福島第1原発で2014年3月4日午後2時23分、西本勝撮影

 現地には、原子力規制委員会の出先機関である原子力規制事務所がある。小坂淳彦・総括調整官のパトロールに同行した。規制委が報道関係者の同行を受け入れるのは昨夏の汚染水問題発覚後、初めてだ。

 ◇4号機原子炉建屋に燃料棒「落とすな!」のスローガン

 まず、廃炉に当たる作業員の拠点となる免震重要棟へ。小坂さんは、東電社員から炉心温度などを聴取すると、4号機原子炉建屋へ移動。昨年11月から使用済み核燃料プールで始まった核燃料の回収作業を見守った。水面の約12メートル下にある核燃料を、専用のクレーンを使って東電社員が1体ずつ抜き取り、専用の輸送容器に収めていく。「落ちるな! 落とすな! はさまれるな!」。こんなスローガンが鉄骨の柱に張ってある。

 3日までに回収が終わったのは、1533体あった核燃料のうち4分の1に当たる418体。プールの透明度は予想以上に高いが、神経をすり減らす回収作業は年末まで続く。

プールがある5階から仮設階段で地上へ降りる。その途中で見た3〜4階付近は、3年前の水素爆発で吹き飛んだコンクリートなどのがれきが散乱し、あめのようにねじ曲がった配管がそのまま残っていた。「早めに通り過ぎてください」。背後から職員の声がする。隣接する3号機原子炉建屋からの放射線量も高い。

 護岸付近では、海へ汚染水が漏れるのを防ぐための遮水壁を建設中だ。小坂さんの同僚が運転する車で向かったが、3号機付近では放射線量が高く、アクセルを踏んで通り過ぎる。「第1原発では、今も現場に行ってみないと線量が高いのかが分からない。できるだけ余計な被ばくは避けたい」(小坂さん)

 ◇汚染水ためるタンクの組み立て作業も視察

 高濃度汚染水をためる溶接型タンクの組み立て作業も視察した。福島第1原発では先月、ボルトで締め付けるフランジ型のタンクから100トンが漏れる事故があったばかり。漏れにくい溶接型を2日に1基のペースで増設しているが、まだ運用は始まっていない。

 小坂さんは「東電が管理の基本を守っていれば防げた事故。やるべきことがやられていなかったのが問題だった。本来あるべき原子力管理の姿を取り戻すのが私たちの課題だ」と語った。約5時間の取材を終えて持参の線量計を見ると累積51マイクロシーベルトだった。換算すると帰還困難区域の約2倍にあたる。【中西拓司】
---毎日新聞(26.3.5)









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